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「第4話」

Last-modified: 2014-02-19 (水) 23:56:19

皆様、とうとうガンダムの担い手達がここに相見えました
ガンダム同士が出会った時、それはGUNDAMfightの始まりの時に他なりません

 

「聖杯に招かれしガンダムよ、貴様に、ガンダムファイトを申し込む!」

 

高らかに名乗りを挙げファイトを申し込むライダー:東方不敗マスターアジアに対して
対話を望むセイバー:刹那・F・セイエイはどのように応えるのでしょうか!
さぁて!第四次聖杯戦争最初のカードは・・・

 

最優にして鋼の英霊セイバー:刹那・F・セイエイの駆るELSクアンタ

 

           VS!

 

最速の騎乗拳士ライダー:東方不敗マスターアジアのマスターガンダム

 

それではFate/stay GUNDAMfight・レディィィィゴォォォォオオオオ!

 

時はその日の昼頃に遡る・・・
刹那が冬木の地に足をつけていたとき、己のミスを理解した
それはアイリスフィールが空の旅を楽しむ機会をつぶしてしまった事である
GNドライブによる粒子ワープ、それは外宇宙への転移すら瞬時に行う移動能力
そのことに酷く落胆するアイリスフィール、それに対し刹那は願い事を一つ叶えることで謝罪することになった
それはプライベートでのエスコート、彼女は冬木の街を見て周りたいと言うのだ
危険だ、まずは拠点に辿り着き方策を詰めるべきだ、切嗣もすでにこの地にきている、しかし・・・
「せっかくの日本だもの、戦いが始まる前に満喫しておかないと」そう語る彼女の顔は童女のごとく
まるで絵本に目を輝かせる子供のような純粋さ
「それに、初めてなの・・・」口どもるアイリスフィール
「外の世界に出歩くのは初めてなの」今、彼女が目に映す世界は何もかも初めての体験なのだ、生まれてから今までの生涯はアインツベルンの城のみ
「私は聖杯戦争のために作られた人形(ホムンクルス)だったから」
人形?聖杯戦争のために作られた?これは何を意味するのかと刹那は思案する
「もちろん何も知らないわけじゃないのよ、切嗣が映画とか写真とか外の景色や出来事を一杯教えてくれたもの」
だが、愛しい男の名と共に自身を語るアイリスフィールに刹那は言葉を挟むことができない
「・・・でも、この目で世界を見るのはこれが初めて、だから・・・ごめんなさい、はしゃぎすぎちゃった」
刹那の眼にはその姿が容易く崩れ落ちそうな儚さを感じた、アインツベルンの城にいたときから感じた死の気配、それは何なのだろうか
それは避けえることができるものなのだろうか?だが、なんであれ彼女に人間としての幸福があるなら感じるままに生きて欲しいと思ったのだ
「構わない、アイリスフィール・アインツベルン、及ばずながらエスコートを努めさせてもらう」
貴人のエスコートはこれが初めてではない、文化の相違はあるが上手くやろう
今までただ一瞬たりとも忘れたことの無い、50年越しに再会し理解しあえた彼女のように

 

その日の月夜の晩、空の合わせ鏡のように月光が映る海岸ではしゃぐアイリスフィール
その姿はやはり、年相応の女性ではなく童女を連想させた、自身を作られた人形というのが言葉通りなら
彼女の実年齢はその姿よりも遥かに若いのかもしれない、そんな彼女が抱いた願望を刹那は理解する
「本当は衛宮切嗣と共に街を歩きたかったのではないか?」
アイリスフィールに問いを投げる刹那、今は聖杯戦争の最中、だがもしも叶うのならそれを望んでいるのではないだろうか
「あの人は・・・ダメよ、つらい思いをさせてしまう・・・」
その顔に暗い影を落とすアイリスフィール
「あの人は幸福であることに苦痛を感じてしまう人だから」
自身の幸福を受け入れられぬ男 衛宮切嗣、彼が望む願いは自身を満たすことができるのだろうか、そのときである
「アイリスフィール・アインツベルン、他サーヴァントに補足された、まもなく来る」アイリスフィールに警告を告げる刹那
こちらに向かってくるサーヴァントに敵意は感じられない、その気になれば粒子ワープで逃走も可能、故に
「お迎えする?セイバー」笑顔を浮かべるアイリスフィールに「そうしよう」と刹那が答える
今、サーヴァント同士が・・・否、ガンダム同士が相見える時がきたのだった

