シン 「レイ、どうしたんだ? 俺をこんな所に呼び出して」
レイ 「シン、今度スーパーミネルバの地下格納庫を使い肝試し大会(参加料1人300円)が実施されるのは
知っているな?」
シン 「あ、ああ、知ってる。俺も手伝わされた」
レイ 「その商品が何か知っているか?」
シン 「いや、まだだけど……」
レイ 「これを見てくれ」
シン 「賞金3万円……そのほかの副賞ハイマットフルバースト扇風機、ハロ……
レイナ・デュランダルとお茶する券!?」
レイ 「……いくら俺が吹っ切れたと言っても、どうせあいつらが……」
シン 「あ、ああ……そういうことか……」
レイ 「そこでお前に大親友として頼みがあるんだが」
シン 「だ、大親友!?」
そして情報が知れ渡った翌日……
キラ 「レイナさんとお茶する券だって、絶対参加します!」
シン 「えぇ!?お姉ちゃんとお茶するって何!?ねぇ、僕も行っていいよね?答えは絶対聞いてない!」←芝居
しん 「んもうシン兄ちゃん、落ち着いてよ。皆で参加するんだから……」
レイ 「冗談じゃない。仲良しグループじゃないんだぞ(出場するんじゃない!)」
ディアッカ「賞金3万や扇風機も美味しいが、もっとグゥレイト!」
当日
しん 「ルナおねいさん、震えてるぞ。もしかして苦手?」
ルナ 「ちょっとね。でも勝負事って黙って見てる訳には行かないし……」
しん 「勝負って、何言ってんの?」
シン (俺が優勝して、レイナとのお茶券を手に入れないと……)
ニコル 「どうせディアッカが無駄なものを手に入れてくるなら、僕がせめて扇風機だけでも手に入れないと……
でも、ドキドキするなぁ……心臓が飛び出そう……」
ステラ 「シンと一緒って言われて来たのに……約束違う……アウルのばか~!」
一方先に行ったキラは
キラ 「ふふ~ん、お化けなんてたいしたものでもないな。これなら早くゴールに着きそうだ」
??? 「ゴールして、何を貰うつもりですか? 賞金ですか?副賞ですか?」
キラ 「それは、賞金よりもレイナさんとのお茶券に決まってるじゃないか~」
??? 「そうですか……では……お し お き ですわ……!」
キラ 「ひやぁぁあぁっっ!!」
ちなみにディアッカもキラと同じ目に遭い失格した……
ルナ 「このまま何もおきなければいいんだけど……」
ヨウラン(お化け役)「ワァーー!!」
ルナ 「キャアアアアア!!」
バキィ!
ヨウラン「うう……それ、失格……(ガクッ)」
シン 「あーあ、ルナの奴失格かぁ……」
マサオ君 「お化けの人を殴り倒しちゃあね」
ボーちゃん「噂で、聞いたけど、ここお店の人以外にもおどかす人、いる」
ニコル 「キラさんとディアッカも失格、と……少しは僕が優勝できる可能性上がったかな……?」
風間君 「何となく分かる気がする」
~受け付け~
アーサー 「あれ、シンはしんのすけ君と一緒なんだ」
シン 「はい、副店長」
しん 「えー、だめなのぉ。せっかく来たのにぃ……」
アーサー 「うーん、本当は10歳以上でないと入場不可だけど、まぁシンが一緒だし……よし、特別に許可しよう」
しん 「やった~」
シン 「ありがとうございます。じゃあ、行ってきます」
マサオ君 「しんちゃんとシンさん、がんばってねぇー!」
ネネちゃん「泣いたら承知しないわよ~~!!」
レイ (頼むぞ、シン……)
シン 「さすがにみんなで気合入れただけあって、良くできてるなぁ」
しん 「おぉ!?」
シン 「どうしたの!?」
しん 「おばけが倒れてるぞ!」
シン 「ヨウラン……ルナがやったんだな……」
しん 「おおーーーっ!?」
シン 「なに、今度は!?」
しん 「人面犬発見!」
??? 「いやぁ、おどかす前にばれてしまったか……」
シン 「バ、バルトフェルトさんまで……」
虎 「ここまで来れた人はなかなかいなくてね。
この先がチェックポイントだけど、迷いやすいから気をつけたまえよ」
シン 「は、はい……」
しん 「何だか、フクザツな感じだゾ……」
少しずつ進んでいくWしん。だが……
しん 「ねぇ、シン兄ちゃん。なんだか同じとこ回ってない?」
シン 「うーん、俺もここが本当に格納庫なのか分からなくなって来た……ここかな……」
バシャア!
しん 「……うわっ?」
シン 「何だこれ?」
《残念!来年頑張って!》と言う看板
しん 「なにこれ?」
シン 「チクショー! 俺まだまともにおばけに会ってないのに~!!」
レイ 「くっ、そんな失格トラップがあったのか、迂闊だった」
シン 「事前に見取り図くらい作っといてくれよ!
ルナがおばけを殴り倒しておいたせいで、こっちはほとんどまともなおばけに出会わなかったし!」
ルナ 「何よ、どうせレイナさんとのお茶会が目当てなんでしょ、このドスケベ男!」
シン 「なっ、こっちも色々と事情が……」
ネネちゃん「そんな罠にかかって失格じゃしょうがないわね」
マサオ君 「おしかったね」
ボーちゃん「たまには、そんな日も、ある」
風間君 「僕だったらそんなの気付いてたけどね」
しん 「人面犬に出会っても?」
風間君 「じ、人面犬?」
そして二コルは……
ニコル 「うう……いつもは僕がミラージュコロイドで相手を脅かすほうですけど、
実際にこんなことになると緊張しますね……」
アスラン(お岩さん)「バァー!」
ニコル 「わああああっ!?」
ゴツーン!(ニコル、後ずさりした際に壁に頭をぶつけて気絶)
アスラン「しまった、少しやりすぎたか!? 大丈夫か、ニコル」
ニコル 「うん、アスラン……? うわあああっ、で、出たぁーーっ!!」(再び気絶)
結果アクシデントやトラブルでゴールしたものは殆どいなかったが……
ステラ「優勝しちゃった……」
何故ステラが優勝できたのか?
それはあまりにも怖がりすぎるステラ相手に、おばけに扮した種キャラ達は自然に手加減し結果無事にゴール出来たのであった。
その後……
ステラ「お茶、おいしいね……」
レイナ「え、ええ……(ば、ばれてないよな)」