Lnamaria-IF_赤髪のディアナ_第29話

Last-modified: 2013-10-28 (月) 02:09:26

ラスト・バトル

キャリーさんが撃ち合い、打ち合う。

「くっ、こいつPS装甲だ!私には分が悪い。すまんが頼む!私は他のMSを!」
「わかりました!」

105ダガーのI.W.S.P.統合兵装ストライカーパックは実弾兵器が主だ。剣も実体剣。しかたがない。

「お前らなんか!」

シャムスさんがカラミティの大火力で連射する。しかしシールドで防がれる!
――!一気に切り込んで来られた!とっさにトリケロスで防ぐ!……しまったな。防いでいると、ビームで攻撃ができない。突撃銃で相手のメインカメラに連射して距離を取る。

「冷静になれ!距離を取って牽制射撃を続けろ!さあ、ザラ家の御曹司さんよ、エンデュミオンの鷹の怖さを見せてやるぜ」

フラフガさん!ストライクがドラグーンを射出する。オールレンジ攻撃!

フラガさんが赤いMSを引き付けている間に他のMSを!

あたしとキラとキャリーさんは他のMSを駆逐していく。

「裏切り者めが!なぜプラントを裏切るか!」

答える言葉はあたしにはない。相手のビームサーベルにトリケロスを叩きつけるとそのままコクピットへビームライフルをぶち込んだ。

……

すごい相手だ、と思わざるを得ない。オールレンジ攻撃で牽制されていて、すでにたった一機になっても、バスターやバスターダガーすべての射撃が集中しても、赤い敵MSはフラガさんのオールレンジ攻撃を避け続ける!

――防ぐだけじゃない!いきなり動きが変わる!赤いMSは背部のブースターユニットを切り離してブルーフレームにぶつけると、その隙を逃さずブルーフレームの左腕を切り飛ばす!
あわててキラは距離を取る。
更に赤いMSはビームブーメランを飛ばしてキラとあたしを牽制すると、一気に切り込んできて、バスターもバスターダガーも片腕をガンランチャーと大型ビームライフルごと切り飛ばされる!

「くっそーーー!死ね死ねーーー!」

カラミティが撃ちながら突っ込んでいく!

「やめて!シャムスさん!」

あたしはとっさに敵に突っ込んでいた。
敵はシールドでシャムスさんの射撃を押し返す!カラミティが手に持ったプラズマバズーカが持っている手ごと吹き飛ぶ!レッドフレームの左腕が切り飛ばされ突撃銃が爆発する!
レッドフレームは赤いMSと一瞬抱き合う様な形になる。とっさにトリケロスの先を相手の頭に押し付け、ビームライフルとランサーダートをすべて放ち、反動で上に移動し距離を取る!一瞬遅くレッドフレームの足をビームサーベルが薙ぐ!

「見えた!」

フラガさんのオールレンジ攻撃がとうとう敵を捕らえた。
動きが止まる赤いMS。この時とばかり、サイもトールも残った片手でビーム砲とリニアガンを撃ちこみまくる!

……赤いMSは爆散した。

「アスラン、月のコペルニクスでさ、幼年学校で親友だったんだ……」

キラが泣いている。

――イザークさんが戻ってきた!どうしたんだろう。彼のMSはぼろぼろだ。それに、2機しかいない。

「どうした。アスランは……やったか?」
「ええ」
「そうか。莫迦な奴だよ!アスランも!クルーゼ隊長も!」
「クルーゼ?ラウ・ル・クルーゼか?お前さんがやったのか?」
「……ああ。ジュール隊ほとんどやられたがな。ほんとに莫迦な奴らだ!」

イザークさんが泣いている。

「そうだ!ヤキンのコントロールは?潰せたの?」
「――!ザラ元議長は死亡したが、ヤキンはもうすぐ自爆する。ジェネシスの発射はヤキンの自爆と連動している!」
「そっか……」
「もう打つ手なしか?」
「人類絶滅!そんなのやだよ!」

……

「ねぇ、あたし、ジェネシスの内部でレッドフレーム自爆させようと思うの」
「ええ!?」
「なんたって核動力なんだし、核ミサイル一発分くらいの威力はあると思うのよ!」
「よし!そうしよう!この際だ、ブルーフレーム、バスターにバスターダガー、カラミティも自爆させるぞ。それだけやればジェネシスも壊れるだろう。脱出用MSは105ダガーとストライクだ」

フラガさんがまとめてくれた。

「その手があったか!俺も混ぜろ!このフリーダムも核動力だ!どうせもうぼろぼろだし」

イザークさんも言う。

「じゃあ、急ぎましょう!」

あたしたちはイザークに先導されてジェネシスの内部に到達した。
急いでMSの自爆シークエンスを起動させる。そしてストライクと105ダガーに乗り移り、全速力で離脱する!

今までありがとう。そしてさよなら!レッドフレーム!

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