SCA-Seed_GSCⅡ ◆2nhjas48dA氏_ep2_第09話

Last-modified: 2008-03-19 (水) 23:34:01

 ペイルブルーとホワイトに塗装されたインフィニットジャスティスが、闇に浮かぶ。背
後には地球が小さく映り、緑に輝くツインアイの先には巨大な砂時計の群れがあった。

 

『懐かしい……いや、帰りたいのか? イザーク』
「まさか! 今更未練は無いし、帰れん。俺がやった事を考えれば当然だ」

 

 後方のフリーダムに乗るディアッカからの通信に、イザークは頭を振った。顔面を横断
する傷は、ヘルメットのバイザー越しでも確認できる。

 

「ギルバート=デュランダルに……消えて貰った時とは状況が違う。軍事力の殆どを失っ
たからか独立を叫ぶ声は殆ど無いし、最高責任者はあの補佐官だ。加えて、ブルーコスモ
スを操っていたロゴスは、プラントをそのまま手に入れたいと思っている」

 

 遠くで赤と青の光が明滅する。ドレイク級を中核とした連合軍の哨戒部隊だ。ザフト機
の出番は、専らプラント領内に限られている。

 

「そう、俺はこうして遠くから見守っているだけで良い。ザフトとして戦う事は出来ずと
も、陰ながら力にはなれる。母上もお元気のようだし……」
『未練、ありまくりじゃん。ていうか、なんでそこで母上が出るの?』
「未練は無いと言っているだろうがッ! 俺はなあディアッカ! ただ……」

 

『ジュール隊長。駄目です、やはり反応ありません。合流ポイントは、此処なのですが』

 

 シホの声が割って入り、咳払いするイザーク。計器を調整しレーダーを一瞥する。周囲
の光点に舌打ちし、辛うじて視認できる上下左右にアンテナが伸びた円盤を睨んだ。

 

「やはり、遭難したか?」
『連合軍の艦隊が敷設したEMP機雷は、MS1機程度ならば容易く行動不能にできます。
その可能性は高いかと』

 

 Iジャスティスとフリーダムの前方で偵察を行うイージスブラン。ビームライフルを機
体の真正面に向け、最低出力に設定したスラスターを使ってゆっくりと回転し全方位を
サーチしている。

 

「シホ、機雷を撒いたのはいつだ? プラント側には、どう知らされている?」
『待ってください、連合軍のミッションログを入手中……敷設は標準時間で10分前に完了
しています。プラント側にもたらされた事前情報は無し。通商航路はずらしていますので、
商業船、民間船への影響は無いとの事。……ですが、彼女の出発時刻と近いですね』
『執行猶予付きのテロ集団に教える義務は無いってか』

 

 ディアッカの言葉を聞き、イザークは忌々しげに舌打ちしつつも何度か頷いた。この、
アカデミーからの友人は大体正しい事を言う。聞く方が苛立ち、腹立たしくなる事ほど
彼の喋る事は的を射ている。

 

「貴様は、何故……ええい! つまりプラントを出た直後、機雷に引っかかったと!?」
『可哀想だなあ、ベルちゃん。後、ツェドってのも見たかったなあ』
「なんで過去形!? そしてちゃん付けは止せ馬鹿者! 彼女は立派なザフト兵だぞ!」

 

 連合軍に傍受されるといささか拙い事を口走り、イザークは無意識に視線をさ迷わせる。

 
 

『それで……どうしましょう、ジュール隊長』

 

 イザークとディアッカの口喧嘩にはいい加減慣れたとはいえ、やはり生で聞くと疲れる。
全方位サーチを終えたイージスブランが、Iジャスティスに近づいた。

 

「探すしかあるまい」

 

 イザークの言葉と共に、Iジャスティスの背部からリフターが飛び出した。その上に本
体が飛び乗って、全身の各部からスラスターの青白い光が走り姿勢を制御する。

 

