勇敢_第01話

Last-modified: 2007-11-19 (月) 13:34:45

闇の書事件解決から10年後

 
 

ミットチルダ

 

:アルトセイム地方

 

豊かな自然の残る大地。そこに突如として転移魔法の魔法陣が展開され
「・・・・ついたか・・・」
1人の少年が現れた。そして
「ここは・・・・・どこだ?」
早速、道に迷うのであった。

 
 

数時間後

 

「この駅から出るレールウェイに乗れば、数時間後には首都クラナガンだ」
「すまない」
ここまで乗せてもらった運転手にお礼を言い、少年は駅に向かった。
転送したのはいいが、ここが何処か分からないため、道に迷った少年は偶然通りがかった車をヒッチハイク、
運転手から、ここがミットチルダの田舎であると聞き、とりあえず顔見知りがいる時空管理局本局に連絡を入れるため、
以前知り合いの提督から聞いた地上本部がある首都クラナガンに向かうことにした。
本来ならミットチルダに家があるであろう知り合いの提督に連絡をいれればいいのだが、
「・・・ミットチルダでの連絡先も聞いとけばよかった・・・」
この始末である。(長距離念話は使えないため、どの道自分から赴くしかなかった)
「しかし・・・・目標座標は海鳴市にした筈だが・・・・・・・」
レールウェイの切符を買いながら疑問に思う少年であった。

 

「しかし・・・地球と変わらんな・・・・いや、地球より良いかもしれんな・・・ここは」
列車の窓からの風景を楽しむ少年。
この列車は六両編成だが、貨物運搬が主な目的であり客車は一車両しかなく、
始発ということもあってか、乗客も10人と少ない人数しか乗っていなかった。
そのため、少年は静かに景色を楽しむことが出来た。
「『4ヶ月』ぶりか・・・・・あいつらは何をやってるだろうな・・・・」
風景を楽しみながら少年は思い出していた。
真面目過ぎるが、常に皆を引っぱっている女性。
猪突猛進だが、純粋に仲間を思う少女。
うっかり者だが、日常で皆をささえている女性。
常に仲間たちから一歩引き、影から皆を支える狼。
繰り返される運命から解き放たれ、1人の少女として生きているであろう祝福の風。
そして
「4ヶ月・・・・・歩けるようになっただろうか・・・」
自分や彼女達を優しさで包み込んだ少女。
そんなことを考えながら変わらない風景を楽しんでいるその時

 

            ドゴン!!

 

列車が揺れ、急停車した。

 

突然の衝撃に騒ぎ出す乗客達。その時、客室にカプセル状のメカが一体入り込んできた。
突然の侵入者にさらに騒ぎ出す乗客達、そんな中
「皆さん!後ろに下がってください!!」
1人の青年がデバイスを起動させ、カプセル状のメカに向けて構えた。
青年は晴れてからの願いであった首都の地上本部行きが決まり、そこに向かう所であった。
本来なら数時間後には問題なく首都に着く筈だったが、訪れた突然の襲撃。だか、彼は慌てず攻撃を行った。
「停止する意思なし・・・攻撃する!」
青年は攻撃魔法で攻撃をするが
「なっ・・・効いてない」
ガジェットドローンの能力『AMF』によりかき消されてしまう。
「AMF?・・・・なんでこんな者を・・・」
呆然とする青年に対して、ガジェットドローンはレーザーで攻撃、
青年はそれを咄嗟に展開した防御魔法でどうにか防ぐ。
「くっ・・・・どうすれば・・・」
ミッド式魔術師である彼は、純粋に魔力攻撃しか出来ないでいた。そのため
AMFを持つガジェットドローンに対し、有効な攻撃手段を持ち合わせていなかった。

 

「(思い出した・・・あれは確か、ガジェットドローン・・・ロストロギア『レリック』を狙って活動する機械の筈。
レリックどころか重要な物資を運んでいないレールウェイをなぜ・・・?)」
青年は考えながらもガジェットドローンを見据え、この状況を打開する方法を考えていた。その時