 

白馬に乗って現れた男、ライダー:東方不敗のガンダムファイトの申し出に対し、刹那の返事は
「その戦い断る、俺はこの聖杯戦争に戦うのではなく対話するためにきた」当初の目的を語る刹那
その答えにいくらか困惑を見せる東方不敗、そして隣で正気を維持していられないウェイバーが素っ頓狂に声を上げる
「なんてことしやがりますかこのバカライダァァァァァァー!あれほど真名は伏せろってッグヘ」
少年の悲鳴にも似た叫びは東方不敗の鉄拳によって遮られる、ウェイバーは沈黙し、帰りたい・・・イギリスに帰りたい呻き続けた
「やれやれ、武人の心意気はまだ理解できぬか・・・と話の腰を折ってすまぬな、ではその対話とやらの真意、聞かせてもらおうか」
顔には出さないが東方不敗は多少なりとも困惑していた、聖杯戦争とは万能の願望器を奪い合う殺し合いである
「聖杯戦争の平穏な終結を求めている、お前も理解しているはずだ、この聖杯戦争がこの街にどれほどの惨劇をもたらすか」
なるほどと東方不敗は理解する、その願いは別に珍しい物ではない、そのオーラから見紛うはずもなかったがセイバーは清純な存在のようだ
「それゆえに対話か、では対話の通じぬ相手に対しお前は如何に応える?セイバー(剣士)よ」
まだ刹那は自身のクラスも名前も告げていない、しかし東方不敗は刹那が割り当てられたクラスを告げる
人の理を超えた武人故の恐るべき心眼、クラスを一目で見破られ動揺するアイリスフィールと最優のサーヴァントが相手と強張るウェイバー
「その時は剣を取ろう」
かつてダブルオークアンタを創り上げようとした時に武装はいらないと頼んだ事がある
それは現実的ではないという友の忠告に従う形で彼の機体は武装されたのであった
「だが、最後の最後まで対話できる機会を諦めるつもりはない」
全ての人と分り合える事はできはしない、剣によって物別れになることもあるだろう、しかし最終的には対話で決着をつけなくてはならない
剣の力だけならば相手を滅ぼして終わるだろう、対話のみで挑めば自身が滅ぼされて終わるだろう、その中で根気良く妥協点を見つける
それが彼の、刹那・F・セイエイの結論であった、外交などに勤める人間ならば基本中の基本だろう
しかし自身は愚かにもその結論に達するのに50年の歳月を必要とした

 

「そうか、お前の在り方は良くわかった。でだ、その上でお前にガンダムファイトを申し込む!」
刹那には東方不敗の真意は理解できない、しかしその申し込みが戦いに狂った者でもなく世界に混沌をもたらす者の言葉でもない
秩序を重んじ、混沌と悪を忌避する清純な戦士の言葉であった
「ワシはファイターよ、武人よ、武と武とのぶつかり合いの中互いの本気を晒さなければ相互理解できぬ愚か者よ」
あまりにも不器用なガンダムファイターという存在
「そして誓おう、この地に一片たりとも傷つけぬという事を、それでもこのファイト・・・受けてくれぬか?」
東方不敗の口に嘘はない、いや・・・魂そのものに嘘がない。その申し出に刹那は応えた
「東方不敗マスターアジア、お前にって対話がガンダムファイトというならば、そのガンダムファイトを受けよう」
今両者に戦いの誓約が結ばれた、この地を傷つけずに戦うというならば戦場は遥か天上の星の海か?

 

