なんとなく 氏_THE IDOL M@SSACRE_第26話

Last-modified: 2009-12-09 (水) 01:08:32

前回までのあらすじ

 

日曜の食べ放題の焼肉屋は地獄だぜ FUHAHAHAHA

 

最終回 前編

 

金属の壁に激しい火花が散る

 

ギャギャギャギャ・・・・・キキィーーー

 

「ふう・・・止まった」
足元がいきなり開いて地下に落下した首領一行だったが・・・
マユが義手を壁にめり込ませて減速し、みごとに着地、
その体にはチビーズをしっかりと抱えていた
「ねぇ・・・ここどこー?」
「他の人いないよー?」
「うーん 途中ではぐれたりしたからなぁ・・・みんな無事だといいんだけど」

 
 

その頃、キラとラクスは最大の脅威に立ち向かっていた

 

「こ、ここは・・・!?」
「・・・!!キラ!!あそこに・・・アスランがいますわ!!」

 

その巨大な部屋の中央にある輝く黄金の回転ベット そしてその上に
両手を天に掲げて仁王立ちでくるくる回転している全裸のアスラン・ザラ

 

「ふふふ・・・ついにここまで来たね キラ」
「来たくありませんでした」
「右に同じ」
「さぁ・・・僕たちの愛の営みを始めよう」
「「話を聞けよ このデコッパチ」」
そういった瞬間、キラはラクスを抱え上げてその場を避けた
遅れて鈍い金属音が響く
先ほどまでラクスがいた場所にヒビが出来ていた

 

「愛の営み、その前に・・・邪魔者を排除だ!!」

 
 

キラとラクスが色々な意味で大ピンチな頃、首領は・・・

 

「はーーーはははっはは・・・・」
ひゅるるるっるるるるる・・・・・・・

 

まだ落下していた

 
 

アスランの容赦の無い攻撃がラクスを襲う
それをキラがなんとか庇いつつこの場から脱出を試みようとしていた

 

「キィーーーラァーーー」
「アスゥラーーン!!」

 

二人の拳がクロスして見事なカウンターが生まれた
しかし、倒れたのはキラだけでアスランは足元がふらついてもいない
「ふふふ・・・あとは邪魔者を・・・何!?」
アスランの足を掴むものがいた
それは紛れも無く今、倒れたキラ・ヤマト
「そ・・・そうはさせない」
「キラ!?無理しないで!!」
膝を笑わせながらもキラは立ち上がってラクスとアスランの間に立った
「キラ・・・もう 止めよう そして僕と一緒に旅立つんだ 新世界へと!!」
手を差し伸べるアスランだったがそれはキラに叩かれる
「キラ!!」
先ほどのクロスカウンターの際、吹き出た鼻血を拭いてキラはかっての親友を怒りの目で見つめた

 

「ラクスは傷つけさせない もう・・・許さないよ・・・アスラン」
「ふふふ・・・キラ、俺に力で勝てると思ってるのかい?」
「確かに、力で勝てるなんて思ってないし・・・勝算がある訳でもないさ・・・」
そのアスランの問いかけにキラはまず、懐から安物のタバコを取り出し口に咥えた
ライターで火を付け、一気に吸い込み、一呼吸だけする
そしてタバコの火を手で握りつぶした
議長に就任してから自分に勢いをつける為、公務のストレスや恐怖を紛らわせる為に覚えた
キラなりの方法だった

 

「それでも・・・それでも、守りたい女がいるんだよ!!」

 

「!! キィーーラァーーーその幻想をぶち砕いてあげるよ 」

 
 

アスランがラスボスらしくフルスロットルしている頃、
首領はというと・・・・

 

ひゅるるるっるるるるる・・・・・
「はーーーはははははははは」

 

まだまだ落下していた

 
 

「あいてて・・・なんだってんだ一体?」

 

キラとアスランが戦闘に入る少し前に時間は遡る
ディアッカとNo20、No3は奇妙な場所に落ちてきていた
そこには無数のモニターがあり、そのモニターには今、現在の
プラント内部の様子が絶え間なく写され続けていた
「ここはどうやら指令本部といった所でしょうか?」
様々なモニターに現在の様子が映し出される
その中のひとつにキラ、ラクスそしてアスランの姿が写った
「大姉様が自ら動いてますわ!?」
「あれ?大姉さまってたしか・・・取り込まれたんじゃあなかったけ?」
アスランが躍動するモニターを見て頭に疑問符を浮かべるNo3とNo20

 

そしてどこからかすすり泣く声
「うぇ・・・・ひぐぅ・・・・」

 

その声の主はちょうどモニターの下に隠れていた
「あら?どこの子でしょうか?」
そこにいたのは5歳児ぐらいのおでこの広い女の子だった
「ひぐぅ・・・えぐっぅ・・・」
No3が女の子の頭を撫でながらなだめる
「ねぇ・・・あなたお名前は?」
「ひぐ・・・49・・・」
「「「え!?」」」

 

その後、落ち着いた49に聞いた話に三人は愕然とした

 

「「「力を奪ったと思ったら逆に奪われたー!?」」」
「だって・・・ずっと耳元で男同士のHな話をするんだよ!!あの人!!」
「「「・・・・さ、最低だ・・・」」」

 
 

さて、その頃、首領はと言うと・・・・

 

「ははははははははーーーーーーー!!」

 

やっぱりまだ落下していた

 
 

                        最終回 中篇 に続く

 

                        と、言う事で最終回前編です
                        アスラン子供相手に・・・自重しろ
                        何かキラが熱血主人公ぽくなってますが・・・
                        この話はあくまでも首領が主人公です

 
 

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