SEED-クレしん_08-655_02

Last-modified: 2009-08-29 (土) 15:44:09
 

盟主王アズラエガー!だゾ 番外編
後編 「その名はインフィ二ットストライク

 
 

 ……春日部市内の災害救助作業は、依然行われていた。
 SMLのメカのみならず、かすかべ署や自衛隊、消防署……さらに種世界連中のMSまで出張って活動したが、火災は鎮火するどころかますます燃え広がっていくのであった。

 

メイリン  「議長! このままではまもなくコンビナートに火災の手が及びます!何か対策を……!」
ギル    「むう……やはりこの手のレスキュー活動は、戦闘用メカノイドやMSでは話にならん!
       さらに原子力ドライバーが整備中の今、ここはもはや彼らに賭けるしかないか……君達!」
フリーダム 『!』
ジャスティス『!』

 

ギル    「合体だ! シンメトリカルドッキング、承認!」
ジャスティス『了解! シンメトリカル……』
フリーダム 『ドッキーングッ!』

 

 赤と白! 2つのビークルロボは合体の態勢に入る……だが!

 

ガキィィィ……ン!

 

 合体に失敗し、フリーダムとジャスティスは墜落したのだった。

 

ジャスティス『いてて……おいフリーダム!ちゃんと俺にタイミングを合わせろ!』
フリーダム 『君の言いたい事は分かるけど……
       だけど! シンパレートが上がらないんだから、しょうがないじゃないか!」
ジャスティス『くう! お前が!お前が合体を失敗させたーーーーッ!』

 

レイ    「……あの……ギル。あの2体、ほんとーに大丈夫なんですか?」
ギル    「う、うう~む……これはAIのモデルとなった人格の選定を間違えたか、な?」

 

~災害救助現場~

 

キラ  「は、は……」
アスラン「はっくしょッ!」
2人  「「(鼻水ずーってやりながら)……誰か俺(僕)のことを噂してるのかな?」」

 
 

 フリーダムとジャスティス。この、完全同型のAI起動パターン「シンパレート」が90%以上になった時……奇跡のシンメトリカルドッキングは完成する!
 しかし、その完成が成されない今。究極のメガトン・ツール「ミーティアヘッド」も未だ使用不可能なのであった。

 
 

ラエガー  『くっ!……もうこれ以上の作戦行動は不可能です! フリーダム、ジャスティス下がれ!
       救助した春日部市民とともに安全な所まで避難するんです!』
フリーダム 『そんな……大将はどうする気なんですか!』
ラエガー  『アズラエガーに合体し、ブルコスシェードで出来るだけ被害を食い止めます! 議長、承認を!」
ギル    「う、うむ。だがそれでは……」
ジャスティス『待ってくれ! 俺の計算によるとさすがのアズラエガーでも、この火災のすべては防ぎきれない!
       少しの間持ちこたえたとしても……やがて火の手が回り、アズラエガーはコンビナートもろとも!」
ギル    「そ、そのような事は……承認できん!」
ラエガー  『迷ってる暇はない! 承認が降りないんだったらこのままでも僕は行く……後は頼みましたよ!』

 
 

マサオ君 「ああっ!この間のロボットが突っこんでいくよ?!」
風間君  「こ、このままじゃあのおでんの人が……!」
ネネちゃん「あの赤いのと白いのは何してんのよー!」 
ボーちゃん「みんなを、盟主をた、助けて、あげて……!」
しん   「正義の味方はぜったい、ぜ~~ったい負けないんだゾ! だから……」

 

ルナ   「だから!」
アウル  「今こそみんながお前達を!」
むさえ  「待っているのよ!」
カガリ  「く、くやしいが私達では今のこの状況をなんとか出来る力はないんだ……」
よしなが 「フリーダムーー!」
園長先生 「それにジャスティスさん!この危機を救えるのはあなた達だけなんです!」
ステラ  「……だからお願い。がんばって……みんなを助けて」
ディアッカ「な~にお前らの後ろにゃ俺たちがついているんだ! 何も恐れることはねえぜ?グレィトッ!」
イザーク 「合体だろーがなんだろーが、男ならなんとしてでもやり遂げてみせろーーー!」 