「EMPのダメージがどれほどの物かは解らんが、非常用のビーコンか何かが発信されて
いるかも知れん。運が良ければ、逆噴射をかけて近くに浮かんでいる可能性もある」
『待ってください、ジュール隊長!』

 

 スラスター光が膨れ上がり、Iジャスティスが機雷群に向けて加速した。光の尾が複雑
な軌道を描き、EMP機雷の反応範囲を巧みにかわしつつ奥へと飛んでいく

 

「お前達は、後からゆっくり来い!」
『ゆっくり来いってイザーク、これ探索任務なんだぜ?』

 

 ディアッカの呆れ声が聞こえてくるが、そんな物で心変わりするイザークではない。
レーダーと有視界に神経を傾け、小刻みにレバーとペダルを操って機体の速度を上げた。

 

「う……」

 

 暗闇のコクピットで、空色の髪を持った少女は紫の瞳を瞬かせる。ヘルメットの存在を
確認し、何処か破損していないか触って確かめる。左手を伸ばし、ヘッドレストの脇のス
イッチを幾つか弾いた。暗い赤色の光が機内に灯り、メインモニターにOSのロゴが1、
2秒映し出された後で機体のステータスが表示され、続いてノイズ混じりのカメラ映像に
切り替わる。

 

「ここは……デブリ海? ああ、なんて事……」

 

 その独り言からは後悔と自責の念が溢れ出す。物心ついてから初めてプラントの外に出
た彼女だったが、第一歩を盛大に踏み外してしまった。手元のキーを叩いて、右端のサブ
モニターに砲弾型のCGモデルを表示させる。
 大気圏突入パックなど、組織だって地球に降りる為の装備や設備は、全て地球連合軍に
没収されていた為に使い捨ての外殻を急造したのだが、これが拙かった。プラントの軍用
ポートを発進して10分後、デブリ海に接近するまでの間に目立った障害物が無い事を
確認した後、推進器付き外殻の操縦を自動に切り替えてしまったのだ。
 直後、艦から吐き出されて目標ポイントに留まろうとしていた、連合軍のEMP機雷に
直撃。一瞬で全システムをダウンさせられて、漂流する事になった。

 

「ツェドは無事だけど、カプセルはもう……ッ!?」

 

 照明が通常モードに復帰し、カメラの映像も鮮明になってきた時、ベルの喉が鳴った。
デブリの合間を縫って、ジン系の頭部を持つMSが接近してきたのだ。宇宙戦用の改造を
施された、ジンハイマニューバである。
 宇宙空間の戦闘であれば、ゲイツRはおろかザクとも対等に戦えるポテンシャルを秘め
た機体である。しかしベルが恐れたのは機体のスペックでなく、何故こんな所にザフトの
MSが来ているのか、だった。
 ジンHMが砲弾型の外殻に密着する。右手に機甲突撃銃を持ち、もう片方の手で装甲板
に触れた。オートの筈の接触通信が機能しない。EMPでやられた為だ。

 

「あの……あのっ!」

 

 鼓動を速める胸元を押さえ、ベルは呼びかける。通信ボタンを押し忘れ、声が震えた。

 

「助けて頂いて、有難うございました! 今、機体の制御が出来ない状態で!」

 

 目一杯の期待を込めて、少女は言葉を紡ぐ。こんな場所をうろついていザフト機の所有
者は海賊か、ジャンク屋くらいだった。前者なら言わずもがな、後者でも、ギルドに与さ
ない独立営業のジャンク屋は、軍の警戒網が届かない場所に流れた遭難機体を『ジャンク』
にして売り捌くという噂がある。
 そして、通信に対する返答が返ってこない。ベルの呼吸が浅くなっていく。ツェド本体
は殆ど完全に回復していたが、もう一度呼びかけようと口を開く。

 

「あ……」

 

