~野原家~
ピンポーン!
むさえ 「はいは~い。まったくなによ月曜日の朝っぱらから~………」
しん 「むさえちゃん。ぼやかないぼやかな~い」
むさえ 「めんどいわねえ……(ガチャ)はいどなた……」
キラ 「こんにちは」
むさえ 「あ、あれ……?キラ君?な、なによその紋付袴の妙なカッコは」
ラクス 「わたくしもいますわよ」
しん 「おお~~! ラクスおねいさんは振袖だゾ~!」
シン 「なんの騒ぎだよ……あ、キラさんこんにちはっす」
ルナ 「あれ、どうして振袖なんか? お正月はもうとっくに終わってるはずだけど……」
キラ 「いやさ、これから成人式に行くんでご挨拶に立ち寄っただけなんだけどね」
むさえ 「せ、成人式ィ? いやだって、あんた達の年齢は……」
ラクス 「ですからあくまで気分だけですよ。
種死で18歳だった私達も、どこかの時間軸に従うのなら今日から二十歳の成人というわけですから。
今日の式に出て心機一転頑張りましょうとかそういう感じですわ♪」
むさえ 「い、いいのかなあ? どこかの時間軸とかそういう身も蓋もない事言って……」
カガリ 「こんちはー♪……ってなんだキラ達も挨拶に来てたのか」
アスラン「考える事は皆同じ、か」
しん 「おおっカガリおねいさんも振袖衣装だゾ! これがいわゆる孫にも衣装って奴ですなあ~」
カガリ 「それを言うなら馬子にも衣装、だ」
しん 「そうともいう~」
アスラン「ちなみに俺をちゃんと紋付袴を着てるんだが……え?聞いてない?そりゃどうもすいませんでした……」
キラ 「ま、そんなわけで僕達はこれからデュランダルさんがセッティングしてくれた成人式に行ってくるよ。
それじゃあシン君、あと頼んだよ」
シン 「へ?」
キラ 「僕達の後を継ぐのは君だ。
君がどこぞの時間軸で成人するまでしんちゃんと2人でこのスレを盛り立ててほしいのさ」
シン 「あと2年もこのスレ続けろってんですか? 難しい注文ですねえ……」
ラクス 「あなたとしんちゃんならきっと出来ますわ。それでは私達はこれで」
しん 「いってらっしゃ~い♪」
むさえ 「あの主人公にヒロイン連中が成人ねえ……時が流れるのは早いもんだわ~」
シン (キラさんやアスランの後を継ぐ、か。重責だぞこれは……)
~夕方~
『えー次のニュースです。埼玉県春日部市の成人式会場で新成人による事件が起こりました。ギルバード・デュランダル氏が祝辞を述べる壇上に、酔ってると思われる若者が駆け上がって『フリーダーム!』とか『ジャスティス!』と騒いだり、騒ぎを鎮めようとした新成人のLさんが逆上して新成人のKさんに『お仕置き』と称する暴行を働くなど……アー区エンジェル公園前交番の警官が駆けつけて現在事情を聞いており……』
シン 「…………」
しん 「ねえシン兄ちゃん。これ……」
シン 「言うなしんちゃん。キラさんのセリフに少しでも感動した俺がアホみたいで嫌になっちまうから……」
~夜、おでん屋台『むる太』~
オルガ 「おっさん、俺達成人式どころか年齢がないんだけどよぉ、ずっと未成年のままなのか?」
アズラエル「う~ん…そうですねぇ…」
ひろし 「しかしいつまでも未成年じゃいけないな。今日をオルガ君達の誕生日にすればいいんじゃないか?」
クロト 「じゃあ僕らは0歳ってわけ?」
シャニ 「餓鬼じゃん…ウザ~い」
ひろし 「それなら今日20歳になったってことでどうだ?」
アズラエル「そうしましょうか。君達は今日から成人、ということで」
ひろし 「決まりだな! まぁ飲め、俺のおごりだ!」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
『次のニュースです。春日部市○×公園で、酒に酔った若者が大騒ぎしているとの通報があり、警察が駆け付けたところ、おでん屋経営ムルタ・アズラエルさん(38)が倒れているのが見つかりました。アズラエルさんは「酒癖があんなに悪いとは思わなかった」と語っており……』
シン 「へぇ~、この辺も物騒なんだなぁ」
しん 「父ちゃん顔色が悪いゾ?」
ひろし「は、ははは……(すまねぇ、アズラエルさん)」
オルガ・クロト・シャニ「「「負○の馬鹿野郎ォ~!!」」」