シェルター(Splatoon)

Last-modified: 2024-03-17 (日) 01:13:55

登録日:2023-03-11(土) 20:38:48
更新日:2024-03-17 (日) 01:13:55
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Tag: Splatoon Splatoon2 Splatoon3 Splatoonブキ解説項目 キングスマン シェルター ショットガン スプラトゥーン テント




シェルターとは、『Splatoonシリーズ』に登場するブキカテゴリの一種である。


概要

2』から新規参入した、特殊な要素を搭載したブキカテゴリ。
プレイ経験が無い人は『シェルター』と言われてもどういうブキなのかイマイチ想像出来ないだろう。
先に断っておくと、から身を守る方のシェルターだとかそういう物騒なモノでは断じてない。

結論から言おう。このブキ群のモチーフは?である。


傘である。



なんでをブキにしたんだ?って野暮な指摘はひとまず置いておこう。
諸兄が小学生のヤンチャしてた頃、閉じた傘を銃とか剣とかに見立ててブンドドしてちょくちょくへし折ったりしていただろう。そんな?を半分叶えてくれるブキ。
どっかのアルアル言ってる胡散臭いチャイナ娘?の種族も、一昔前のスパイ?映画の諜報員でも傘に鉛弾を仕込んで銃器にするなんて話もある。

つまりそういうことだ。

雨傘の『アンブレラ』じゃないのは語呂がアレでどっかの薬中会社と被るのでダメなんだろう。多分。



OK。本題に戻ろう。
このブキカテゴリはアサルトライフル・SMG系のシューターやスナイパー枠のチャージャーと続いて、欠けていたメジャーな銃器カテゴリたる『ショットガン』に近い性質を持っている。

攻撃イメージとしては屋内に入る時にずぶ濡れになった傘の水滴をバッサバッサして外に吐き出す様を想像してみて欲しい。大体そんな感じである。

小粒のインクを前方に拡散発射し、命中した量に応じてダメージが変動する等、概ね一般的なショットガンのイメージと合致する。
またブキ固有の能力として、射撃後に暫くボタンを押し続けると傘が展開してシールドモード(便宜)となり、一定ダメージ量のインクを防ぐ盾となる。
つまり、サブやスペシャルを使わずとも自発的に防御が行えるのだ。

さらに傘部分には『パージ』という機能を搭載しており、展開状態から更にボタンを押し続けると根本からすっぽ抜け、インクを噴射しながら一定距離を進むようになる。ただし、パージには多めのインクを消費するので乱用は禁物。

開いた傘もダメージ判定があり、ミリ削りと轢殺に使えなくもない。
傘を展開すると前方の視界を塞ぐ上、そのデカいパラソルで自分の位置をアピールすることにも繋がる。ヘイトを集めすぎて何も出来ず袋叩きにされては元も子もないので、状況に合わせて使い分けていこう。

単体での戦闘力はやや乏しいので、余程の熟練でもない限り、基本的に味方に追随してサポートすると良いだろう。

総じて、やや特異性で固められたユニークなブキである。
ちなみに雨傘としてアメフラシを防いだりはできず、撮影モードでのみ傘として写真を撮ることが出来る。


性質

3』までに全部で3種類存在し、セミオート(単発)2つとフルオート(自動連射)1つが実装されている。

まずざっくり長所と短所をおさらいしておこう。

長所

  • 自力で敵の攻撃をガード出来る
  • 射出した傘で突入したり囮に出来る
  • 味方への簡易的な援護シールドにもなる
  • 散弾なので狙いが多少アバウトでもダメージは与えられる
  • 射出した傘は地面を塗るので移動経路になり、ガード判定も残る
  • 自チームの傘は味方の攻撃を一方的に通せる

短所

  • 射程が短い上に距離減衰が激しく、中距離以上での戦闘は困難
  • 弾がバラけるので接近しないと纏まったダメージを与えられない
  • ガード中でも背後は無防備
  • 傘を射出したり破壊された後は暫く展開できず無防備になる
  • パージするとインク回復不能になるインクロックが掛かる
  • 傘にボムが当たると即起爆するので味方への二次被害が著しい
  • 一回の射撃での与ダメージに上限が存在する
  • 攻撃速度=DPSが低く、傘を使わない撃ち合いにはやや弱い
  • 射撃の瞬間に硬直が入り、イカ状態になれない

