SEED-クレしん_08-421_01

Last-modified: 2009-06-30 (火) 20:29:58

盟主王アズラエガー!だゾ
【前編】

 

 …21世紀。春日部ではクレしんキャラがあふれ、種キャラがあふれ、
 お互いの交流が盛んになり…オアシスと化していた。
 そんなクレしん・種キャラ達が平和に暮らす日常の裏側で。
 今、人類史上最悪の難敵が活動を開始しようとしていた。

 
 

??? 「すべての心弱き者たちに、わが力を授けようぞ……」

 
 

 ~その日、春日部市内にて~

 

クロト 「あ~あちー。今日で9月も終わりっつっても、まだまだ残暑が残ってンなこりゃ。」
オルガ 「まったくだぜ。せめて太陽が雲にでも隠れていたらまだこんな……ん?」
シャニ 「どした?」
オルガ 「いや、空を見上げたら…なにかが飛んでくるのが見えてな……
     んーなんだありゃ………ってげェ!?

 

 オルガが見たもの。それは全長50メートルはあろうかという巨大なMSであった!
 どこからか飛んで来たソレは春日部市内に着地。その後派手に破壊活動を行う!
 ……いったい何者なのであろうか?

 
 

ヨ○   「ほ~ほっほっほッ!種世界の神がまた春日部に来てあげたわよ!
      今日こそキラきゅんやシンたんを返してもらうわ!」
フ○ダ  「そのために究極のMSを完成させて、わざわざやってきたのだ。
      いくらお前達でもコイツには勝てん!この……」

 

○メ   「あらゆるガンダムの長所を全て盛り込んだ私とフク○の自信作!
      ファイナルフリーダムジャスティスアカツキガンダム・
      レジェンドデスティニーカオスアビスガイアザクグフザムザザー負○スペシャルにはね!」

 

キラ    「……いやに長ったらしい名前だなあ」
アスラン  「ジュゲムじゃあるまいし。舌噛みそうだから『ファイナルガンダム(仮)』とでも呼ぶか」
レイ    「それにしてもな……
       これはまたごちゃごちゃと色んなMSのパーツをを寄せ集めた、醜悪なデザインの機体だ」
ディアッカ 「う~ん……あえて例えるならアレだ、
       魔神○雄伝ワ○ルに出てきたゴーストンみたいな感じだな。うん」
ヨ○    「キラきゅん!アスランに他のみんなも!ふふっ。出てきたわね……」

 
 

しんのすけ 「おおー。キラ兄ちゃん達、さっそくそれぞれのMSに乗って出かけておりますなあ」
シン    「ま、そのために普段からMSを抜かりなく整備したり訓練してたりしてたからな。
       あの人達が出れば、俺が行かなくても楽勝で倒せるだろ。○債ごときはさ」
ギル    「……そうだろうか」
シン    「あ、議長。どうしたんですか?」
ギル    「なぜかさっきから胸騒ぎがしてね。今回の負○はいつもと違う気がする……
       よし。シンにしんのすけ君、一諸に幼稚園に来てくれ。
       まさかとは思うが、万が一に備えて準備だけはしておかないとね」
しんのすけ 「え?なんで幼稚園なの?」
シン    (う~む。この人が何考えているのかは毎度の事ながら分からんが……
       でも、こんな真剣な顔をした議長を見たのは久しぶりだ。いったいこれから何が起きるってんだ?)

 

          *          *          *

 

 そして。今まさにキラ達は、春日部の平和を乱すファイナルガンダム(仮)を倒そうと、攻撃を開始しようとしていたのだが……

 
 

アスラン  「ともかく○債!この春日部をお前達の思い通りにはさせん!」
イザーク  「よし!いくぞ貴様等ー!春日部の平和は俺達の手で守るのだーー!」

 

ヨ○    「ふふっ。そう上手くいくかしら………やれ

 

キラ    「いくぞ負○!ターゲットマルチロ……ん?」
ぶりぶり  「よッ」(なぜかモニターからぶりぶりざえもんが出てきた)
キラ    「う、うわああ?な、なんでここにブタが!」
ぶりぶり  「ブタとはなんだブタとは!私こそせかいさいきょう、ぶりぶりざえもんだッ!
       そういう事を言う奴には……ストフリ!全機能停止!
キラ    「フ、フリーダムの電源がいきなり全部落ちた?な、なぜ……うわああああ落ちるぅぅぅ!」

 

アスラン  「キラ!?う、うわこッちも……!」
レイ    「コ、コクピットの中がぶりぶりざえもんだらけに……!
       な、なんか前にも似たような事があッたような?」
二コル   「ダメです!全機コントロール不能!」
ディアッカ 「激しく否グレィトだぜッ!どうなッてんだよこれはーーー!?」

 

○クダ   「ふふふ……
       CE製の全ての機動兵器にはウィルス生命体・ぶりぶりざえもんが潜伏していることを忘れたか?」
アスラン  「な、なに?!」
○メ    「ほほほほッ!MSを使えないキラきゅん達にはもう反抗する力はこれっぽっちもないわね!
       これでやっと彼らを私達の世界へ連れ戻せるわ……!」

