笑っている
哂っている
哄っている
嗤っている
嘲っている
喩っている
あの手を取ったときから
いつも・・・笑っている
どこでも・・・哂っている
どんなときでも・・・哄っている
誰かが・・・嗤っている
家を奪われ
家族を奪われ
誓いを奪われ
友を奪われ
そしてあの日に矜持を奪われた時から
ずっとなにかが嘲っている
なぜだ
なぜだ!
なぜだ!!
すべてを喪った者がそんなに哀れか
すべてを喪った者がそんなに惨めか
そして、すべてを喪った者がそれほどにも滑稽か
ク
クク
ククク
ならば次は
ならば今度は
ならば、ならば、ならば
俺が
貴様等を
喩って
やる
その日 運命が 産声をあげた。