SEED-クレしん_15-リレーSS01_02

Last-modified: 2009-04-25 (土) 22:30:45
 

 今日も暑い野原家の前で、玄関でチャイム鳴らしている3人組の姿があった……

 

 ピンポンピンポーン!

 

アウル  「お~いシン~。クソ暑くて暇だからなんかスポーツで勝負しようぜ~~」
ステラ  「し~ん~ちゃん、あーそーびーましょ~」
スティング「おいやめろよ小学生じゃあるまいし……」

 

 そのとき、玄関のドアが開いてみさえが顔を出した。

 

みさえ  「あら、みんな揃ってどうしたの?」
アウル  「あッか、母さん! い、いやそのですね、シンとしんのすけいますか?」
みさえ  「あ~……ごめんね。
      シン君はしんのすけ、ルナちゃん、マユちゃんと一諸に昨日秋田の実家に帰っちゃって……」
スティング「え、それじゃいないんですか?」
みさえ  「そうなのよ~ごめんね」

 

アウル  「む~……どうするよ?」
ステラ  「秋田かあ……ステラもいきたかったな……」
スティング「しょうがない、今日は図書館に涼みにでもいくか…」
アウル  「いや! あいつらだけ楽しい思いするなんて許せねえ! 俺たちもいこうぜ!」
ステラ  「え~行きかた、わかるの?」
アウル  「秋田行きの電車に乗りゃすぐ着いちまうだろ。さあさあそうと決まったら支度すんぜ~~~!」
スティング「……大丈夫か?おい」

 

   ※   ※   ※

 

 その頃、実家に帰ったシン達は……

 

シン 「ぜー、ぜー……とうもろこしとってきたぜ……よいしょっと!」
飛鳥母「ご苦労様。じゃあ次は、水で洗っといたそこのトマトの泥拭き、お願いね♪」
シン 「これ何千個あるんだよ!? これを全部やれってのかこの鬼ッ!」
ルナ 「文句言ったって数は減らないわよ。ほらぐずぐずしないでさっさとやる!」
シン 「ち、ちくしょ~……
    えーと、これは良し、これは熟してない、これは割れてる、これは腐っててダメ……ッ!」

 

しん 「やっほ~♪ シン兄ちゃん元気してる~♪」
飛鳥母「あらしんちゃん、いらっしゃい」
しん 「どうもどうも~。爺ちゃんもあいからわずでしたし、こっちは………あれシン兄ちゃんどうしたの?」
シン 「……心配しないでくれ……ただ疲れただけだから。
    と、トマト選別して拭くだけで8回も種割れしちまったぜ……疲れた…」
カガリ「でもシンのおかげでずいぶん早く終わったぞ」
マユ 「そうだね~さすがマユのお兄ちゃん♪」
シン 「誉められたってう、嬉しくないやい!」

 

飛鳥母 「みんなスイカ切ったわよ~」
ルナ  「やったあ♪ ここのスイカは甘くて美味しいから好きなのよね~~♪」
しん  「じゃあ遠慮なくオラもおよばれしますゾ♪」
アスラン「シンは食わないのか? 美味いぞ」
シン  「みんなタフだな……んじゃあ俺もひとつ」

 
 

 そしてその夜……

 

マユ  「じゃ~ん!」
ルナ  「どう?シン」

 

シン  「……金魚と……朝顔?」
ルナ  「柄の浴衣。いいでしょ、シンのお母さんに仕立ててもらったのよ♪」
シン  「ふ~ん」
マユ  「うわーすごい興味なさそうな反応だー。張り合いないなあ~」
シン  「で、なんで浴衣なんか着てるわけ?」
アスラン「近くで小さな花火大会やるんだとさ。で、みんなで見に行こうってことになってな。
     お前もこい、シン」
シン  「はいはい……どうせ嫌だって言っても無理矢理連れ出すんだろうしな」
カガリ 「分かってるじゃないか♪」
しん  「んじゃあ花火見物にしゅっぱ~つ♪」

 

   ※   ※   ※

 

 その頃アウル達は……

 

スティング「……おい。ここはどこだ?」
アウル  「っかしいなあ……電車の乗り場は間違ってないはずだけど……」
ステラ  「さっき通過した駅、『サセボ』とか書いてあった」

 

 ……電車で春日部を出て、いまは日本のどこかを彷徨っていた……

 
 

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