 

ガガガガガ

 

青年の後方から放たれたであろう魔力弾がガジェットドローンを瞬時に破壊した。
「あれは・・・多重弾核射撃弾・・・AAランクの技を誰が・・・」
青年は唖然としながらも、魔力弾が飛んできた方を向くと
「邪魔したか?」
銃器を持った少年がつまらなそうに答えた。

 

その後、落ち着いた乗客は一箇所に集められ、青年の話を聞いていた。
青年の話を聞き終わった乗客の1人が、青年に話しかけた。
「だったら、後ろの貨物車両を切り離せば良いんじゃないのか?あのロボットの目的が物資なら、そこにある筈だろ?」
あのロボットがまた来るかもしれないと知り、意見を言う乗客に青年は答えようとしたが
「駄目だな」
ガジェットドローンを倒した少年がその提案を却下した。
青年や乗客が見据える中、少年は言葉を続ける。
「あのメカは後ろからやってきた。物資が目的ならわざわざ客室まで入ることはあるまい。貨物車両を無視して
ここまで来たということは」
そして少年は挙動不審な1人の男を見据え、
「誰かが、奴らを惹きつけるような物を持ってるのではないのか・・・たとえば・・・お前」
少年の言葉に持っていたカバンを抱きしめ、後ろに下がる男
「すみません・・・そのカバン、見せてもらえませんか・・・」
何かあると思い、青年が男に尋ねるが、男は青年を睨み
「ふざけるな!!これはわしの物だ!!誰が貴様のような若造な(ドゴ!」
男の罵倒が言い終わる前に、少年は男の顔面にパンチを一発。無理矢理黙らせた。
皆が唖然とする中、少年は昏倒した男が持っていたカバンを調べ
「これか・・・・」
その中から厳重に封印されたケースを発見した。
「これのようですね・・・ガジェットドローンが狙っていたのは」
青年の言葉に頷く少年。
「おそらく密輸品か何かだろう。正当な手段で手に入れたわけではなさそうだ」
「なぜわかるんです?」
青年が質問を投げ掛ける。

 

「お前が局員と名乗ったときの奴の慌てようを見ればわかる。正統な手段で手に入れたのなら、慌てる必要も無いだろう」
少年が自分の意見を述べた。
「だったら、それを捨てちまえば・・・(ダメだ」
乗客が意見を言うが、少年に即座に却下されてしまう。
「あんなメカを作る連中だ、これが何だかは知らんが、奴らに渡ったらロクなことにはならんだろうな」
「じゃあ・・・どうするんだよ・・・」
乗客たちが不安げに少年を見据える。
「方法なら、あるぞ」
少年は答えた。

 

「車両の切り離し、終ったぞ」
運転手が少年に報告する。
少年の考え、それは自分がこのロストロギアを持ち、先行することであった。
ロストロギアをむやみやたらに捨てることは出来ない、尚且つこれが原因でガジェットドローンがやってる。
それらを踏まえた結果、少年がこのロストロギアを持って先行、ガジェットを惹きつける役目を負った。
「救難信号は出した。列車もオートモードにしてあるから勝手に走るだろう・・・すまんな・・・これ位しか出来なくて」
急に申し訳なさそうな顔をし、少年に謝る運転手。
「何を謝る?乗客の命を守るのは貴様の仕事だ。貴様は十分に職務を全うしている・・・・そこのお前もな」
同じく申し訳なさそうな顔をする青年に言葉を投げ掛ける少年。
「魔道師、お前は運転手と一緒に乗客の安全確保、来るであろう救援隊への説明、それと」
少年は縛られながら昏倒している男を見下し、
「この馬鹿の引渡しを頼むぞ」
そう言い、列車に向かう少年を青年が引きとめた。
「あ・・・あの・・・君、名前は・・・・」
青年が名前を尋ねる。少年は青年の方を向き
「カナード・パルス。ただの民間協力者だ」
カナード・パルスはそう答えた。

