キラ「え!ぼ、僕がガンダムのパイロットに!?」_第16話

Last-modified: 2009-01-11 (日) 04:50:03

キラ「………………」
バルトフェルド「まあまあ、とりあえずお茶でもどうぞ」
キラ「あ…どうも…」
バルトフェルド「何だ何だwwwwwwww元気がないぞ少年wwwwwww
        何か悩み事かねwwwwwwwww」
キラ「い、いやあ…まあ悩みがないと言えば嘘になるんですけどね…」
バルトフェルド「それはいけない!お兄さんに話してみなさいwwwww」
ダコスタ「お兄…さん…?」

 
 

カガリ「ふう…流されるままに風呂に入れられてしまった…
    しかしでかい風呂だなあ…こんな豪華な風呂久しぶりだ」
アイシャ「シャチョサーン」
カガリ「ぬお!?」
アイシャ「シャチョサーン セナカ ナガスーゥ?」
カガリ「結構だ!」
アイシャ「アララーケッコンナンテー キガーハヤイワーwwwww」
カガリ「何だこの外国人は!出てけ!!」

 
 

キラ「じ、実はこれこれこういう訳で…」
バルトフェルド「ふむ…周囲に実生活が充実している者ばかりで肩身が狭いと…
        しかし、友人も出来たんだろう?あまり気にする程では無いような気もするなあ」
キラ「でも、実際僕みたいな根暗ヒッキーがリア充に囲まれるとほんと怖いんです…
   何話していいのかもわかんないし
   もう半笑いでいるしかないし…
   結局僕なんて中途半端にリア充に憧れたのが間違いだったんじゃないかって…(´・ω・)」
バルトフェルド「少年…」

 

  ポムポム

 

キラ「おっさん…」
バルトフェルド「お兄さんを見なさい!若者に囲まれても偉そうだろう?
        これぐらい気を楽にしないと世の中渡っていけないぞ!」
キラ「おっさん!ありがとう!」

 

僕の傍らにはダコスタさんの死体があったけど
僕とおっさんはその時確かに熱い友情が芽生えたのだった

 
 

アイシャ「オフロー アガッターワヨー」
カガリ「うわわ」

キラ「!!!!!!かっかがりさんそれは
   ドレスじゃないっすかァァァァァどうしたんすか!!!!!」
カガリ「この変な奴に無理矢理着せられたんだ!」
キラ「すげェエエエエエエエエうわああああああああ
   女の子のドレス姿やァァアアアアアアア幸せにします
   (すごく似合ってるよ!><)」
カガリ「そんなに騒ぐことか!?」
キラ「(やべ あまりの驚きで脳内と発言が逆に…
    カガリにヒかれてしまった!)」

カガリ「/////」

 

キラ「(こ これは
    僕の青春の予感キターーーーーーーーー(^∀^)----------?)
     (^∀^)」
カガリ「(何ニヤついてんだよ!
     早くここから出るぞ!)」
キラ「(そ、そうか!!
    しかしそんな事言ったって、カガリだってドレスに着替えちゃったじゃないか)」
カガリ「(そ、それはそうだけど…)」

 

キラ「じゃ、じゃあ僕達この辺で失礼します」
アイシャ「ナニイッテルノー マダー フクガカワイテ ナイワー」
キラ「うう…」
カガリ「いやいや、外はいい天気だし
    歩きながらで乾くから大丈夫だ!」
バルトフェルド「まあまあそう言わずに…
        しかし無理に引き止めるのも悪いな
        何か用事があったんだろう?」
キラ「そうそう!僕達買い出しの途中でー」
バルトフェルド「買い出し?」

カガリ「(ば、馬鹿!!)」
キラ「あ、あの、ホームパーティするんですフヘヘ」
カガリ「そうそう!そうなんだよ!」

アイシャ「アラー?ショクパン ト カンヅメデ パーティー?」
キラ「(ぬお!!バレとる!!!)」
カガリ「そ、それはその、親がケチって…」
キラ「そうそう!そうなんですよ!とにかく帰らないと!」
バルトフェルド「ふむ、そこまで言うなら仕方ないなあ
        では家はどこだい?せめて送っていこう」
キラ「あ、じゃあ砂漠の外れによろしくお願いします」

バルトフェルド「砂漠の外れに家があるのかね?」

カガリ「(馬鹿か!?)」
キラ「あ…あのその…」
カガリ「と、とにかく私達は急ぐんだ!
    最近この辺りも物騒になったしな!」
キラ「そ、そうだね!」
カガリ「まったく、あの地球軍の新型艦が落っこちてきてから
    色々騒がしくて嫌になるな!」
キラ「だよねー!超うけるよねー!」

 

アイシャ「アララー? ソレハ ワタシタチシカー シラナイ-ハズヨー」

 

カガリ「終わったな…」
キラ「せめてPCとベッドの下を処理してから来るんだった…」

 

バルトフェルド「まあまあ、ここは戦場じゃないんだし
        まったり語り合おうじゃないか」
キラ「え!?」
カガリ「な、なんのつもりだ!」
バルトフェルド「いやねー、私もいい加減こんな戦争出来ればやめてやりたいんだよね
        給料いいから続けてるけど
        起きるのも寝るのも不規則だし疲れるしさぁ」
カガリ「そ、そんな半端な心構えで私達の町を焼いたのか!
    許せん!粛清してやる!!」
バルトフェルド「そちらのお嬢さんはゲリラの子か
        しかし先日の戦闘はあの新型MSにまんまとやられたよ
        あんな華麗な動きをするとはな…」
キラ「いやあwwwwwwwwwそれほどでもwwwwwwwwww」