「良くぞいったセイバー!」
東方不敗の声とともに彼らの景色が一瞬にして{別のものへと切り替わる}
それは戦いに荒れ果て大地はひび割れて廃棄された街並み、遥か天上の宇宙には巨大な建造浮遊物が規則正しく並んでいる、この世界は・・・?
「固有結界ですって?そんなバカな・・・心象風景の具現化だなんて!」アイリスフィールが驚きの声をあげる
そんなことができるのは卓越した魔術師だけ、魔術師でなければこんな魔法に最も近いといわれた魔術である固有結界なんて作れるわけがない
魔術師でない東方不敗がそれを行使できるのはどのような理によってだろうか
だが現状でもっとも最悪なのは退路を絶たれた事、そして固有結界とは術者にとって都合の良い世界に塗り替える所業なのである、そんな中、東方不敗はアイリスフィールに声をかける
「心配いらんよお嬢さん、この世界はただ頑丈なだけの世界、己にとって有利な世界などワシの武には不要!言語道断!本末転倒ぞ!」
誰が知ろうか、その世界は未来世紀という世界、ガンダムファイトによって打ち砕かれた大地に対する東方不敗の悲しみ、戦いへの怒り、そして世界への愛によって具現化された世界なのだ
ウェイバーも常識外の中混乱していたが相手の退路を絶った事、そしてライダーとしての最大のアドバンテージを用いれば容易く勝利できると確信していた
セイバー・アーチャー・ランサーの三大騎士クラス、暴れるだけが能のバーサーカーなどライダーが駆る鉄巨人によって屠る
もし僕らを討ち果たす者がいるとすれば絡め手をもってウェイバー自身を害そうとするアサシン・キャスターのみであろう
だからいかに最優セイバーであろうともこの戦いは容易い・・・だが、その幻想は一瞬にして砕け散る!

 

「ガンダム!」

 

そう告げると共に中東風の青年がその体を銀に変え、巨大な鉄巨人?を現界させ自身はその中に入っていった
ソレはまるで生き物のような鉄巨人・・・否、ガンダムに、ELSクアンタにだ
一方東方不敗も自身のガンダムを現界させ乗り込む、その名はマスターガンダム、東方不敗と共に最後まで命運を共にしたガンダム
「あれもガンダムなの・・・?」
困惑するアイリスフィール、刹那はガンダムを戦争を根絶する者と語った、彼のライダーも同様の存在なのだろうか
「なんだよこれ・・・反則じゃないか・・・!?」
悲鳴を上げるウェイバー、聖杯戦争のマスターが持つ透視能力でセイバーの能力を看破する
なんでライダーでもないのにあれほどの騎乗兵装をもってこれるんだよ、セイバー:ELSクアンタの放つ緑の粒子の奔流は
あまりにも幻想的で、かつ・・・敵対するに当たってあまりにも威圧的過ぎた、だが悲鳴を上げるほどに至った理由はそれではない
軒並みAランク以上の怪物的能力を持つセイバーに対してライダーは

 

ライダー:東方不敗 マスター:ウェイバー・ベルベット MS:マスターガンダム

 

筋力:C 耐久:D 敏捷:A+ 魔力:E 幸運:B 宝具:E

 

クラス能力 騎乗:B+ 対魔力:E

 

かろうじて上回っているのは敏捷と幸運のみ、まともに戦えば万が一の奇跡でも起こさなければライダーは敗れる
ライダーはあのセイバーに殺される、僕も同様に殺されると震え上がるウェイバー
「ら、ライダー・・・ッ」
逃げよう、敏捷で上回っているなら、世界を塗り替えるほどの力があるならばなんとか逃げ切れる
そう言葉にしようも恐怖で口が回らない、ウェイバー・ベルベットは今、明らかに到来する死を実感していた
「心配そうな顔をするな、言ったであろう?座学の時間を始めると」
もしかしてライダーは怒っているのだろうか、いや違う、付き合いは短いがそんな短慮をする人間では決してない
「お前はそこでしかと見るのだ、東方不敗マスターアジアの戦いを、その武技の全てをだ!」
ELSクアンタの背に左右三対と背面に大きく伸びた触手、その内左右に伸びた触手一対が切り離され、その両手に収まり二本の剣と姿を変える
対するマスターガンダムは徒手空拳で構える

 

「ガンダムファイト・ファイティングシグナル カクニン コレヨリ ガンダムファイト ヲ カイシ シマス 」
遥か上空からアナウンスと共に浮遊建造物から別の建造物へビームのロープが張られる

 

「準備は良いか?セイバー」
東方不敗の問い
「問題ない」
即座に返す刹那、ならば

 

「ガンダムファイト!レディィィィゴォォォォオオオオ!」
東方不敗の叫び
「ELSクアンタ、出る!」
刹那もまた高らかに声を上げる
第四次聖杯戦争最初の戦いは、最後の7騎目が召喚される前の前哨戦として、セイバーとライダーによって始まった

 