 
 

数十分後

 

「わかりました、ご苦労様です」
カナードが出発して数十分後、一機のヘリが降り立った。
そこから降り立ったのは高町なのは一等空尉。
青年は武装隊のトップであり、管理局でも有名ななのはに緊張しながらも状況を話す。
「どうだった?」
スターズ副隊長、ヴィータがなのはに尋ねる。
「民間の魔道師がレリックが入ったと思われるケースを持って、先行してるみたい」
「そうか・・・・ここは他の部隊に任せて、あたしらは先行している車両に向うか」
ヴィータの言葉に頷くなのは
こうして、なのは達を乗せたヘリ『ストームレイダー』は車両を追い、飛び立った。
ストームレイダーの中で、今回の任務の説明をするなのは
「今回はガジェットはいないんですか?」
ティアナがなのはに尋ねる
「今の所はね。最初に一体出現したみたいだけど、先行している民間協力者さんが倒したみたい」
「すごいですね、その人」
スバルが素直に感想を述べる。
「まあ、ガジェットを倒したことや、その後の行動判断からするに、ただの民間協力者じゃなそうだけどな」
ヴィータがスバル達を見据え答えた。
キャロはロングアーチから送られてくる映像を見ながら
「ですけど、乗客の皆さんのことを考えて囮をやる人ですから、良い人だと思います」
キャロの素直な意見意に
「うん、そうだね」
なのはは笑顔で答えた。

 

「あっ・・・彼の名前・・・言い忘れた・・・・」
なのは達が行った後、別働隊の指示に従いながら行動する青年はふと思った。

 
 

機動六課作戦司令室

 

「問題の車両、以前スピードを維持したまま進んでいます」
「ガジェット反応、今のところありませんが・・・・」
オペレーターであるアルトとルキノが現状を報告する。
「ガジェットの出現も、時間の問題やな」
機動六課部隊長・八神はやてがモニターを見ながら呟いた。その時、司令室に鳴り響くアラーム
「アルト、ルキノ、広域スキャン!サーチャーを!!」
シャーリーが二人に指示を出し、広域スキャンを開始する。そして
「ガジェット反応!航空型です!」
画面に航空型のガジェットドローンIIが映し出された。

 

航空型のガジェット反応の報告を聞いたなのはは、ヴィータと共に迎撃に向うことにした。
「ヴァイス君、私とヴィータ副隊長で空のガジェットを抑える」
「新人共を頼むぞ」
「了解!なのはさん、ヴィータさん、お願いします!」
ヴァイスはなのは達を見据え返事をし、メインハッチを空ける。
「じゃあ、ちょっと出てくるね、前回と似たような任務だけど、油断せずにケースの確保と民間魔道師を保護、お願いね」
「「「「はい!!!!」」」」
元気よく返事をする新人四人組、そんな彼らを微笑ましく見ながらなのはは空へ飛び立つ。
「リイン、ヒヨッコ達をたのむぜ!おめーらも気を付けてな!」
続いてヴィータも空へ飛び立った。
二人が飛び立ったのを確認し、リインフォースⅡは今回の任務内用を話そうとしたその時、
「リイン曹長!大変です!!」
ロングアーチから緊急指令が入ってきた。

 