 くぐもった音と小さく揺さぶる震動に声が引っ込んだ。ジンHMが、突撃銃のストック
を外殻の継ぎ目に打ち付けたのだ。喉を鳴らして唾を飲み込んで、少女は息を吐いた。紫
の瞳が据わる。自分に何が出来るかという事を敵対者に思い知らせるべく、シートに座り
直して赤いトリガーを押し込んだ。

 

「外装パーツとの接続を解除。戦闘モード、起動……完了」

 

 カメラ映像に浮かぶジンHMを睨みつけ、ベルは声を絞り出した。

 

「ツェド、いきます……!」

 
 

「駄目です、返答ありません」
『となると漂流物って事だね。引っ張るとしようや』

 

 ジンHMに乗る男は、通信機から聞こえてくる男勝りな女性の声に溜息をついた。民間
用の気密服を着込んでいるので、MSの操縦がやり辛い。

 

「しかし、妙なジャンクだとは思いませんか? 軍の警戒網を避けるように流れついて、
こんな場所で止まるなんて。もしかして此処、テロリストか何かの合流場所なのでは?」
『細かい事を気にすんじゃないよ。お前は相変わらず心配性だねえ、ディー』
「いえ、船長が大胆すぎるだけだと思います……」

 

 砲弾型のカプセルらしき物体を見下ろし、ディーと呼ばれた男は小さく唸る。広域回線
にも接触回線にも応答しない物体は、大昔の大気圏突入ポッドに似ていた。継ぎ目を探る
に、頑丈さだけを確保した荒っぽい急造品である。

 

「船長、装甲を一部剥がして、再度通信を送っても構いませんか? 外部機器の一部が、
何かの手段で悉く……破壊あるいは故障していますので」
『それぐらいなら良いけど、早くしな。此処、ギリギリ入っちゃいけない宙域だから』
「有難うございます」

 

 ジンHMの左手が、腰部にマウントされた重斬刀を引き抜く。突きの構えを取らせ、物
体の弱い部分を探ろうとモノアイが左右に動いた。

 

「カメラに……推進器か。船長、開けたら死体が入っているかも知れませんよ?」
『なぁに、薬で洗って乾かしゃあ、新品だっつって売れるもんよ』
「……はあ」

 

 説得は無理と悟ったのか、ディーが力なく頷いて肩を落とす。記憶を失う前、恐らくは
兵士として鍛えられた嗅覚的な物が危険を感じ取っていたが、説明できなかった。
 重斬刀の切っ先が、先程見つけた装甲の継ぎ目に当てられる。そこを数メートルほど
なぞった直後、継ぎ目が光って一部が弾け飛んだ。

 

「なんだっ!?」

 

 放出された白いガスに混じって、MS並のサイズを持った何かが飛び出す。背筋を電気
が走ったような錯覚を覚え、ディーは操縦桿を捻ってペダルを蹴飛ばした。真後ろへと
振り向きつつ、ジンHMが横に飛んだ。機銃弾の雨が分厚い装甲を持った砲弾型のカプセ
ルを叩き、ボロ雑巾のように大破させる。

 

「フッ……どうやら私は随分腕の良い、もしくは運の良いパイロットだったようですね」

 

 自分に向けられたマシンガンは、ジンのそれに似ている。しかし発射機構を改良したの
か、放たれる弾丸の貫通力は大幅に高められていた。遠くの星明かりを反射するのは、穢
れを知らないかのような純白の装甲。鶏冠付きの頭部パーツもジンのそれを流用したと
思われるが元の部品よりもやや平たく、鶏冠部分は逆に急角度で立っている。
 真っ白の装甲と青いモノアイ。そしてザフト機には今まで無かった、ずんぐりした重装
甲型の形状。左肩の細い楕円型のシールドはザクのそれを思わせる。同じ左肩に接続され、
後背に背負う長い筒状の物体はミサイルポッドには見えず、砲と推測できる。
しかし何より特徴的なのが、機体の下肢を左右から覆うようなスカートアーマーと、其
処から覗くテトラポッドのような4つの着地脚だ。

