運命のカケラ_18話

Last-modified: 2008-11-15 (土) 03:28:20

「……あぇ?」
「…………お?」

 

 巨大な光が晴れた後に鎮座していた物体を目にして、シンとなのはは目が点になった。
 林の木々よりも高い位置で、気持ちよさそうに伸びをしてからうにゃーおと鳴いたのは――
キングサイズなどというレベルをはるかに超えた、一戸建ての住宅なみの大きさに単純拡大
した子猫だった。

 

 
 
 子猫のサイズ同様に巨大化した鈴がまるで神社の境内にぶら下がっているもののような間抜けな音を立て、自動車すら楽に踏み潰せそうな程巨大化した丸っこい足が軽快な動きで地面を踏みしめるたびに地響きが起きる。
 開いた口がふさがらないどころか上下の歯列が直角を描いているシンと目を点にしたままのなのはの前に、ずしんと巨大子猫の脚が踏み下ろされた。
 そのまま目の前を横切る巨大子猫を呆けたまま見送り、通った地面に刻まれる巨大な猫足マークを眺めてなのはは呟いた。

 

「あ、あれ、あ、あれ……あれ、何?」
「多分、ジュエルシードが安定稼動したんだ、と、は」

 

 ばねの壊れたおもちゃのように90度開いていた下あごをカクカクと動かし、シンが答える。そんな間抜けな様子に反してというか流石というべきかサポートAIらしい作業は続けているらしく、どんどんとなのはの意識にも分析結果が送られてきた。
 血色をした瞳の奥で『しぼり』が収縮し、いくつもの感覚器を並列稼動させながら触れずに調べられる限りの情報を取り込んでいく。

 

「おおかた、あの子猫が『でっかくなりたい』とか願ってた、って事、だと、思うけどな。ああそうか、ジュエルシードってのは安定稼動するとああいうパターン、対象の性質、いや環境? 違うな、外的条件はある程度絞――」

 

 ぶつぶつと続けるシンの隣で、なのははその辺りの木々を前足で押しのけて遊んでいる巨大子猫を見上げた。眉間にしわを寄せて、なんとなく頭上で揺れる髪の房を引っ張る。

 

「そ、っか。大きくなりたい、か……」

 

――確かに子猫さんだしかわいいけど目玉の奥や耳に浮いた血管が必要以上にくっきりはっきり良く見えてちょっとグロかなあ――じゃ、なくて!

 

「え、えーとえーと」

 

 情報の海から帰ってこないシンを見下ろし、巨大子猫を見上げ――どちらも現状打開の役には立たなさそうだ、というか片方は打開すべき現状そのものだが――仕方ないので自分で送られてくる情報を整理する。
 身体構成の安定度は今までの例とは比較にならない。魔力由来の構成と生体由来構成との過度の融合が見られず規則正しく整列した微細構造、そしてジュエルシードとしての部分より子猫としての部分が主となって構築されている――今までの「ほぼジュエルシードから出来ている存在」である暴走体から無理やり主要部分であるジュエルシードを引き剥がすのに比べれば、この巨大子猫からジュエルシードを分離するのは遥かに簡単だということだ。

 

「と、とにかく! 封印だよね! 流石にあのサイズだとすずかちゃんも困っちゃうし!」
「あ? ああ。始めるか」
「うん。レイジングハ――」
「っ! 待て、なのは!」

 

 割と適当に頷いていたはずのシンがいきなり顔を上げて叫び、なのはは思わず動きを止めた。
 瞬間、黄色く光る何かが猛スピードで二人の頭上を通り過ぎる。

 

「へ?」

 

 その何かが巨大子猫に着弾して盛大に弾けるのを、なのははつい数分前のように呆けた顔で眺めた。
 速度はブラストシルエットのデリュージ並みかそれ以上だが破壊力はさほどでもないのか、巨大子猫は悲鳴こそ上げたものの、大したダメージを受けた様子もなく頭を振っている。あるいは速度だけを重視した『軽い』攻撃なのかも知れない。

 

――何? 今の、魔法? どこから? ……どうして?