ストームレイダーの中で、リインフォースⅡは現状を新人達に話していた。
「緊急事態が発生しました。先行している車両の前方に、ガジェットが待ち伏せていました」
リインフォースⅡの発言に緊張感が増す4人。
「それじゃあ・・・・・車両は・・・・」
スバルが最悪の事態を想定しながらリインフォースⅡに尋ねる。
「いえ、まだ車両には接触してませんが・・・・時間の問題です」
スバルを見据え、はっきりと答えるリインフォース。
「ストームレイダーが車両に接触するまで約8分。それまで・・・一緒に乗っている民間協力者の魔道師に頼るしかないですね・・・」
ティアナは1人呟いた。
そんな中、リインフォースⅡは不安な気持ちを吹っ切るかのように作戦内用を説明し始めた。
「今回の任務は3つ。1つはガジェットを逃走させずに全機破壊すること。2つ、レリックと思われるロストロギアを安全に確保すること、
そして、一緒にいる民間の魔道師の保護です」
「「「「はい!!!!」」」」
「今回はスターズ分隊とライトニング分隊が共同して、ロストロギアと民間魔道師を保護しながらガジェットを撃退。で、」
リインフォースはバリアジャケットを装備
「前回同様、私も現場に下りて管制を担当するです。ヴァイス陸曹」
ヴァイスはリインフォースの考えを感じ取ったのか、親指を立て
「了解!飛ばしますよ!!」
微笑みながら答えた。

 

だが

 

「ガジェット・・・車両と接触!!」

 

ロングアーチからの通信が、ストームレイダーの中にこだました。

 
 

機動六課作戦司令室

 

「ガジェットⅠ型、車両と接触!」
「中にいる民間人との連絡、取れません!!」
アルトとルキノが現状を報告する。
モニターには飴に群がる蟻のように数機のガジェットが車両に取り付いていた
「ストームレイダーが到着するまでの時間は?」
「約6分です!」
「なのは隊長とヴィータ副隊長は」
「ガジェットII型と交戦中!数が多いため苦戦しています!!」
グリフィスの問いを、シャーリーが即座に答える。
皆が慌てる中、はやてが打開策を考えていた
「(今、フェイトちゃんが向ってくれてるけど、、ストームレイダーより着くのは遅い。ロストロギアもやけど
中にいる民間協力者の安全も考えると・・・)」
はやてがなのは達のリミッターを解除しようとしたその時
「八神部隊長!!・・・・車両に取り付いていたガジェットが・・・・・」
はやてはモニターを見る。そこには、
「破壊・・・・・されました・・・・・」
車両の屋根を破り、中に潜入しようとしガジェットが、車内から撃たれたであろう魔力弾に破壊された姿だった。

 

そして

 

「まったく・・・やはり景色を楽しみながら、というわけにはいかんか・・・・・」

 

車両の中からカナード・パルスが現れた。

 

「・・・・・・う・・・・・・・そ・・・・・」
モニターに写る少年をただ、驚きながら見据えるはやて
「あの人が・・・・民間協力者?」
驚きながらマリーが呟いた。
「一瞬でAMFが発動してるであろうガジェットを破壊・・・・八神隊ちょ・・・・」
グリフィスがはやてに指示を仰ごうとしたが、
はやてはただ、驚きを隠せない顔でモニターを見ているだけであった。
常に冷静に指示を出すはやてのそんは表情に慌てるグリフィス。その時
「ガジェット反応・・・きます!!」
モニターには、車両に接近するがジェットの姿が映し出されていた

 

