エイリアンvsプレデターinCE_ナナシー氏_第02話

Last-modified: 2007-12-29 (土) 12:53:51

ターゲット2コンタクト

 

「ルナマリア、大丈夫か!?」アスラン達が駆け寄る。彼女は無事だが心に傷を負っていた。
「イヤァァァァァア、お願い殺さないで!!」其処まで彼女に恐怖心を植え付ける化け物は何者だろうか?
アスランが考え込む矢先、「ア、アスラン・・・あれを見てくれ」カガリは見た光景、それはプレデターが
力ずくで鉄の壁を叩き付けた衝撃であちら此方に大きな凹凸が見られた。いくらコーディーネーターでも此処まで
出来ない。人間離れした力の持ち主だと言う事がわかる。後から来たタリアも目を覆いたくなるような光景をみてしまった。
幸いレイは息はしているものの暫く動けないほどの重症を追っていた。シンは投げ飛ばされたレイに当たって伸びていた。それほど怪我はしてない様子。
「レ、レイ!しっかりして!!」タリアも取り乱した様子。息を吹き返したレイは「か、艦長・・・気を付けて下さい。奴はまだこの中に・・・います。」
「喋っちゃだめよ!誰か、三人を・・・レイ達を医務室へ連れて行きなさい!」「ハ、ハイ!」慌ててヨウラン達は医務室へ運び込む。「行こう、ルナ」
「・・・うん」それを尻目にプレデターはただ静かにその光景を見つめていた。姿は誰にも見えていない・・・はずだった。「タリアさん、離れて!」
誰もいない筈の空間に銃を撃つアスラン!銃弾はプレデターのミュータントマスクを掠めた!
『気付カレタカ・・・モウ、姿隠ス必要・・・ナイ』プレデターは装置を解除し姿を晒したのだ。
背丈は高くマスクのような物を被りヘアーはハリネズミのように硬くグロテスクな顔立ちを見せつける。
『少シハ、骨ノアル獲物ガ来タヨウダナ。狩リノ続キヲスルカ。』ショルダーキャノンが初期装備出力であった。

 

ショルダーキャノンのレーザーマーカーがアスランの額を狙う。
『たーげっとろっく・・・KILL!!』高出力エネルギーが圧縮しエネルギー弾が放たれる!
「くうっ!」透かさず避けるアスラン。そのエネルギー弾は厚い鋼鉄の壁をいとも簡単に破壊された。「ビームライフル並みのエネルギー弾だと!?」
チ ュ ド ォ ォ ォ ォ ン !その爆風の衝撃は凄まじくカガリ達を吹き飛ばすほどであった。
「きゃあぁぁぁぁぁあ!」壁に叩きつけられ気絶した。「カガリ!!」アスランの前にプレデターが立ち塞がる。
『オ前ガ、戦ウ意思ガナケレバ・・・此処ノ人間共全テ狩リ尽クスダケダ・・・!!戦エ!!!』ガンとレッドからクローを出す。
MS戦で最強のアスランだが生身の戦いとなれば話は別であった。ましてや最狂の化け物と戦うには余りにリスクがあり過ぎる。
遠距離戦はショルダーキャノン、近距離戦は圧倒的な力とクロー。対してアスランの方はハンドガン一丁のみ・・・。
「うおぉぉぉぉお!」アスランはハンドガンを撃ちまくる。銃弾に当たっても怯まない。それどころかお構い無しに歩み寄るプレデター。
ハンドガンの玉が切れ満身創痍のアスラン。彼は諦めなかった「クソォォォォォオ!」懇親の力を込めてハイキックを顔面に蹴り上げたアスラン
が、この捕食者は避ける気も無くむしろ力を見る為にワザと蹴りを受けていた。そして、その足を掴み持ち上げたのだ。
「うわぁ、離せぇ!」子供のようにジタバタ動くアスラン。『何ナンダ、今ノハァ?』そう一言答えた瞬間、レイにやったように壁に叩きつけるプレデター。
辺りに鈍い音とアスランの断末魔、プレデターの咆哮が響き渡る。プレデターはアスランが起き上がらないのを確認しクローでトドメを誘うとした。
『人間ニシテハ・・・ヨクヤッタト褒メテヤリタイ位ダ。皮ヲ剥ギ頭蓋骨ヲ取ッテ・・・俺ノ・・・これくしょんニシテヤル。喜ベ!!』
「その提案は却下させてもらいたい、私の話を聞いてからでも遅くはないのかね?異星人君。」声の主に視線を合わせるプレデター
『誰・・・ダ?狩リの・・・邪魔ヲスルノハ・・・オ前カ?』声の主・・・ギルバート・デュランダル。「その少年を離してもらいたい、失うと困るのでネ。」
周りは緊迫した様子である。議長の交渉はプレデターに通じるのかはたまた挽き肉になるのかは次回に続く。

 

ターゲット2 コンタクトEND