CCA-Seed_427◆ZSVROGNygE氏_外伝14

Last-modified: 2011-11-26 (土) 20:01:13

目の前に立つビルを前に、表舞台に立てた喜びと、
どうしようもない緊張がない交ぜになった感情がわき起こる。
そう、後で振り返るときが来るならば、このときこそスタートラインだったと思えるかもしれない。
自分が予想していたものよりもずっと険しく、後がないという状況でこの日を迎えるとは思わなかったが。

 
 

失いし世界を持つものたち外伝14
「ユウナの野望―新オーブ創世―」

 
 

ベルギーのEEF本部は旧EU施設をそのまま使用している。
元々構成国は、旧来の制度を残していたので代用がきく。
各国の中心部に新規施設を作る空間的余裕はないということもあるし、
もうひとつの事情として旧EU施設の流用は、EU以来の事情を抱えているので便利だということもある。
すなわち、通訳の存在だ。いくら依然として英語が言語として機能していようとも、
各国の母語が死滅しているわけではない。誤解を避けるために通訳の存在は重要なのだ。
かつてのEUの施設の大半が通訳の施設だったように、
これだけの雑多な言語体系を持つ人々で構成されるEEFに通訳の存在は不可欠である。
我が国は建国の事情から日本語を母語に英語を第2公用語としているので、外交では英語を用いている。
あの異世界人たちも英語が母語であることは、イギリスとアメリカの力は異世界でも巨大だったのだろう。
我らの世界では、今日もなお大西洋連邦として形を変えて存在している。

 

会談は本部ではなく、欧州委員会があったベルレモンで開催される。
本部施設ではさすがに狭いらしい。上空からは十字架に見える特徴的な建物である。
エントランスに入ると。多くのフラッシュに迎えられた。
そしてホールの中心に、壮年の男性が3人立っているのを確認する。

 

「ようこそ、アスハ代表、セイラン外務大臣、サハク防衛大臣」

 

いまや一大勢力の指導者となった連合事務総長である東アジア共和国主席劉慶が、
EEF首相ランズダウン侯爵と大西洋連邦大統領コートリッジとともに待っていた。

今日は、我々の連合参加に関する最終的な会談と、オーブ参加を持って連合全軍による、
プラント侵攻計画、さらに戦後処理に関する問題を討議するために要人が集結している。
実のところ我々の連合参加は、全体の主題からすれば些末な話であろう。

 

「ようやくあなた方が、我らと共に歩んでいただけると思うとうれしい。若者は柔軟でいい」

カガリの顔にひびが入る。主席は意に介していないようだ。
むしろ若き指導者の反応を楽しんでいるようにも見える。
表敬的な応答を済ませると、各国首脳とともに歩き出す。
ランズダウン侯が、主席と話し始めるとタイミングを見つけてカガリにそっと耳打ちする。

 

「カガリ、ここは絶対に激発してはいけない場だからね」
「・・・子供扱いするな。私も覚悟は決めて行動しているつもりだ」

 

とりあえずは大丈夫だろう。僕にしてみれば、爆弾抱えて外交するようなものだ。
できるだけ爆発しないように動かないといけない。
もうひとりの姫は、あまり火消しに興味がないときている。
彼女にしてみれば、さっさと失脚して、僕との寡頭体制を期待しているのだ。
髪の長い女性は好きだからそれは魅力的であるが、仮にそうする場合は
国内のアスハ支持層を取り込まなければならない。
でなければ寡頭とは名ばかりでアスハがサハクに変わるだけの話である。
つまるところ僕は、この激発しやすくかわいい女の子を嫌でも担がなければならない。
自らの政治的な地位のためにも。他国云々以前に自分の立場が綱渡りなのだ。
パパも事実上の失脚をした以上、表で全幅の信頼を委ねる相手がいない。
もっともパパは今後も元老のひとりとして、アドバイザーとして背後から支援してくれる。
だけど安定した地位じゃない。甘いことを言える状況じゃないのだ。
僕はそれをこの30分に思い知らされることになる。

