901◆GbvohmL8bU_第28話

Last-modified: 2015-03-16 (月) 00:58:15

戦闘を終えたアークエンジェルとモントゴメリは第8艦隊のいる方向、地球軌道の方向に向け移動をしている。
ジョージ・アルスターの乗った小型艇とそれを護衛する4機のフラッグはアークエンジェルに着艦をした。
「パパ!」
「フレイ!」
アークエンジェルの格納庫でアルスター親子が涙を流しながら再会を喜んでいた。

 

その様子は割愛

 

その横で刹那達オーバーフラッグス4人とマリュー・ラミアス、ムウ・ラ・フラガの2人が対面していた。
「オーバーフラッグス教官、刹那・F・セイエイ少佐以下3名。着艦許可をいただきありがとうございます」
「艦長代行のマリュー・ラミアスとメビウス・ゼロのパイロットムウ・ラ・フラガ大尉です。あなた達のおかげで助かりました。ありがとうございます」
「ムウ・ラ・フラガだ。有名なオーバーフラッグスの教官殿に来ていただけるとは・・・あの金色のフラッグは教官でしょうか?あと趣味?
あのイージスを簡単に追っ払っちまうなんてすごい以外ありません」
刹那はふと、過去に戦闘を行った金色の粒子を放出する金色のモビルスーツを思い出した。
「・・・金色はアズラエルの指示だ。俺はこの色は好きではない、が周囲の意識をこちらに集めるため仕方なく乗っている。あと敬語はいらない」
「そ、それはそれで大変なんですね。いやぁ、敬語って疲れるのよ」
「それで任務の話だ。今回の任務、ヘリオポリスまでの道中と避難民の探索及び救助に限り私が最上級の権限を持っている。これがその証明書だ」
「拝見します」
驚いているマリューに証明書を渡す刹那。それを受け取り確認をするマリューとムウ。
「確認しました。刹那少佐。お返し致します」
証明書を受け取り話を続ける。
「彼らに休憩できる場所を用意してくれ。それとここでは邪魔になる。他の場所で情報の共有を行いたいが何処かあるか?」
「では会議室にご案内いたします」
「すまない。それとストライクのパイロットを連れてきてくれ。あとはイレギュラーなことがあれば全て報告してくれ」
「・・・了解しました。用意いたしますので30分ほどお時間をいただいてよろしいでしょうか?」
「了解。俺は先に会議室で待たせてもらおう」

 

そう言って刹那は案内人の後について会議室に移動をした。

 

「フラガ大尉」
「ん?どうした?」
「イレギュラーな事全てって彼女のこともよね?あとキラ君も・・・大丈夫かしら?」
「なにが・・・?ってああ、そうか、ヘリオポリスにずっといたからわからないのか」
「? なんのことかしら?」
「ブルーコスモスのことを心配してるんだろ?それなら平気だ。悪いのは『プラントに住むコーディネーターで地球に住むコーディネーターは被害者だ』っていうのが今のブルーコスモスのスタンスだ」
「そうだったの・・・でも心配だわ」
「ま、そこは軍人だ。割り切れよ」

 
 

先に会議室に到着した刹那。一人でデータ整理をすると言い案内の人を返し一人きりになった。
小型端末を取り出し艦内データベースにアクセスし一人呟く。
「頼むぞELS」
《マカサレテ、マカサレテ》と脳内から聞こえてきた。
(ヘリオポリスから脱出、ザフトの部隊と交戦、ストライクが救助ポットを拾う・・・G計画の残り4機とは交戦経験有り・・・アルテミスに行ったがザフトにやられたか
ストライクのパイロットは・・・一般人のコーディネーターか、ストライクのOSは彼がカスタムし他の者では扱えないと。交戦データは・・・訓練を受けていない初心者だが反射神経がいいのか、無駄撃ちも多い。運もある。む)

 

データを直接視ていたが人が近づいてくる気配を感じ取り意識を戻したのであった。

 

コンコン
「失礼します」
そう言って入ってきたのが先ほどあったマリュー・ラミアスとムウ・ラ・フラガ、それと線の細い少年とピンク色の髪の少女の4人であった。

 
 

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