 

マユ   「みんなここに、春日部に居るよ? だからみんなで応援する!」
コニール 「私達は声を励まし、お前達を励ます!」
エル   「だから今、みんなでフリーダムさんとジャスティスさんにエールを送るの!みんな揃って……せーの!」

 
 

 「がんばれーーー! 最強盟主ロボ軍団!」

 
 

フリーダム 『みんな……!』
ジャスティス『それに大将! 俺達には、そんな命令を聞き入れるプログラムは……』
2機    『『ありませんッ!!』』

 

ピピピピピ……キュンッ!

 

メイリン  「あッ……シンパレートが!」
シン    「フリーダム! ジャスティス!」
レイ    「シンパレート100------!」
ギル    「シンメトリカル・ドッキング承認!」

 
 

フリーダム 『シンメトリカル!』
ジャスティス『ドッキング!』

 
 

 今、完全に機械の心を同調させたフリーダムとジャスティスが、合体形態に変形する!
 変形を終了した2機は左右合体! 遂に……遂に! 奇跡のハイパワーロボットがここに完成したのであった!

 
 

 インフィ二ット……ストラーーーイクッ!

 
 

ラエガー『うおおおーーーーー!』
しん  「シン兄ちゃん!ラエガーが行っちゃうゾ! このままじゃ……」
シン  「大丈夫さしんちゃん! ミーティアヘッド、射出!

 

 SML春日部支部から、巨大なミサイルのごときツールが緊急射出される!
 それはインフィ二ットストライク目掛けて、まっすぐに飛んでいく……ちょうどその頃!コンビナートに火災が到達した!
 このままでは次の瞬間には、春日部一帯が吹き飛ぶ。だが!

 

ドゴォォォーーーーーーンッ!……シュウゥゥゥゥーーーーーーーーーー

 

しん  「おおっ?!」
シン  「見な、しんちゃん……あそこを、さ!」
風間君 「あ、あれは……?」

 

 そこには。ミーティアヘッドを構えたインフィ二ットストライクの姿があった。
 そして構えたミーティアヘッドの弾頭部分が消滅していく……そう。遂に究極のメガトンツールの使用することが出来たのだ!

 

ラエガー『インフィ二ットストライク!ドッキングできたのか……ミーティアへッドが使えたんだな!』

 
 

メイリン「ミーティアへッド、稼動成功!」 
レイ  「おお……!」
ギル  「新たなる盟主ロボの、誕生だ!」

 

アズラエル「よくやってくれました! インフィ二ットストライク!」
インスト 『大将。命令をやぶってすいません』
アズラエル「いえ、おかげで助かりました……あなた達のAIは世界最高ですよ!」

 

風間君  「た、助かったあ~」
マサオ君 「ほんと……生きた心地しなかったよう」
ネネちゃん「でも良かったじゃない。春日部を守る新たな守護神の誕生ね!」
ボーちゃん「……かっこいい……」

 
 

 超振動を発生させ、炎や爆発を大気中より瞬時に消すことのできるメガトンツール『ミーティアへッド』を使えるのは、ハイパワーロボット・インフィ二ットストライクだけである!
 インフィ二ットストライクよ! アズラエガーと共に春日部を守れ!

 

 ※ ※ ※

 

シン 「あ~疲れた。ま、これにて一件落着ってことでいいのかな?」
しん 「ねえねえシン兄ちゃん。もしかしてこれって続いたりするの?」
シン 「さあどうだろ……これを書いたヤツは『ハイネ・ヴェステンフルス13世』とか『Aアーク』とか、
    頭が暇なときに色々妄想したようだけど」
しん 「やるかどうかはスレの住人次第ってこと?」
シン 「まあそうだな。正直あんま支持されないと思うけど……下手すりゃスレ違いになるしな」
しん 「ふ~ん。まあ、そんじゃ今日はこの辺で!」
シン 「またね~~♪」

 
 

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