901◆GbvohmL8bU_第30話

Last-modified: 2015-03-16 (月) 01:02:17

「行ったか・・・」
「ええ、アークエンジェル。無事に地球までたどり着けばいいのですが」
「・・・そうだな・・・任務に集中する」
「了解。刹那少佐、現在救援艦隊は予定通りヘリオポリス宙域に向け進んでおります。これから先はザフトの襲撃も予想されますので注意が必要です」
「了解した」

 

後日、ヘリオポリス宙域に着くまでに2回戦闘を行い2回とも捕虜を取る事に成功。
すべての捕虜に地球連合からの封書を渡し母艦に引き渡したのだった。

 

ひさびさの脳量子波
通常の通信手段では、地球とヘリオポリス間はリアルタイム通信が出来ない。イノベイターの脳量子波でもGN粒子が少ないこの世界ではきついだろう。
だがELSは違う。木星と地球間でも脳量子波でやり取りができるのだから、ヘリオポリスぐらいでは朝飯前である。
ELSの身体に意識データを移しているティエリアと、ELSと共生している刹那だから出来るのである。
《ティエリア、聞こえるか》
《刹那か、どうした?》
《ヘリオポリス宙域に到着。漂っていた2隻の避難船を確保。その船に乗っていた避難民を収容している。フラッグで周囲を捜索しているが大破した避難船がほとんどだ。》
《そうか・・・コロニーを襲撃するのはユニウスセブンの件で懲りているのではないのか?自分たちがやるのはいいのか?まったく》
《ティエリア、続き、いいか?》
《す、すまない。続けてくれ》
《停戦の封書は3通渡した。うち1人は現議長の娘だ。偶然出会えた》
《了解。アズラエルが愚痴を言っていたぞ。外交でコンタクトを取る前に返事もなにもないから手が打てない、なにを考えているのかわからないと。延々と愚痴をきかされた》
《政治の世界はわからない》
《僕もだ・・・探索が終了したら戻ってこい》
《了解。通信終了》

 

少し巻き戻り刹那と別れた直後のアークエンジェルの会議室にて

 

ナタル、キラの2人がいる
「キラ・ヤマト、書類に書いてある通りだが説明する。質問は説明後に聞こう」
「わかりました」
「まずはナスカ級に通信を繋げるのだが、これはアークエンジェルの通信士が行う。
通信を繋げたら『民間人を保護したから引き取れ』という内容を伝える。ラクス・クラインの映像付きでだ。
その後に接触。ここまではいいか?」
「はい、大丈夫です」
「接触する相手だがラウ・ル・クルーゼを呼び出す。
接触中はアークエンジェルの砲塔は全てナスカ級に向け発射準備。
メビウスゼロとフラッグは艦外待機、アークエンジェルの影に隠れ万が一の場合対応する。
ラクス・クラインを引き渡したら速やかに帰投、すぐにに向け移動する。質問は?」
「モントゴメリはどうするのですか?」
「先行し、小惑星の影に隠れてもらう」
「・・・わかりました。よろしくお願いします」
「よし、これから艦長に報告をしてくる。相手とコンタクトが取れるまでは自由時間だ、休んでおけ」
「はい」

 

数時間後、キラの自室の通信機が鳴った
「はい、キラ・ヤマトです」
『マリュー・ラミアスです。ナスカ級と連絡がついたわ』
「本当ですか!?」
『ええ、引渡しは3時間後、予定と違うのがラウ・ル・クルーゼと一緒にアスラン・ザラというラクスさんの婚約者も一緒に来るわ』
「わ、わかりました」
『ラクスさんには私から伝えます。作戦開始まで少しでも休んでいてね』
通信が切れ、1人佇むキラ
「そっかぁ・・・アスランも来るのか・・・」

 
 

【次】 【一覧に戻る】 【次】