 

※※※

 

「他国の2国間協定に、口を出されるのか!!!!」

 

連合事務総長の劉慶主席と各国の首脳が居並ぶ中で、僕は声を荒げた。
オーブが独立を回復するための重要な会議で、僕たちはカガリの年齢も考慮され
3人での出席を認められていた。いってみれば半人前扱いである。
オーブが、連合に参加する要件をとりまとめる最後の段階で譲れないものがあり、
それを明確に主張するためである。
もちろん、カガリを激発させないためでもあるが、自分としても納得できない内容であった。
それはロンデニオン共和国についての案件である。
どうやらロンデニオン大使が我々の到着する前に、色々と工作していたようなのだ。
僕らが地上のオーブ本土の掌握にてまどる間に、主要国と利害関係を取り結んだと見える。
自分たちは完全に出遅れてしまったのだ。

 

「ロンデニオン共和国は特殊な国家だ。
 貴国が先に取り結んだ要求は、かの国の存立を維持する上では厳しすぎるものだろう」

ランズダウン侯が、子供をたしなめるような言い方で諭してくる。そしてコートリッジ大統領も追随する。

「そもそも、緊急避難的な対応が適応されるのではないか?
 コロニーをやるから全ての技術を開示せよ、か?
 サハク前代表に聞いたが、ウズミ元代表も無茶を言う。
 選択肢がない状況では、受け入れるしかないではないか」

日本国の朝河首相が続けて指摘する。

「不幸にも異世界より迷いし人々に対し、人道的に鑑みて恥ずべきではないか」

よくもそんな言葉が言える。どうせ裏で、MSや融合炉の協定を結んでいるのだろう。
そして、この世界の既存国家であるオーブにその力を独占させるよりかは、
元の世界に帰る事を希望している異世界人の方が楽とでも考えているのだ。
確かに僕でもそうするだろう。

 

自分が圧倒的に不利な状況下にあることを思い知らされる。
そもそもオーブ陥落以後、国政は大混乱にあり、まともに外交が機能していなかった。
それでも外務省の主力級をEEFと大西洋連邦と日本に派遣し、調整を続けていたのだ。
しかし、事態は僕の予想を遙かに超えて、地球連合再結成へと傾いた。
多国間が牽制しあう中であれば、つけいる隙もあるが、こうも早々にまとまってしまうとは予想外だ。
さらに、日本とのパイプを維持していたとはいえ、
東アジア共和国が連合を主導する立場になるということも予想できなかった。
いや、EEFと大西洋連邦で揉めたら打開策として出るかもしれないという予想はあった。
しかし、それは少なくとも半年は先であろうと思っていたのだ。
ウズミ・ナラ・アスハの馬鹿野郎め、自分は責任と称して自決したから、
好き勝手にして後は僕たちにケツを吹かせるのか。
自決なんて自己陶酔者の軽はずみだ。国はあなたのおもちゃではないのだぞ。

 

「外務大臣の言うとおりだ。正式な合意と手続きに基づいて、協定を結んだのだ。
 他国にどうこう言われる覚えはない」
「しかしだ、サハク国防相、君らオーブも参加を希望する地球連合にとって、
 ロンデニオン共和国はなくてはならない協力者だ。一概に彼らが不幸になるのは、よろしくない。
 外交は片方が一方的な利益を得れば解決するようなものではあるまい」
「中立国に侵攻した国家の元首のお言葉とは思えませんな。大統領閣下」
「手厳しいね。しかし私としては、妥協案を提示したつもりなのだがね」
ロンド・ミナが応答する間に、僕は考える。どうすればいい。
我々はすでに、独立を条件に連合参加に伴う、軍費の負担と艦隊供出を余儀なくされている。
カガリは、ロンデニオンに関する条項の重要性を深く理解していないので、
この案件を修正してもいいと言い出している。もちろん、それは外務国防両大臣が全力で押さえたのだ。
この雰囲気に彼女が呑まれれば、独断で何かを言い出しかねない。