 

「先に捉えられてた、か。ミスったな」
「……あれ、って――」

 

 
 一瞬にして大人の狼の姿、戦闘形態に変化したシンと一瞬の忘我から回復したなのはが同時に大きく背後、街の方向を振り向く。
 大きくたなびく赤い裏地のマントとレオタードのような衣装。高い位置で揺れる長いツーテールの金髪。そして冷静に場を見渡す、ルビーのような透き通った赤色の瞳。いつの間に結界の中に現れたのか、なのはと同程度の年齢の少女が電柱の上に立って右手に握った黒い長柄のデバイスを掲げていた。

 

「――ひ、と?」

 

 かすれた声でつぶやくなのはの視線の先で、金髪の少女が真正面にデバイス――大きな半月状の片刃と、その反対側に細い筒が飛び出した斧のような形のもの――を構えなおした。

 

「バルディッシュ。フォトンランサー、連撃」
<Photon Lancer,Full Auto Fire>

 

 告げる平板な声に答え、斧でいう刃の中心にある黄色い宝玉が文字を紡ぐ。空気が弾ける音と小さな稲妻があっという間に収束し、凝縮してできた雷球から先ほど発射されたものと同じ色をした黄色い光弾が乱射され始めた。

 

「なのは!」
「――う、ぁ、うん! レイジングハート!」
<Stand by,ready.Set up>

 

 一度だけ強く頭を振ると、なのはは握り締めていたレイジングハートの宝玉を高く掲げた。

 

 
――予想はしてたんだけど、な。それでも早すぎる。しかもやっぱり今の魔法って奴は『俺』と同系統かよクソッタレ。

 

「…………」

 

 内心で罵るシンの横で弾けた光球の中から、バリアジャケット姿のなのはが現れる。
 今までの戦いならば使命感を帯び、力強い光を放っていた藍色の瞳が、今はどこかおびえたように成り行きをうかがっていた。
 ふらふらと外装の先端が泳ぎ、握りの安定しない手は、ラインから伝わってくるなのはの心理そのものだ。
 無理もない。人。人だ。ジュエルシードの暴走体のようなバケモノでもシンのような機械由来の存在でもなんでもない、見た目にもなのはとほとんど同じ人間だ。
 魔法を使い、ジュエルシードの事を知っているのかいないのかはともかく、何らかの意図をもってここにやってきた人間がいる。魔力によって形を持った思念や幻影のような、独特の不安定さを感じさせない確かな存在感は、あの金髪の少女が紛れもなく肉体を持って生きているものだと理解させるのに十分だった。

 

『シン君――』
『話をできる状況かどうか考えろ』
「――でも……っ!」

 

 ひときわ連続した爆音に、なのはが首をすくめて目を閉じた。
 人の形をした、元人だったモノと関わった結果があれで、今あの少女を目にした結果がこれだ。戦う以前にまともに動けるかどうかすら怪しい。
 どうすべきだろうか。デバイスである限り存在する行動原理は『主の望みのために機能を発揮すること』だ。多くのデバイスならばそれは主の意思を完全に反映することにしかならないが、知性体を精錬して作られたデバイス――インデペンデントデバイスは違う。主の言葉に背く事も、そもそも自らの主として適していないと判断すれば持ち主を殺すことすらできる。
 つまりなのはを守るために猫を見捨てて、別次元でも自分の体内空間でも何でも、有無を言わさずになのはだけを逃がす手はある。だがあの少女が何を考えているのか、それによって判断は大きく左右されるのだ。何を狙っているのかがまだはっきりしない。
 連続して着弾する光弾の衝撃に耐え切れなくなった巨大子猫が悲鳴を上げ、なのはがはっとそちらを見上げた。
 ここで萎縮していてくれれば楽なものを、なのはという少女は周囲のことを忘れないから困る。このまま黙って見ていれば子猫がどうなるかわからないということも、忘れていないのだろう。それもまた奇麗事だ。綺麗で、幼くて、純粋な思いだ。