 
 

アウル   「いててて……おいぶりぶり!なんであんな負債なんかの言いなりになってんだよてめえはッ!」
ぶりぶり  「なにを言っている。
       そもそもそんなMSなぞという人殺しの機械なんかに乗ってるお前達の方が、
       そもそも間違っているのであろうが」
アウル   「うっ……」
ぶりぶり  「だからそんな粗大ゴミは、私の力で動けなくしといた方が世のため人のためなのだ。分かったかお前」
アウル   「ぐッ……!」
      (このぶりぶり野郎…珍しく正論かましてやがる。
       今までコイツの事を今までブタだブタだって内心バカにしていたが、
       案外いろいろ考えているんじゃねーか。少し見直したぜ)
ぶりぶり  「……それに」
アウル   「ん?それに、なんだ?」
ぶりぶり  「とりあえず格安のお救い料いち億万円。あの夫婦からすでに前払いでもらってあるのでな♪」
アウル   「そ、そっちが本音かよッ!くそー感心して損したぜッッ!」

 
 

 なにはともあれ。ぶりぶりウィルスの絶対的な威力の前に、種MSは次々と行動不能に陥っていく。
 これはさすがにかなり拙い状況かもしれない……
 そして。少し離れた所でその様子を観察している人影があった。

 

???   「ふむ……これはいけませんね。あの強敵を倒す手段はただひとつしかありません。
       あとは彼らの決断しだい……か」

 

          *          *          *

 

 ……所は変わって。ここ春日部市ふたば幼稚園の地下には、国際的な防衛組織の支部がある。
 その名も正義の(S)味方(M)LOVE(L)、通称SML。
 わざわざ幼稚園の下に基地を作る彼らSMLとは、いったいいかなる組織なのであろうか?

 
 

ギル    「ぐっもーにん♪諸君」
しんのすけ 「おお~~!幼稚園の下がこんな風になってるなんて、オラちっとも知らなかったゾ!」
シン    「またこんな変なことにお金注ぎ込んで……」

 

大袋博士  「ほい、ほい~っと。いやあしんのすけ君、久しぶりじゃのう♪」
青梅    「あ~らほんと、ひ・さ・し・ぶ・りん♪お父様、元気してらっしゃるぅ?」
お色気   「しんのすけ君!また会ったわね♪」
しんのすけ 「おお~!お色気のおねいさん達!ほんとおひさしぶりぶり~だゾ!」
シン    「うっ。だ、誰です?この人たち。」
ギル    「この組織にあってはなくてはならない、大切な人材だ。
       こう見えてもいろんな意味で凄いぞ?この3人は」

 

風間くん  「しんのすけ!」
しんのすけ 「ん?あっ風間くんにマサオくん、ネネちゃんボーちゃん!みんなどうしてここに居るの?」
ネネちゃん 「園長先生達に連れてこられたの。ここに居た方が安全だって聞かされて……」
マサオくん 「ねえ~外はどうなってるの~?ボクらの町はこれからどうなっちゃうのさ~~!」
ボーちゃん 「だいじょうぶ。いつものごとく、なんとか、なる」

 

大袋博士  「……それでどうじゃね。奴の様子は」
お色気   「ぶりぶりウィルスの影響で全種MS、MAならびに戦艦沈黙。
       敵は以前、春日部市内の破壊活動を続行しています!」
ギル    「博士、これは……」
大袋博士  「ふむ。間違いなく4代目スレに現れた奴と同類じゃ」
ギル    「キラ君たちには急いで離脱しろと伝えたまえ。彼らの目的は我々種キャラの捕獲だ。
       今回は……恨み重なる春日部の破壊も目的に加わっているようだがね」
大袋博士  「長官。このままでは春日部は奴等の思うがままに破壊されてしまうぞい?」

 

ギル    「ウム……ぶりぶりウィルスの影響を受けずに負債を倒せる者といえば……1人しかおらん!
       お色気くん、彼に連絡を取ってくれたまえッ!」
お色気   「はい!待機中の機動部隊、応答してくださいッ!」
???   《しっかり聞こえていますよ。ちょっと待たせすぎですよ……お色気さん?》
お色気   「ごめんごめん。エネルギーの方はどう?」
???   《ん……大丈夫だ!なにせさっきラーメンライスを食ってきたばかりだからなッ!》
お色気   「そ、そうですか。任務は分かっているわね?頼むわ……盟主!

 
 

???   「いよッしゃあぁぁぁぁぁっ! 発進!ヤタイライザーーッ!