双剣を振りかぶるセイバー、迫る二閃は稲妻よりも速くライダーに叩き込まれる
それは瞬時に対象を三つに斬り分けるだろう、たとえ回避しようとしたとしても剣圧だけでタダでは済まない
これを無傷で済ますとしたら敏捷を生かした「完全回避」のみ・・・だが、ライダーは動かない!
圧倒的剣圧によって生じた衝撃音、それは大地を割り・・・空気が裂け・・・世界そのものが震えたように感じた
(終わった・・・・!)
思わず目を瞑るウェイバー、そんな彼に力強い叱咤の声が響く!
「何をしておる馬鹿弟子が!しかと見れと言ったであろうが!」
続くセイバーの剣撃、しかしライダーはそれをなんらかの方法で「防ぎきって」いた
ライダーは尚も健在・・・でもどうして・・・・!?ステータス差は歴然
このような戦い方をすれば筋力・耐久力共に劣るライダーが押し込まれるのが必然のはずなのに東方不敗マスターアジアのガンダムは
圧倒的な戦力差相手の敵に対して悠然と相対していた
しかし彼等の戦いを見ろといっても見れるわけがない、彼らの攻防は稲妻を超える速度で展開され視認は不可能
神代の嵐とすら思える衝撃の嵐は正気を保つことすら困難であった
そもそもこれが固有結界の中でなければ元々存在した冬木市は既に何度は灰燼に帰していたかわからない
その中でウェイバーもアイリスフィールも不可視で何らかの障壁によって守られていた、ライダーの固有結界だろう、その恩恵に預かっていなければ確実に命を落としている
その嵐そのものの戦場の中で東方不敗は優しき父のような声でウェイバーに語る・・・
「ウェイバーよ、心の眼で見るのだ」
何を言っているかわからない、僕は魔術師でそれ以上のことはできない、そんな伝説上の英雄の真似なんてできやしない
「出来ぬ訳がない!おまえは既にセイバーの初太刀がどのようなものか理解することが出来たではないか、それと同じ事をすればよいのだ」
・・・思い返せばそうだ、なぜ僕はあの攻撃を理解することができたのだろうか
「今までの修行に何一つ無駄はないのだぞウェイバー、お前の心眼は、既に開かれておる」
考えるな、判断するな、東方不敗との修行において幾度となく叱咤された怒号、彼は言う、ただあるがままに「感じろ」と
何度目の衝撃音だろうか、ウェイバーの折れかけていた心は不思議なほど平静を取り戻してサーヴァント達の戦いを注視する

 

ウェイバーは見る、見ることができた
自身のサーヴァントであるライダー:東方不敗がいかにしてあの剣撃を防ぎきっていたか
それは掌打、一切の無駄がない一打、その一つ一つの体捌き、腕、手、指の動き全てが芸術的な一打の繰り返し
流派東方不敗の基本奥義「光輝唸掌(こうきおんしょう)」
拳ではなく掌を使い敵を倒す!元来 人間の気(エネルギー)はすべて手のひらに集まる
サーヴァント達は「宝具」というものを持っている、それはその英霊のシンボル
セイバーならば剣、アーチャーならば弓を始めとする飛び道具・・・だがそれは基本的な話に過ぎず何事にも例外が存在する
それは武器どころか特殊能力だったり一つの攻撃手段ということもある、ならばライダー:東方不敗の宝具とは
「神すら打ち砕かんばかりに研鑽を積んだ武技・・・」ウェイバーは理解する、否、その一端を理解した
流派東方不敗の武技の深淵はまだ遥かに深いのだ
双方の攻防が止む、たった三分程の時間で辺り一面が混沌とした瓦礫の大地と化していた
その時間の間に何合の剣と拳がぶつかりあっていただろうか、先ほどの攻防で両者が受けた被弾は「0」
「付き合わせて悪かったのぅ、セイバーよ」
ライダー:東方不敗が不敵に笑う
「俺はお前が納得いくまで応えるだけだ、東方不敗マスターアジア」
返すセイバー:刹那・F・セイエイ
次はこうはいかない、次こそ東方不敗はその武技の深淵をもって挑んでくるだろう
果たして自分はこの今までの常識を遥かに覆す難敵に対して対話を挑むという自身の意思を保つことができるだろうか
第四次聖杯戦争の火蓋は、たった今落とされたばかりなのだ

 
 

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