 

――ええいクソッタレが。わかってるっての。

 

「……なのはは猫を。防ぐだけでいい。とにかく防げ。けど無理だと思ったら大人しく引っ込めよ」
「う、うん。フォースシルエット!」
[Force Silhouette,ready]

 

 フォースシルエットを呼び出して巨大子猫の方へ飛んでいくなのはを見送ると、シンはぶるりと水でも振り払うように身体を振るわせた。

 

「っ!」
[Wide Area Protection]

 

 殺到する黄色の光を、巨大子猫の背中の上から広く展開された光の波紋が受け止める。重くは無いが硬い衝撃音が連続して響いた。
 驚いたのか煽られたのか巨大子猫が悲鳴を上げて転倒し、ついでにその背中に乗っていたなのはも悲鳴を上げて転げ落ちる。前垂れとスカートのスリットから白い膝小僧と太ももの半ばまでを覗かせながらも、なのはは嫌というほど落下し続けた訓練の成果を発揮したようだった。シンの背中方向、巨大子猫が倒れこんでいく方向で青白い噴射の光が数度瞬いた、が。シルエットを操りながらなのはが着地したまさにその場所に、子猫の巨体が影を落とした。

 

「危なぁって、わ、にゃ、わひゃああっ!」

 

 大転倒の轟音を背にして宙に駆け上がるシンの視線の先で、金髪の少女がかすかに首を傾げて飛び上がった。
 シンは迎撃を仕掛けず、近づいてくる少女を観察する。紡錘上に形成されたフィールドで空気を押しのけ、力場を制御して浮き上がるというよりモビルスーツや航空機のように推進力で飛んでいるような挙動。間違いなく『浮遊』ではなく『飛行』魔法の特徴だ。
 シンが以前動いていた頃には、年端も行かない子供がすぐに習得できるような簡単な魔法ではなかった。厳然とした才能の壁と高くそびえる努力の壁、二つを乗り越えて初めて満足に扱える類のものだったはずだ。無論あの射撃魔法とて精度、速度ともに戦闘タイプの魔導師としてそこそこのレベルといっていい。
 見た目どおりあの少女が人間であり年齢も見た目相応、つまり物心ついてからわずかな年月しか経っていないなら――魔法しか教えられず、他のことは何も知らずに動かされている、ということもあるのだろうか? そうだとするなら……
 勝手に走り始めようとした思考を、シンは瞬きひとつの間に蹴り飛ばした。そんな意味の無い思考はこの場に不要だ。個人の、それも今初めて出会った他人の事情の詮索などを戦いの中でしても、それこそ無意味なのだから。そんな事に気を割くのは、戦闘に決着をつけてからでいい。

 

「っと、と、と、とぉ……っ!」

 

 若干姿勢を崩しながらもシンの後ろ、地面に着地したなのはがレイジングハートの外装を両手で突き出し、15メートル程の距離を置いて太い枝に着地した金髪の少女は上から下、顔の高さに浮かんでいるシンと地面に立っているなのはに静かに視線を滑らせた。

 

「同系の魔道師」

 

 同系。シンとなのはの魔法を見た少女がそう呟き、その少女を分析して得られた魔力流動パターンその他は、待機状態で分析された時や貨物として運ばれるときなどに少ないながらも採取できたこの時代のパターンサンプルとも一致する。
 ということは、やはり自分が作られた時代の技術系譜は未だ絶えていないということか。少女の言葉で推測を半ば確信へと引き上げながら、シンは首もとに収めていた共鳴器を兼ねるトゲを突き出させた。見るかぎり、魔法の技術レベルはシンの知るものとそれほど変わらない。ならば固有振動数を合わせなくとも、単純に強力な振動を食らわせれば防御を抜いて気絶くらいには持っていけるだろう。