 

もちろん、カガリにも言い分はある。
彼女にすれば、オーブ侵攻前の統治体制復活やアメノミハシラの保有、陸海空並びに宇宙軍
全ての軍備維持、さらには我ら3人による事実上のクーデターさえ認められて独立が出来る。
ならば、とりあえずロンデニオンの条項は無視してもいいのではないかというのだ。
確かに敗戦国としては、破格の扱いである。
だが、相手が破格の条件をつけるということは相手にも弱みがあるのだ。

第1に、連中はもうオーブの占領統治に割く余力が財政的にも軍事力的にもない。
第2に、破格の条件を許すのは、ロンデニオン共和国の技術独占を
オーブにされたらたまらないという危機感だ。

そこをどうにかつけないだろうか。

 

「我々としては、最大限に譲歩しているつもりなのだがね。
 先ほど南米合衆国も、交渉の席が設けられ、
 大西洋連邦内で北米と同等の権利獲得を条件に妥協が成立した。
 プラントと協調している国々にも働きかけている。地上での諍いはもう避けるべきだろう」

劉慶主席の言葉に、カガリは目線を手元に落とし、一瞬考えると僕を見る。
許可を求めるような、どうすればいいのか悩むそんな顔だ。
勝ち気な彼女がこのような顔を見せることに魅力を感じるものの、そういう状況でもない。
ロンド・ミナも悔しさに眉を動かす。
誰にも気付かれない程度であるが、髪の長い女の子の表情について僕は見逃すことはない。

 

「同意されよ。それが貴国のためにもなろう」

朝河首相が穏やかに説得する。もはや、この部屋に味方はいない。
ならば、せめて今後議論すべき余地を残さねばならないだろう。

「では、せめて交渉の結果、2国間で決定したことについては、
 連合は介入しないと約束していただけないだろうか」
「それは主権国にすれば当然の要求でしょう。だが、戦後に不安の種は残すべきではない」

ランズダウン侯はにべもない。こちらの思惑など先刻承知なのだろう。ならば隠し立ては逆に無意味だ。

 

「・・・交渉そのものは、問題ないと?」
「貴国は属国ではない。それはご随意にされるがいい。
 ただし、ロンデニオン共和国の特性に鑑み、連合にせよ、明確な同盟を結ぶ我が国にしても、
 貴国と問題が生じた場合は、双方合意が得られるように調停をするつもりである。
 それは承知いただきたい」

これが限度だな。少なくとも話し合うことまでは許されるか。つくづく外交の難しさを思い知らされる。
僕はスカーフをいじり、カガリに承認の合図を送る。
彼女は、多少安堵したような表情を見せ、列席者に宣言した。

 

「わかりました。オーブ連合首長国は、今会議で確認された条件を受け入れ、
 地球連合の一翼として国際平和に貢献したい」

 

こうして、午前における首脳会談で、オーブの独立と連合参加は合意に至ったのである。
僕は、この悔しさを後々まで忘れられることが出来なかった。

 

※※※

 

午後は南米の問題とオーブの問題を公式発表した後に、
プラントに対する最終的な攻撃計画について話し合われることになった。
議場には、ロンデニオン大使となったウィラー中佐も参加した。
やってくれたな、恨みがましい視線を送ってしまう。大使はどこ吹く風である。

 

会議の口火を切ったのは事務総長である、劉慶主席だった。

「さて、この期に及んで和平に応じない以上は、軍事攻撃をせざるを得まい。
 どのみちボアズとヤキンを落とされれば軍事的な要衝を失い、交渉に応じるだろう。
 彼らが理性的な人種であるならば、だがね」