基本的に前線に出張ってその持ち前の耐久力で相手の攻撃に耐え、間接的に味方への被害を減らしつつ倒してもらう『タンク役』である。

勿論接近出来さえすれば至近距離で散弾を浴びせて仕留める単独運用も出来る。
飛ばした傘に潜ませて挟み撃ちにしたり、パージした傘に潜んでいると見せ掛けて逆方向から奇襲したりと中々にトリッキーな戦法が行えるが、極めようとすると結構ハードルが高い。

上にも挙げたようにショットガンは拡散する弾で前方広範囲を攻撃するので対象が遠くに行くほど当たる弾は減り、速度は落ちて更に威力が低下する。

散弾なのでアバウトでも当たればダメージ『は』通る。
だが、水滴みたいな弾が数滴掠めた所で大した威力にはならない。なんならすっ飛ばした傘のラムアタックにも劣る文字通りゴミみたいなダメージしか与えられない。
インク密度の高い内にできるだけ多くの弾を浴びせなければ、撃ち合いには勝てないブキである。

そんな訳でパージした傘を盾(囮)にしつつ突撃して相手の土手っ腹に全弾叩き込むような脳筋じみた運用と、耐え忍んで相手のヘイトを買いつつ傘を応用して攻撃タイミングと引き際を見極める思考・戦術を両立する必要がある。
要は扱うプレイヤーが読み合いに強いほど輝くブキ。

実物と違って直接ぶん殴って攻撃することは出来ないので、中心部に正確に弾を纏めて叩き込めるAIMと立ち回りを要する。
基本イメージとしては先出しで攻撃し、相手の反撃を傘でいなしつつ次弾で仕留める様を想定すると分かりやすいか。
ローラーの運用に近い不意打ちが噛み合うだろう。

とはいえ、使いたてでいきなり傘を有効利用するのは難しいので、まずは散弾をキッチリ当てられる立ち回りと照準スキルを極め、それから戦術の拡大・応用として傘の機能も使っていこう。

ちなみにパージ機能を持っていないシェルターも1種類だけだが存在する。
その場合は上記のパラソル戦法がほぼ不可能だが、逆に考えて「パージしなくて済む」と思えばまた違った戦法が取れる。
自分専用のとして絞った、対面戦での安全性を増した運用である。

上手く使いこなせれば対面した相手にとっては後退を強制させるこの上なく鬱陶しい存在となり、苦手意識を持たせて鈍らせられるだろう。


種類

パラシェルター

基本型。一般的な傘がモチーフ。
一回のダメージは最大81と命中させれば2確の威力、傘の耐久も丁度中間と基礎的なバランス型。
セミオートだが連射速度もまずまずなので、会敵しても比較的凌ぎやすい。
射出した傘はライン8本分と進行距離もダントツ。ホコやアサリで平坦なステージなら道作りや強行突破としても使える。

ただしインク周りはかなりシビアであり、射撃とパージのいずれも劣悪な燃費とインクロックに悩まされやすい。
また、ガード中でも見た目通りに後方や真上はガラ空きなので、背後に爆発系ウェポンやスロッシャーの曲射、ブラスターの爆発を食らえばモロにダメージが入る。
所謂『めくり』には警戒しておこう。

『2』では黒い見た目のヒーローシェルターレプリカ、『3』では白い見た目のオーダーシェルターレプリカもある。

『3』ではシェルター種で頻発するラグによる貫通現象のせいで、特にこのパラシェルターはかなり悲惨なことになってしまっている。


キャンピングシェルター?