 

「宇宙戦用機体という事か? プラント防衛の為に……ならば、何故このデブリ海まで?」
『どしたい、ディー!』
「カプセルに収納されていた機体から、攻撃を受けています!」

 

 船長に叫びつつ、ディーはペダルを踏み込んでジンHMを加速させた。螺旋を描くよう
な軌道で、デブリ密度の高いエリアに逃げ込もうとする。再びロックオンアラートが鳴り
響いた。急制動を掛け、銃弾が眼前を通過する。不可視にして無音の死が鼻先を掠めた。

 

『待ってな、援護に行く!』
「いいえ、危険です船長! この敵は……」

 

 速度と軌道を維持しつつ、ディーは機体を回転させながら突撃銃を応射する。ツェドが、
横に広い機体から想像できないほどの機動力で避けつつ、距離を詰めてきた。

 

「ケチな海賊ではありません! 我々のデータにない、ザフト系と思われる新型!」

 

 敵機の左肩に何らかの動きを見て、ディーは歯噛みする。機体外側に回転し、左肩にセ
ットされたそれは、どう見ても砲。しかし丸い砲口は無い。代わりに、青白い電光と共に
砲身が上下に開いた。光が強まる。

 

「これは……っ」

 

 間一髪、ザフトの物か連合軍の物か解らない戦艦の残骸にジンHMを滑り込ませたが、
ディーは更にペダルを蹴って、次のデブリに飛び込む。直前まで機体があった場所に、
大きな破口が開いた。弾道上を漂っていた別の残骸をも貫通し、遠くの何かにぶつかって
金属辺を散らした。何かの光源に照らされ、光が振り撒かれる。続いてもう1発。
 デブリに隠れながら移動しているというのに、命中精度が高い。メインカメラ以外の高
性能センサーを使っているか、パイロットが自分を遥かに超えるエースの筈である。後者
だとは、想像したくなかった。

 

「駄目です、船長! 敵は高い機動性を持ちつつも、レールガンか何か……ビーム兵器でな
い高威力、長射程兵器を連射できるようです! 我々の旧式輸送船ではひとたまりも!」
『そうは言うけどね!』
「後退して下さい! ……大丈夫、考えがあります」

 

 接近してくる光点を見つつ、ディーは不敵な笑みを浮かべる。理由は解らないが、この
ようなピンチを無意識に歓迎しているようだった。

 

『……死ぬんじゃないよ!』
「死にませんよ。私には、会わなければならない人がいますから」

 

 通信を切り、ディーは視線を素早く左右にやった。周囲には夥しい数の障害物が漂って
いる。ジンHMが得意とする戦場だった。

 

「帰らねばならない場所が、ありますから。全てを思い出すまで、会わねばならない人に
再会するまで、帰るべき場所に帰るまで、私は……」

 

 ミーティアエンジンの前身として試作された、ジンHMの背部メインスラスターが白く
輝く。出力を保ったまま、ディーは敵前に躍り出た。デブリ海の只中に入り込んだツェド
がマシンガンを向ける。互いに武器を向け合ったまま、動かない。
 たっぷり5秒経った後、ツェドの右肩に光が走った。左方向に旋回しつつマシンガンで
掃射しようとしたが、ディーはその噴射光を見逃さない。一瞬速く、右相対的上方へ飛ぶ。
ツェドの銃口が揺らぎ、笑みを深めた。背後を取りかけつつトリガーを押し込み、突撃銃
を撃つ。射線上に浮かぶデブリに火花を散らすが、ツェドは各部から噴射光を吐き出して
間一髪避ける。その勢いに乗って、更にデブリ海の奥へ飛んだ。四方をデブリに囲まれる。

 

「無脚タイプでは、身動き出来まい……っ!?」

 