彼の皮肉気な調子は、戦局の優位により生じつつあるコーディネイターに対する優越感と、
友人であった元国連事務総長とその秘書、後者は彼の愛人だったというゴシップもあったが、
その彼らを喪ったことに対する憤りなのかもしれない。
頭髪こそやや後退しているが、活力に富み、アジア人の中で190センチのランズダウン侯と肩を並べる
長身の男は、ゴシップの的になるには十分な容姿である。

 

多少はオブラードにくるむ劉慶に対して、アフリカ共同体代表フィリップ・ムントは、直裁的だった。

「むしろ、それで応じなければ殲滅すればいいではないか。それで昔年の問題に片はつく」
「ブルーコスモス的ですなそれは」

ランズダウン侯の言葉に一同から苦笑が起こる。
発言者がブルーコスモスであると知っていうあたりどぎつい。
劉慶主席も笑いつつも、その意見が十分な選択肢と言えることを示す。

 

「だが、諸代表におかれては、この数字を聞けばあながちその方が楽とも思えますぞ」

右手を挙げると、新しく参謀総長となった司馬敬大将が立ち上がる。

 

「我々は、持てる残存戦力を全て投入してボアズを、次いでヤキンを攻略する計画です。
 現状存在する連合、EEF、オーブ、ロンデニオンに属する11個艦隊全てを投入します。
 補助艦艇なども含め艦艇数498隻、機動戦力6686機、白兵要員も含め兵力は総数123万5037名です」

出席者の間にどよめきが起こる。カガリはやや昂揚したような表情だ。
他ならぬ僕もその数に感嘆の声を上げた。これは・・・。

「おそらく、宇宙においては人類史上最大の投入戦力であると思います」

 

だろうさ。むしろ、これだけ戦力が整ったのだ、
プラントもさっさと講和のテーブルにつきた方がいいだろう。
連合軍の総攻撃にさらされた経験のある身としては、
かつてのオーブ攻撃とは比較にならない戦力に驚きを隠せない。
しかも機動戦力は、ダガーとジムⅡに我がM1、さらにロンド・ベルが含まれての数字であり、
かつてより優位にあると言えよう。
向こうも戦力拡充に努めているだろうが、国力の差はやはり埋められようがないだろう。
参謀総長が作戦計画を一通り説明をし、それを聞いた劉慶主席は今後の希望を述べる。
「軍部には、プラント占領も視野に入れた最終的な作戦計画を立案しておいてもらっている。
 兵力が多いのもそのためだ。もちろん我々としては、ボアズで終わることが望ましいがね」

ランズダウン侯が応じる。

「外務省の職員は優秀だ、期待している。新外務大臣のコープランド君にもね。
 もちろん各国もそれぞれの形では働きかければいい。
 我らは戦争終結という点で協調体制を打ち立てたのだ。
 軍事的な勝利については軍部に任せ、我らが考えるべきはこの戦争の帰結と戦後だ」

 

そう、少なくとも戦後社会に参画するには、この体制に与さなければならない。
だからこそ、恥を忍んでここに来たのだ。
この話し合いの外にいては、オーブは2度と国際社会で役割を持つことが出来ない。
新生オーブで重要ポストに就いたはいいが、その価値が些末なものになってしまったら意味がない。
僕がこれまで心に抱いた事が出来ないのだ。

もちろん現実は非情であった。
しかしながら、彼らのやり方、会話運びそれらを全て学び取り、次に生かしてみせる。
そう心に抱き、僕は会議に参画していった。
僕らの希望などろくに通らない会談は、カガリにとってもかなり悔しい思いをしているようだ。
ロンド・ミナは、こんなものかと達観しているようだったが。
こうして会議は夜の11時半にまで続き、僕は精神肉体ともに極限まですり減らされることになった。

 

※※※

 

「まさか君が陣頭にでるとか言うつもりはないだろうね?」
「・・・いけないか?」

 