 

「ロストロギアの探索者か?」
『シン君、あの子やっぱり人――』
『後にしろ。ロスト……消失? いや、しかしな』

 

 ここに至っても変わらない無表情でまっすぐ突き出された斧型デバイスの先に再び光が生まれ、シンは向けられた切っ先をにらみ付ける。シンの身体からチェーンバインドの光鎖が伸び、共鳴器の振動を伴って魔力と共に大気の揺らぎをまとい始めた。

 

「ロストロギア、ジュエルシード」

 

 黄色と赤色、金と黒。向かい合う一人と一頭が持つそれぞれの力は静かに高まっていき、互いに弾ける寸前。ぱちりと瞬いたルビー色の瞳が下を向いたのを見た瞬間、シンは叫んだ。

 

「申し訳ないけど――」
「なのは、飛べ!」
「――頂いていきます」

 

 
「っ!?」

 

 びくりと震えたなのはだったが、動きは速かった。瞬時に下を向いたシルエットの推進器から爆発的に光が吐き出され、重力が逆になったかのような勢いでなのはの身体が飛び上がった瞬間、その足元を3発の光弾が掠めて地面を吹き飛ばした。
 遅れて飛び出した振動光鎖はなのはと同様に少女が飛び上がったことで枝をへし折るだけに終わり、更に少女はシンを飛び越えてなのはに向かって一直線に迫ってくる。

 

「バルディッシュ」
[Scythe Form Setup]

 

 バルディッシュと呼ばれたデバイスの先端が開き、振りかぶられたそれから鎌のように光の刃が現れた。
 
「あ、くっ!」
[Vajra]
 
 黄色の光刃が叩きつけられる寸前、レイジングハートの先端からまっすぐ伸びた桜色の光刃がそれをどうにか受け止めた。高速道路で使った時と同じ、槍というには刃が大きく剣というには柄が長い形態。長巻とかロムパイアとか呼ばれるものだ。マイナーだが、実は扱いやすさと威力をバランスよく備えた優れた形でもある、らしい。
 とりあえず自分で使える攻撃をもう少し覚えとけ、とシンに教え込まれたヴァジュラだが、この形で使うのはまだ2度目だ。そう、2度目。最初に使ったの、は――

 

『ボケるな、なのは!』

 

 またどうどう巡りに沈んでいきそうになっていたなのはの思考に、トゲトゲしい言葉が突き立った。
 必死に押し返しながら向けた視線の先、金髪の少女の肩の向こうで苛ついた思考を漏らしながら身を捻るシンの動きは何故か妙に鈍い。

 

――そうだ。とにかく、私がやらなきゃ。でも、やっぱり、でも。

 

「なん、で……なんで、急にこんなこ、と、をわぁ!」

 

 ぎりぎりと手を振るわせながら呟いたなのはが、ずるりと身体ごと押し切られた。一旦押され、崩れた姿勢のままでは押し戻すことは不可能だ。完全に推力負けした状態で空中を滑っていく最中、互いのデバイスを噛み合わせていた金髪の少女が小さく呟く。

 

「答えても多分、意味がないから」
「っ――」

 

 不意に消えた圧力に反応できず、身体が前方に泳いだ。無防備に体勢を崩したなのはの目の前にかかげられる黒いグローブをはめた右手、その手に円と四角を組み合わせた見覚えのある形式の魔法陣が現れて。

 

「ごめんね」

 

 告げられた言葉を噛み砕く前に光が弾け、視界を白く染めていく。大きく吹き飛ばされた身体が何かに受け止められる感覚を最後にして、なのはの意識は落ちていった。

 

 
 

 

「――どうかご協力、よろしくお願いします」

 