 ディーの笑みが凍りつく。ツェドのスカートがせり上がり、野太い4つのランディング
ギアが展開し、しなやかな脚部と化した。手近なデブリに着地し、勢いをつけて跳ねる。

 

「た、多脚式……連合のMA? いや、ザフトのバクゥタイプか!」

 

 スラスターで上に跳ねようとする反動を押さえ込みつつ、まるで馬か何かのように飛び
石の如く並んだデブリを駆けるツェド。4つの脚部を展開した状態では、ずんぐりとして
いた胴部も標準サイズに見える。ジンHMもデブリを蹴って追いつつ突撃銃を撃ちかける
ものの、相手の高い射撃精度によって不用意に近づけない。
 4点で機体を支えつつ姿勢を低く保ち、教本のような忠実さで3点バースト射撃を放つ
敵機に、ディーは思わず苦笑する。相手も筋が良く、訓練を怠らないタイプなのだろう。

 

「……しかし、勝てないと解れば別の手も取れ得るものです!」

 

 突撃銃と重斬刀を捨てさせ、ツェドが認識できるような方向へと放る。一瞬だけ、対応
に困ったように足を止めるツェド。そのディレイは致命傷となった。ジンHMの推力を
最大まで引き上げたディーが、笑みを消して歯を食い縛った。1秒未満で迫りくるデブリ
を紙一重でかわしつつ、相対速度によって凶器と化した鉄屑の海を駆け抜ける。
 ツェドもマシンガンを斉射し肩のレールガンも連射するが、実体弾が満載された突撃銃
と接近専用の重い実体剣を捨てた、最高速度のジンHMが相手では照準が間に合わない。
乗り手もそれを悟ったのか、マシンガンを右腰のホルダーに収納した。左肩のシールドか
ら棒状の物体が滑り出し、両手で握って2倍ほどに伸ばす。先端に薙刀のようなビーム刃
が生まれ、自身も後脚でデブリを蹴って相手との距離を詰めた。短く握られる。

 

「な、あんな武器が!?」

 

 驚愕するも、速度は今更殺せない。袈裟懸けに振られた一撃を下に滑り込む事で避ける。
そのまま下方をすり抜けようと操縦桿を捻るDだが、一瞬遅く右前脚の蹄に捉えられた。
胸元に脚先を引っ掛けられ、直ぐ傍のデブリに叩き付けられる。整備不足故かエアバッグ
が開かず、ディーの身体はメインモニターに激突して、再びシートに押し付けられた。

 

「ガ、ハッ!!」

 

 目を見開き、息が搾り出された。姿勢を立て直そうとした所で2度目の激震が機内を
襲う。直ぐ傍に降り立ったツェドが、再び前脚でジンHMの胸元を踏みつけたからだ。
コクピットハッチ傍に、ビーム刃の先端が突きつけられる。

 

『投降……して下さい! 武装を解除した時点で、そのつもりだったのでしょう!?』

 

 接触回線が回復したのか、通信モニターにザフト兵のパイロットスーツが映る。荒い
息を吐きつつ叫ぶように呼びかける少女の姿に、ディーの口元に笑みが蘇った。

 

「え、ええ。もっと早くお話が出来れば良かったのですが。先手を取られたもので……」
『そ、それは……ごめんなさい。けれど、あ、貴方はまさか……!?』
「? 私を……ご存知なのですか?」

 

 少女の反応にディーが首を傾げる。その時、レーダーが接近する反応を1つ捉えた。直
ぐに2つ、光の点が加わる。カメラ映像を切り替えた。ペイルブルーとホワイトのMSが
1機、少々危うさを感じさせるほどの速度で此方に近づいてくる。

 

「ま……少し、休憩させてください」

 

 機内の気密を確認し、ディーはヘルメットを脱ぐ。汗ばんだ髪を掻き乱し、深呼吸した。

 
 
 

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