 
 

 ザッザッザッザッ……

 

ヨ○    「……ん?なにかしらこの音は……なッ!?あ、あれは!」
○クダ   「なんだ!あの屋台のバケモノはッ!」

 

 負債のファイナルガンダム(仮)に向かって、巨大なおでん屋台が迫ってくる!
 そのドでかい屋台の上には、なぜか偉そうに腕組みしているムルタ・アズラエルが……

 

メイリン  「議長!アズラエルさんからフュージョン要請シグナルがきています!」
ギル    「博士!」
大袋博士  「フュージョン成功確立は92.2%。実戦でのデータがないんでな、やってみなければ分からんよ」
ギル    「うむ……よしッ!フュージョン承認ッ!」
お色気   「アズラエルさん!フュージョン可能よ!」

 
 

アズラエル 「ふふッ。ではいきますか……! レーッツ!ムルタ!フュージョンッ!

 

 その瞬間!アズラエルをコクピットに収納した巨大おでん屋台が変形して、ロボット形態になった!

 
 

アズラエル 「ラエッ!ガーッ!

 
 

しんのすけ 「おお~~!おでんの屋台がカンタムみたいなロボットに変形したゾ?!」
シン    「う~ん。絵でお見せできないのが残念すぎるなあ」

 

 そう。盟主ムルタ・アズラエルは、ヤタイライザーとフュージョンすることによって巨大メカノイド・ラエガーに変形進化するのだ!

 

フ○ダ   「や、屋台がロボットに、だと……?」
ヨ○    「コラぶりぶり!アイツもさっさと機能停止させちゃいなさいよ!さあ早くッ!」
ぶりぶり  「……無理だな。
       アレはCE製のメカではない。おそらくここ春日部で建造されたものだろう。それに……」
○メ    「それに……なによ?」
ぶりぶり  「白ぶた宅配便のフリをしてシステムに侵入しようとしたのだがな、思いっきり居留守を使われた。
       時間をかければ侵入できるかもしれんが……いますぐは無理だ」

 

ヨ○    「ああッもう!役にたたないわねえ!!」
フク○   「落ち着けチアキ。無力化できないのならば実力でねじ伏せればいいだけのこと。
       俺達のファイナルガンダム(仮)に、そんなちっぽけなメカで勝てるわけはない!」
嫁     「そ、そうよそうよ!覚悟しなさいッ!」

 

          *          *          *

 

 負債のファイナルガンダム(仮)がラエガーに迫る!だがアズラエルに動揺する気配は無い。

 

アズラエル 「来い!アズーマシンッ!

 

 アズラエルの掛け声とともに、3つの影が現れファイナルガンダム(仮)に襲いかかった!

 

 ガインッ!ガインッ!ゴインッ!

 

○クダ   「ぐッ!な、なんだ?」
○メ    「な、なによまだメカがあるの?どれどれ……
       ステルス戦闘機に新幹線にドリルメカ?なんなのよもう~~!」
アズラエル 「これぞSMLが誇る戦闘マシン!
       その名も『カラミティアズー』『レイダーアズー』そして『フォビドゥンアズー』!
       さあ……それでは一気に行きますよ!」

 

メイリン  「議長!アズラエルさんからファイナルフュージョン要請シグナルですッ!」
ギル    「博士!」
大袋博士  「しかし……ファイナルの成功率は……限りなくゼロに近いんじゃがのう?」
青梅    「そうよねえ。博士と私でいくらシミュレートしても上手くいったこと無かったしい♪」
ギル    「むう……いや!確立などというものはたんなる目安だ!あとは勇気で補えばいいッ!」
シン    「議長。ちょっとヤケになってません?」
ギル    「気のせいだよシン君!それではファイナルフュージョン……」
お色気   「ま、待ってください!これは……まさかッ!」
しんのすけ 「え?」

 

 そのとき!急に3機のアズーマシンがコントロールを失って、地面に落下した。こ、これは……

 

アズラエル 「ッ!な、なぜ?ぶりぶりウィルスは僕達の機体には完全に通用しないはず!」
ヨ○    「そう。たしかにあんたの機体にぶりぶりざえもんは無力だわ。でもね……」
フ○ダ   「私達はその3機のマシンが電波誘導で機能している事は即座に見抜いたのだ!
       ……ならばそのコントロールを妨害してやればいい。
       このファイナルガンダム(仮)に搭載されている、強力妨害電波でなあッ!!」

 

アズラエル 「くッ!妨害電波って、ブラック○ックスですかあなた達はッ!」

 
 

お色気   「ど、どうしましょう議長!このままではファイナルフュージョンは不可能です!」
大袋博士  「もちろん合体できなければ、あの○債には勝てんぞい?」
ギル    「う、うむゥゥ……!」
シン    「な、なんか大変なことになってきちゃったみたいだな?」
しんのすけ 「う~ん。これからどんな展開になるのか、お楽しみですなあ。
       ま、そんな訳で今日はここまでってことで♪」

 

Wしん   「「じゃ!」」

 

 

 ―次回予告―

 

 君達に、最新情報を公開しよう!
 合体不能に陥るラエガー。このまま負○のファイナルガンダム(仮)になすすべもなく倒されてしまうのか?
 いや我々は信じている!最強の盟主王、誕生の瞬間をッ!

 

 次回「盟主王アズラエガー!だゾ」 中編

 

 次回もこのスレで、ファイナルフュージョン承認!

 
 

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