 そう締めくくって居並ぶ局員たちに頭を下げたクロノの後ろで、ユーノがうわ、と小さくうめいた。その理由は頭を下げていてもわかる。剣呑とまではいかないまでも好意的とはとてもいえない視線が相当数突き刺さってきているのだ。

 

「ま、がんばって下さい。こちらも命令されれば仕事はしますんでね」

 

 一人が告げたのを合図にしてまたバラバラと各自の仕事に戻っていく親ほど歳の離れた局員たちを前に、クロノは一人拳を握り締めた。
 命令があれば。彼が言った言葉はそのまま命令以外では動かないという宣言のようなものだ。それでは生の情報も、自分が気づかないことも知ることはできない。
 予想はしていたがここまで嫌われていたか、と心の中では頭を抱えながら、クロノは堂々と退室を告げて踵を返した。

 

 

 

「で。なんだってこう、僕まで一緒なわけさ」

 

 子供どころでなく孫ほどの年齢の自分達相手にへこへこする支局長をやり過ごし、急遽借りた支局内のパーティションで区切られたスペースで、ユーノは肩に入っていた力をようやく抜いて口にした。
 どうせクロノだけでも現地調査は問題ないだろうに、なぜ一時的な部下でしかない自分を連れてこなければならないのか。
 ずどん、とごついスーツケースを置いた机の上に更に大量の資料をばらまき、情報端末を起動させたクロノは何を言ってるんだ、と情報端末の角でユーノを指した。

 

「チームの中で君が一番情報解析に向いてる。だから連れてきたって船の中で何度も言っただろう? 能力は発揮してこそ役立つものさ」
「どっちかというと学術とか発掘とかで発揮したいんだけどな……ま、ここまで来ちゃってから言っても仕方ないんだけど」

 

 そう言いあっている間にも、クロノはどんどんと準備を進めていく。本来の事務所にいたときより更に精力的に見えるほどにだ。だが。
 クロノの背中を眺めていたユーノは、しばしの後に頬をひとつ掻いて口を開いた。

 

「ねえ、君は気にしてないの? さっきの反応」
「ああ、あれか。予想はしてたからね」

 

 ぺらぺらとプリントアウトのページがそろっている事を確認したクロノは何も気にしていないように『見える』。

 

「……だから、まずは動いてみせるって?」
「そういうことだ。彼らだって僕らを嫌ってはいても管理局員である以上、目的は同じはずなんだ」
「そうかなぁ」

 

 理想主義というか実力主義というか、クロノは明確な目的意識――ロストロギアの規制と回収――を持ち、とにもかくにもその目的を遂行する為に役に立つなら後は割りとどうでもいい、という姿勢で動いている。ありがちな『正しくなければいけない』という強迫観念こそあるものの、それ以外のプライドやらなにやらには無頓着といってもいいタイプだ。
 要はユーノのような者でも利用価値、実力と言い換えてもいい、それを持つ存在なら平然と使う。本局の人間のように『こんな卑しい奴を使うのか?』といった仕事への能力以外を気にする部分がほとんど見えない。
 そんな人間だからなのか、それとも人間であるが故に経験の少なさはどうしようもないというべきなのか。
 クロノのような私的な嗜好を切り離せる管理局員だけではないという事を、彼はしばしば忘れるのだ。

 

「あのさ、多分。見せるだけじゃ無駄だと思うよ?」
「それでもいいさ。僕らは規範であって、彼らがそれを見て彼ら自身で判断する。それが自然だ」

 

――こりゃまた。

 

 何故かは知らないがいつにも増して脳みそが凝り固まっているらしいクロノから視線を外し、ユーノは一人で思考を巡らせ始めた。
 最初の目的のとおり、遺物を根こそぎ奪われた自分の報復に、管理局員という『力』を利用するために。
 そして、なんとなく。あくまで『なんとなく、そうしたかった』ために、ユーノはクロノをどう手助けするか考えていた。