名前の通りと言うべきか、モノホンの傘ではなくキャンプテントを横から裂いて傘にした魔改造品。
何を言ってるのかわからねーって?実際に見れば分かる。

性能としては重量級らしく驚異の100越えの1確ダメージを叩き出せるが、代償として連射速度は大幅に低下しており、発射時の硬直も相まって外した際のリカバリーがしにくい。

肝心の傘(?)の性能は横に大きく広く、耐久性はパラシェルターと下記の軽量級シェルターの耐久を合わせた程とかなり固いが、射出時の速度が遅い。
加えて高さはそれほどなので、高台からの射撃や爆風は普通に素通りする。
それらを補って余りある耐久性をもってして、強引に敵陣に割り込んで傘の根本から弾を撃ち込む即席の移動要塞として使える。

展開時のガード時間が大幅に短くなっており、射出する運用がメインかと主張する程すぐにパージするので、対面では一瞬の展開で弾く必要がある。
いっそ飛ばすモノだと割り切って使おう。

その横幅の広さから強引に敵の前線で広げて目立たせ、味方ごとガードしたりでっけぇ囮にしたりと更にタンク役を押し進めた性質になっている。
つまりパラシェルター以上に傘への依存度が増しているブキ。
耐久にかまけて目的もなく闇雲にパージしても無駄な消費と隙を晒すだけなので、戦局を判断して適時使っていきたい。


スパイガジェット

パージ機能?要らね。ジャマ。な思考回路をお持ちな野郎共にうってつけの軽量級シェルター。
文字通りスパイ映画に出てきそう*1なシックな色合いの傘らしいデザイン。

パージ機能を排したお陰で傘の耐久が持つ限りボタン長押しでずっと展開し防御し続けられる上にそのままガードしながらフルオート射撃も続けられる至れり尽くせりなブキ。

ビニール傘の如く半透明素材なので、展開時でも前方の視界は遮られない。壊れやすいところもビニール傘っぽい
傘の耐久はパラシェルターの半分以下と性能相応だが、ブッ壊されても割とすぐに展開できる上、壊されたり攻撃を防ぎながら相手を蜂の巣にすると傘の耐久が全快するという隠れ特性も有する。
特定のブキ持ちからしたら相手にしたくなくなること請け合いだろう。スパイガジェットからしたら相手にしたくないブキの方が圧倒的に多いが

まぁそんな一方的に殴られる痛さと怖さを教えてやれそうなブキに弱点なんて用意されてないはずも無く。

火力は最大でも40*2と最低レベルで、クソ短い射程で頑張って至近距離で全弾ぶち当てても3確の威力。
それを補うように射撃スピードはシェルター内でトップクラスかつ射撃時のインク消費量は少なめなので、質より量的に戦おう。

無印に与えられるサブウェポンは2と3共にトラップなので、基本的には正面からの射撃戦は出来るだけ避けながらあらかじめ仕掛けていたトラップのある地点まで誘導*3するなり、瞬間的な爆発力を有するスペシャルウェポン*4でカタを付けるしかない。スペシャルウェポンで仕留められなかったら死を覚悟しよう。

亜種には『ソレーラ』が存在し、2ではスプラッシュボムとイカスフィアが、3ではトーピードとスミナガシートがついている。
サブがボム系統となったことで無印よりも攻めの状況でも使いやすく汎用性に優れる反面、インクを計画的に使用し補充を怠らないようにしなければボム投擲直後の撃ち合いでインクが切れて傘の展開が出来ずにあっさり散る…ということも起こり得る。
『2』には『べッチュー』も存在し、トーピードとインクアーマーを持っている。

ちなみにボタン押しっぱなしよりもボタン連打で撃つ方がヒト状態での機動力が高かったりする。

スパイガジェットは正面から撃ち合うのにはあまり向いていないが、傘の展開と射撃が両立する攻防一体の性能を持つブキである。
味方と足を揃えて戦うのもいいが、腕に自信があるのなら単独行動による奇襲や攪乱、囮などへの適正が高い点を利用した戦術を組むのもいいだろう。
やろうと思えば、自分が敢えて複数の敵を引き付けることで味方の疑似的な数的有利を確保するなどの自らの死を計算に入れた立ち回りだって出来る。

勝利の為に工作活動を行い、他の味方が見ていないところで人知れず活躍する…そういったスパイらしい立ち回りを心掛けよう。
長々と書いたが、端的に纏めると「誉は浜で死にました!」みたいな戦い方が好きな人向けブキである


24式張替傘・甲

『3』で追加された和傘がモチーフのシェルター。
海藻由来の素材を用いた傘は何が当たっても一瞬で壊れてしまうほどか弱くて脆いが、その代わり一瞬で復活するのが特徴。
パージそのものとパージした傘の移動速度も素早く、パラシェルターやキャンピングシェルターに比べてインク消費もインクロックもかなり軽いため、恐ろしいほどたくさんパージしまくれる
連射の速いブキの攻撃は防御しづらく、チャージャーのような火力が高く継続射撃がしづらいブキに対しては強く出れる。