ホテルに戻る途上、窓の外を眺めて考えるカガリに対して、茶化して聞いてみることにした。
本当にこの娘はと苦笑させられるが、あの動員戦力で一翼を担いたいという気持ちについて、
僕は責められない。
何せ許されようものなら、僕も艦隊司令として参加したいくらいだ。
今は外交に深く関わる身だが、軍事に対して関心がないわけではない。

「艦隊を率いて先陣を切ればいいではないか、代表のその姿は国民には励ましと成ろう」

ロンド・ミナが適度に焚きつける。

「国防相・・・」
「どうせ、カガリに内政はつとまらないし、修行している状況でもない。
 国内には私かユウナのどちらかが残ればいいだろう」

 

はっきり言うな。もっともそれは僕も考えないわけではなかった。
しかし、仮にカガリが戦死した場合に国内は最悪な事態になるのだ。安易には勧められない。
国内統治に色々口を出されるデメリットと、戦死というデメリットは論ずるに値しない。
確かにカガリは運がいい。
それはそれで得難い資質であるが、それを理由に参戦というのもおかしな話だ。
それにカガリ出陣と成れば、付き添いは確実に僕だろう。
ロンド・ミナとカガリが利害調整など出来るわけがない。そもそもふたりの関係を誰が取り持つのだ。
一方で、ロンド・ミナが出陣した場合はどうか。
彼女も機動兵器で陣頭指揮が可能だが、カガリと同様に戦死の場合のリスクが大きすぎる。
それに、持ち直したとはいえ半身を失ってまだ日が浅く、精神面での不安定さが、
派遣軍にどう反映されるかわかったものじゃない。

 

すでに思考力も低下している中で、僕が思考の袋小路に迷い込んでいると、
カガリは突然車を止めるように指示して急ブレーキがかかった。
間抜けなことにふたりの女性が姿勢を崩さない中で僕は、前の座席に顔を突っ込んでしまう。

「カガリ!!!なんの真似だい!!?」

僕の避難を無視して、ドアを開けて歩道を歩いていた数名の男女の一団に声をかける。

 

「アスラン!!!」
「カ、カガリ!!!」

 

アスラン・ザラだと。僕は体勢を立て直すと、カガリの降りた方に体を向ける。
確かにあの髪型には見覚えがある。
だが、カガリの気付き方はいささか動物的な感性だ。
よく見ると、隣で髪を束ねている女性は、プラント外務委員長アイリーン・カナーバではないか。

いわゆる秘密交渉で、3国家中心で事を進める気だな。しかしこれはカガリに感謝だな。
僕は早速この情報を生かせる方法がないか模索をはじめる。
我々がここでうまく立ち回ることは出来まいか。
その脇でロンド・ミナに着信があった。どうやら相手は、エリカ・シモンズのようだ。
2、3指示を出しているが僕はそれどころではない。

アスラン・ザラが戸惑っている内に、カナーバ外相とパイプを作るとしよう。
車から降りようとすると、ロンド・ミナに引き留められた。

 

「ユウナ・ロマ、聞いて欲しいことがある。カガリには聞かせられない」
「なんだい?至急でなければ後でいいかな、今は外交的にきわめて重要な状況だ」

アスランが動揺を抑え、去ろうとしている。

「・・・なるほどな、いいだろう。後で私の部屋にきてくれ、
 ロンデニオンに関する事で重要な情報を確保できた」
「いいでしょう、では後で」

 
 

このことは、後に我が国にとって不幸な事を引き起こすことになる。
しかし、このときの僕の優先事項は、何よりもプラントとのパイプを再構築することであったので、
ロンデニオンのことと言われても、事態の重要さを意識することは出来なかったのである。

 

いずれにせよ、僕は新生オーブの舵取りをはじめたのだ。
新しいオーブを創世するためにも、立ち止まるわけにはいかない。

 
 

「ユウナの野望―新オーブ創世―」end.