車両の屋根に上り、前方から接近するガジェットを見据えるカナード
「まったく・・・ゾロゾロと・・・・・・消えろ!」
接近するガジェットに向かって、ザスタバ・スティグマトを放つ。
ガジェットはAMFを展開するが、多重弾核射撃弾を放つザスタバ・スティグマトには効果が無く、次々と破壊されていく。
そんな中、ガジェットⅠ型を盾にするかのようにガジェットドローンIII型が接近し、カナード目掛けて突撃してきた。
ガジェットIII型の突撃をバックステップで回避し、距離を開ける。
車両の屋根に着地したガジェットIII型は、カナード目掛けてレーザーで攻撃するが、
カナードはその攻撃を避け、右手にロムテクニカを持ち接近する、ガジェットIII型もAMFを発動するが
「これは凝縮された魔力刃だ、簡単には無効化できまい!」
接近するカナードに、ガジェットIII型はアームで攻撃するが、カナードはそれらを切り裂き
「終わりだ」
ロムテクニカをガジェットIII型に突刺した、そして
「カートリッジロード」
その言葉を放った後、カナードはガジェットIII型を前方に蹴り飛ばした。
ロムテクニカが刺さったまま、残りのガジェットⅠ型目指して吹き飛ぶガジェットIII型、そして
『Burst』
電子音と共に、ガジェットIII型はガジェットⅠ型を巻き込み、爆散した。
敵の全滅を確認し、退屈そうな顔をするカナード。
「立派なのは防御だけか・・・・ツマランな。収集の時に相手をした砂竜の方が、まだマシだな」
愚痴りながらマガジンを交換しているその時、最初に取り付き、
後ろに回りこんでいた一機のガジェットⅠ型がカナードの背後から襲い掛かった。だが
「うっとうしい!!」
カナードは振り向きざまに回し蹴りを放った。
並みのコーディネーターより高い身体能力に、魔力による身体強化、その二つが重なった蹴りにより
ガジェットⅠ型は装甲を凹ませ落下、爆散した。
「・・・・・・本当にツマラン・・・・」
カナードは退屈そうに呟いた。

 

「ガジェット・・・全滅・・・しました・・・」
ルキノは唖然としながら現状を報告した。
「あっという間・・・・ですね・・・・」
シャーリーも、唖然としながらモニターを見詰める。
「ストームレイダー到着まで後2分、これで任務完了ですね」
アルトが安心した顔で報告をした直後、警報が鳴り
「さらにガジェット反応!航空型です!!」
そこには、車両を待ち構えていたかのように、航空方ガジェットが飛行していた。

 

「・・・まずいな・・・」
グリフィスはモニターを見ながら呟いた。
現在、ヴィータ副隊長が残りのガジェットをなのはに任せ、列車に向かっているが時間がかかる。
新人フォワード組は空中戦は今だ未経験、それ以前に単独では空を飛べないので逆に的になる可能性がある。
リイン曹長1人ではこの数はキツイ。
グリフィスが必死に考えてるとき
「グリフィス君、大丈夫や」
はやてが、グリフィスを安心させるかのように微笑みかけ、答えた。
そんなはやての笑みに先ほどまでの不安が嘘のように消える、そして
「彼が・・・・・カナードが、どうにかしてくれる」
はやては自信に満ちた声で答えた。

 

「今度は空か・・・・懲りずに・・・」
カナードは空を見ながら呟く、そして
「面倒だ・・・一気に吹き飛ばすか、フォルファントリーライト展開!」
右のフォルファントリーを展開しカートリッジをロード、爆音と共に排出されるカートリッジ、そして展開される魔法陣
ガジェットドローンIIはカナード目掛けて上空から攻撃を開始するが
「消えろ、フォルファントリー発射!』『Fire!』
フォルファントリーから発射された強力な魔力砲は、上空のガジェットを発射されたレーザーもろとも包み込み、消滅させた。

 

画面に写しだされる光景に唖然とするロングアーチの面々
「な、いったとおりやろ?」
はやては笑顔で答えた。

 

「全滅・・ですね・・・」
唖然としながら呟くエリオ。
「でも、これで安心かな?」
ガジェットの反応が無いことに安心するスバル
そんな中、リインフォースⅡは画面に映る少年を見据えていた
「(あの人の顔・・・・確か・・・・・でも・・・10年前ですし・・・・)」
画面に映るカナードのことで考え込んでいると
「リイン曹長?どうしました?」
キャロが心配そうに覗きこんでいた。
キャロを不安にさせたことに、自己嫌悪しながらも、
「なんでもないですよ。それじゃあ、降りましょう!」
普段通り、笑顔で指示を出した。

 
 

こうして、最強を目指した少年は帰ってきた。
そして、新たな出会いが、懐かしい仲間との出会いが待っていた。