 

カガリ「…………」
バルトフェルド「君があのパイロット君だったのかね!」
キラ「やっちまった…」

 

バルトフェルド「ふむふむなるほど
        唐突な質問で悪いが、君達はどうすれば戦争が終わると思う?」
キラ「ほ?」
バルトフェルド「いやいや、ザフトと地球軍とゲリラが会合するなんて
        またと無い機会だから聞いておこうと思ってね」
カガリ「少なくともお前達がいなくなれば、この辺りは平和になるさ!」
キラ「そうだそうだ!」
バルトフェルド「いやいやwwwwwそうしたら今度は地球軍が来ると思うがねwwww
        今はどこも陣地の取り合いだからなあ」
カガリ「そ、そんな…」
キラ「だってさカガリ」
カガリ「お前、さっきから私の後ろに隠れるなよ!
    それでも男か!」
キラ「うう…だってその人さっき部下を撃ち殺したんやで…」
バルトフェルド「安心したまえwwww峯打ちだから」
キラ「嘘だッッッッ!!!」

 

バルトフェルド「しかし、誰だって同じことを考えているわけだけどねえ…
        毎日楽しく暮らしたい…幸せにマターリ過ごしたい…
        それなのにどうして戦争を起こすんだろうねえ」

カガリ「………」
キラ「(それはつまり、皆同じ二次元なのに
    どうしてCPや何やらで論争が起きるのかってこと?
    なんか長い話だったからわかんなかったぞどうしよう)」

 

アイシャ「センタクモノー センタクモノー」
バルトフェルド「おお、どうやら服が乾いたみたいだね
        それじゃあ町まで送ろうか」

 

キラ「……カガリ、今の話の意味わかった?」
カガリ「……わからん…一体何が目的であいつはあんなことを…」
キラ「僕はシェリル派なんだけど、ランカ派も同じ主張なんだから
   仲良くしなさいってこと?」
カガリ「は!?」
キラ「ウッ ち、違うならいいんですすみませんでした」

カガリ「(こいつ…私の知らない事を吹っ掛けてきたな…
     私はまだまだ政治の勉強が足りないってことか…)」

 
 

マリュー「お帰りなさいキラ君!頼んだものは買ってきてくれた?」
キラ「やべwwwwwww全部忘れてきたwwwwwwwwwww」

 
 
 

その日、僕は眠れなかった
おっさんの話が気になったからだ。
決してマリューさんに暴行された全身の傷が痛かったからではない。
男の子たるもの怪我ごときで騒いではならないのだ。

 

キラ「眠れない…いたいお…全身がいたいお…
   食堂でホットミルクもらおう…」

 
 

              「わーー!!!!大変だーーーーーーー!!!!」
                 「誰か来てくれ!ストライクが勝手に!!!!」

キラ「ん?格納庫の方が騒がしいなあ
   どうしたんですか?」
整備兵「俺も今叩き起こされたんだよ!
     なんか格納庫でストライクが勝手に動いてるらしいんだ!」
キラ「え!?僕のMSが!?!?!?!?

 

   (つ、つまり僕の波に乗り過ぎた人生史上最高のイベント
     M S 擬 人 化 もしくは 意 志 持 ち フラグ!?
    美少女萌えっ子ストライクたんが覚醒したんですねわかります!!!)
    ヒャホホーーーーーーーーーイwwwwwwwwwwwww今行くよ僕のストライクたんwwwwww
    うはおkwwwwwwwwwwwwwwwwww」

 

キラ「はあはあ  ストライクたんが動いたと聞いて飛んで来ました!」

整備兵「そ、それが、中に誰かいるみたいなんだ!」
キラ「中の人?何それおいしいの?」

 

サイ『く、くそ…どうして思うように動かせないんだ…!』

 

キラ「チッ なんだ男か…ん?なんだこの声 聞いたことあるぞ」

サイ『(キラにできるのにどうして僕にはできないんだ…!
    クソォッ…所詮僕はキラ以下の存在なのか!!!!!)

    くっそぉぉーーーーー!!!!』

キラ「あ!サイだ!サイの声だ!しかしなんでサイがストライクに?」
フレイ「うるさいわね~…夜中に何の騒ぎ?」
キラ「あ、フレイ!なんかサイがストライク動かしてるみたいなんだ
   こんな夜中にMS操縦の練習なんて感心しちゃうよね」
フレイ「え!?
    サ…サイが?」
サイ『くっそーー!!!どうして僕にはできないんだあああーーー!!!』

 

フレイ「(わ、私があんなこと言ったせいで…!?)」
キラ「(あれ、今日はフレイ、走ってどっかに行かないんだな)」
フレイ「(ほ、本当に誤解だったの…?それとも言い過ぎた…!?
     馬鹿!ばかばか!サイのばか!本当にこいつ以下なわけないじゃない…!)

 

     サイの馬鹿…!」

 

キラ「うお!?やっぱ走ってどっか行っちゃったよ…今日は乙女走りか…」
サイ『チクショーーーーーーー!!!!』

 

          ドシィィィイイイイン

 

整備兵「うわ!倒れたぞ!」
整備兵「今だー!取り押さえろー!」

 

キラ「……一体何だったんだ?

 
 

   寝るか」

 
 

つづく