なんとなく 氏_THE IDOL M@SSACRE_第05話

Last-modified: 2009-04-27 (月) 02:04:42

前回までのあらすじ

 

髪の毛毟ってラクスがくすり

 
 

ここはプラント・議長 キラ・ヤマトの邸宅
議長 キラ・ヤマトがただのキラ・ヤマトに戻る場所である

 

「うわぁーん キラぁ 私アイドル失格ですわぁ」
前回、収録中に首領・アスカの巧みなアフロさばきで噴出してしまったラクス・クラインは
プラントの議長、キラ・ヤマトに泣きついていた
「大丈夫だよ、ラクス、大丈夫だからね」
子共をなだめるようにキラはよしよしとラクスの頭を撫でる

キラはラクスを撫でながらテーブルに置いてあったショートケーキのクリームをラクスの口に塗った
そしてその口をラクスの口に近づけて・・・
「ほら、泣き止んで 君はこんなに甘いんだから」
「あ、キラ・・・」

 

「何やってんだ?バカップル」
「「え? 宇宙の砂 ごっこ」」
そこには呆れ顔の議長キラ・ヤマト公設第一秘書のディアッカが立っていた
ちなみに二人が言っていた『宇宙の砂』とは
プラントの人気少女マンガ雑誌『プラントと夢』で連載されている大人気少女マンガである

 

「んで、話を進めるけどな」
「ディアッカちょっとは突っ込んでよ」
「うるせぇ、それよりも・・・だ、例の件の報告が届いてるぜ」
そう言いディアッカは一枚のディスクを懐から取り出した
途端にキラの顔が真剣なものになる
「そうか、見せてもらうよ」

 
 

議長就任後、キラはシン・アスカの捜索を開始した
理由はいくつかあるが、単純に彼の消息が気になったと言うのが大きい
他に理由として、エース級パイロットの失踪はプラントとしても
見過ごしがたい事件であると言う事もある
ディアッカの持ってきたディスクはそのシン・アスカの足跡調査の報告だった

 

ヴァィーン・・・
ディスクを再生する
画面は暫し、真っ黒だったが少しづつ明るくなり・・・

 

『ピ・・ピ・・ピ・・・ピーン ジャンジャジャンジャンジャン・・・・・
 私の名前はルナマリア、歩けば皆がうらやむ美貌と百発百中の腕前を持つ女』

画面いっぱいにこれでもかと活躍するルナマリアが映し出される

 

「・・・・」
「・・・・」
「・・・・」

 

『この子はメイリン 私の妹、どんな機械も扱うスーパーな子』

次は色々と機械をいじったりパソコンをぐりぐりうごかすメイリンの画像が、

 

「なぁ・・・ディアッカ・・・」
「なんだ・・・」
「報告にこんなOPいる?」
「いらんよな でもディスク加工してあって飛ばせないんだ」
「そっか」

 

『私たちは美人探偵姉妹 ホーク姉妹!!
 ジャジャーーン 』

 

「あ、本編始まりますわ」

 

私たち、ホーク姉妹が失踪した元同僚のシン・アスカの捜索を始めて
約1年の月日が経っていた

そして、2年前にここ、ガルナハンでシン・アスカを見た と言う情報を得て
私たちは久々にこのガルナハンの地にやってきた

 

「お姉ちゃん、ここ凄いね」
「そうね 見違えたわ」

 

ガルナハンについた私たち姉妹はまず、この地の復興に驚いた
私たちの知っているガルナハンは寂れ、廃れ、人々が荒んだ生活をしていた
しかし、今のガルナハンはビル群が立ち並び、道も整備され
昔の面影をその裏路地程度に残すのみだった 

 

私たち姉妹はまずはホテルに向かった
最高級ホテル『ガルナハン・リゾート』
ここの展望台ラウンジの食事は絶品だと言う 夕飯が楽しみだ

 

「まずは、情報収集ね メイリン」
「そうね お姉ちゃん」

 

ここ、ガルナハンでシン・アスカを目撃したと言う話はかなり多い
もしやシンはここに住んでいるのでは?
そう考えた私たち姉妹はまずは、情報を集める事にした

 

そして思った以上の成果があった

 

シンが本屋にいた
カフェでコーヒーを飲んでいた
商店街に出没するらしい
ガルナハンの見所
ティフ〇ニーのリングが格安で
グッ〇のバックが安い店
最新美容情報
ガルナハンの流行おしゃれ
美味しいと評判のお店
リラックス出来る隠れ家的バー
人気スイーツトップ10

 

だが、どの情報もシン・アスカの発見までには結びつかなかった
しかし、私たちは今回の情報の多さで確信した
シン・アスカはこの地、ガルナハンにいると
シン・アスカ縁の寺院と言われるアスカ寺で私たちはお祈りし、
お土産の『シンの子宝飴』を買い誓った
必ず見つけてみせる・・・と

 
 

「・・・んで、議長」
場所は戻ってキラ邸
「何?」
すでに半眼で記録を見つめていた三人だったが
「調査予算を増額して欲しいってこの二人から要請が来てるんだけど」
ディアッカのにこやかな問いかけにキラは大きく頷き、 爽やかに言い放った

 
 

「うん、クビ」

 
 
 

「はぁ・・・今日も疲れたぜ」
ディアッカはその激務で疲れた身を休める為に自分のマンションに帰って来ていた
自分の部屋へ向かおうとしているとちょうど通りかかった部屋から聞きなれた怒声が聞えた
「グレィト 今日も頑張ってるなぁ」

その部屋からは威勢のいい声が聞こえてくる

 

「このキョシヌケェエ!!明日までに入稿なんだよ!!」
「先生!!間に合いません!!」
「輪転機は押さえてある 時間は気にするな 俺は気にしない」

 

自分の部屋に戻ったディアッカはすぐさま眠りに落ちた
そのベットの横には一冊の単行本が置かれている

 

『プラントと夢KC 宇宙の砂 第1集  作:イザーク・ジュール』

 
 

                                   なんか続いたりするっぽい

 
 

】【】 【