射撃はフルヒット90ダメージと高火力だが、特筆すべきは散弾が射程端でもほとんどバラけないず、遠距離でも高いダメージを入れられる点。
一方で連射は遅く、前述のように傘が脆いこともあり「ガードしながら近距離で撃ち合う」という他のシェルターのような戦い方は不向きで、むしろ中距離での撃ち合いの方が得意というシェルター界の異端児
また弾がバラけない都合上、射撃はあまり塗り広げに適さず、パージの方が塗りの確保や道づくりに使いやすい。

とにかくありとあらゆる性能がシェルターとしては前代未聞であり、他の3種とはまったく異なる立ち回りが要求される。
とはいえ、「大量のパージで相手の注意を逸らして横からどつく」「高速のパージに乗って動きの鈍い敵を潰しに行く」など、傘を軸にして立ち回るのは他と変わらない
オンライン対戦での運用方法はまだ開拓途中なので、気になる人は自分で使い方を模索してみよう。


他言無用

クマサン印のシェルター

パラシェルターをベースにしたクマサン謹製の対シャケ用ブキで、通称クマシェルター。
見た目は傘の骨にクマサン印特有の金色のシリンダーが刺さっているのだが、「骨だけなのにシェルターとは」と思ったアルバイターは多いことだろう。
シェルター系列のアイデンティティたる傘部分が取っ払われているため、傘を開いての防御やパージは当然できない。
じゃあ何ができるんだ、というと「シューター並の速度で、かつ攻撃ボタン押しっぱでフルオート発射できる」散弾を「全ブキ最速の射撃中移動速度で」バラ撒くというシロモノ。射程も拡散する角度もパラシェルターより上であるため、圧倒的速度で塗りを広げられるのが強みの一つ。ダイバーのリングもあっという間に塗り返せる。
火力もクマサンブラスターを超えるDPS400を誇るため一部のオオモノ処理にも使えるほか、連射速度や広範囲の射程も持っているため雑魚シャケの殲滅も可能とかなり器用な立ち回りができるのに加えてクマサン謹製シリーズ特有の圧倒的な燃費の悪さも無いため、継戦能力は非常に高い。
一癖も二癖もあるクマサンシリーズの中では使いやすい部類に入る。


おすすめギアパワー

  • インク効率アップ(メイン・サブ)/インク回復力アップ
    散弾とはいえ攻撃や塗りの為にドッパドッパ撃ちまくる上、パラソル射出にもインクを消費するので、使うと結構すぐに枯渇する。
    やや貧弱な火力を手数で補うためにも積んでおくと吉。
  • ヒト/イカ移動速度アップ
    傘の展開を織り混ぜて戦うので歩き撃ちする機会は他のブキより多い。撃ちながら傘の耐久の調整で物陰に隠れたりも出来る。
    スパイガジェットならヒト速の恩恵も受けやすいだろう。
    単純に相手に近寄る足としても置きAIMの要領でズラしとしても活用可能。
  • 復活時間短縮
    撃ち合いが苦手でも盾役として活躍したい人向け。
    とりあえず何でもいいから少しでも前線に出たい向上意識の高いプレイヤーなら縁の下の力持ちになれるだろう。
    一人でも倒してしまうと効果が無くなるのが玉にキズか。
  • イカニンジャ
    不意打ち上等、貧弱な火力を先制攻撃で補いたい殺意マシマシのプレイヤー向け。
    単発の威力なら1確のキャンピングシェルターなら、気付かれずに背後からズドッパする戦法も使える。



追記・修正は防御しながらお願いします。


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*1 というより2の紹介映像のカメラワーク的に元ネタは『キングスマン』に登場した傘
*2 1発12ダメージの弾を7発同時発射しているのだが、ブキカテゴリの性質で40以上与えることは出来ない。
*3 トラップは設置時にインク消費のため、先に仕掛けておけばインク全回復で撃ち合うことが出来るので後述の亜種よりも迎撃に向いている
*4 2の場合はスーパーチャクチで3の場合はサメライド