賢明なクレ種スレの住人なら充分ご存知のこととは思うが、野原ひまわり(0歳)は恐らく、というより間違いなくある種の天才である。
劇場版などで見られる0歳児とは思えない運動能力に、色男や光り物の真贋を見抜く高い知能、まさに将来楽しみな逸材であろう。
さて……そんなひまわりではあるが、現在なにげにみさえの通販カタログを眺めていた。
どうやら写真にではなく文章、ひらがなや漢字の形に興味をもったようだ。
そしてなぜかひまちゃんの手には油性マジックが握られ、さらにすぐ横ではさっきまで居間で人○ゲームやって盛り上がり、疲れて昼寝こいてるWしんに他数名が昼寝こいていた。
なにかが…………起きようとしていた
ひまわり「たーい!」
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・・・
その後しばらくして………ひろしが帰宅したのであるが……
ひろし 「ただいま~。おーいしんのすけ~チョコビ買ってきてやったぞ~~♪」
シン 「チョコビだと……? ええい!そんなものより牛丼を買ってこんか~~!」
ひろし 「な……!?お、おいシン君なにを!?…………ん?」
ひろしがどこかおかしいシンの顔をよーく見ると、なぜか額に「肉」と書いてあった。しかも油性マジックで……
シン 「この全日本牛丼愛好会会長のこの私シン肉マンが、チョコビなどという菓子など食べるわけなかろう~!」
しん 「そうだゾ。うちの王子は牛丼以外は食べないんだゾ」
ひろし 「お、おいしんのすけ?お前までなにをわけのわからん………ぶッ!」
しんのすけの額にも「にく」と書いてあった。油性マジックで……
ひろし 「しんのすけ……お、お前顔に落書きされてんぞ?」
しん 「オラしんのすけじゃないゾ! 王子のお目付け役のシートだゾ」
ひろし 「し、SEED!?」
シン 「ともかく牛丼を買ってこんか~~! わしは牛丼以外食わんぞい~!」
Wしん 「「牛丼一筋三百年~~♪はやいの、美味いの、やっすいの~~♪」」(2人で踊ってる)
ひろし 「お、おいおい!なんだよこりゃ!」
※ ※ ※
??? 「OH~酷い住まいだ。まるでブタ小屋だな」
ひろし 「な、なんだとてめー!どこの誰だ、まだ32年もローンが残ってる俺のマイホームをブタ小屋だ……
ぶ――――――ッ!」
ひろしが振り向くとそこにはレイ・ザ・バレルが立っていた
そしてレイの額にも「米」とかかれていた。もちろん油性マジックで……
シン 「き、貴様はアメリカコーディのレイーマン!」
ひろし 「ア、アメリカ…………て、ちょ」
レイ 「ふっ実はこのたび日本政府と契約してね……今後怪獣退治はすべてミーが金で請け負う事になった。
君はもう用済みだ」
シン 「なんだと? 怪獣退治を金儲けでやるなど私は認めん!」
しん 「オラも認めないゾ~! 正義の味方はタダ働きが基本なんだゾ!」
レイ 「ふ、なんとでも言うがいいさ」
※ ※ ※
風間君 「うえ~ん友達が怪人にさらわれたんです!助けてください~!」
レイ 「ほう、だが仕事には報酬がつきものだ。坊やお金はあるんだろうね?」
風間君 「す、少ないけどこの貯金箱で……」
レイ 「ボーイおとなをからかっちゃいけないよッ!」
しん 「あっ! 風間君に暴力をふるったゾ!」
シン 「やめろこの野郎!」
シンはレイを殴り飛ばすと、落として割れた貯金箱をかき集め風間君に返して言った。
シン 「さあ友達を助けに行こう」
風間君 「は、はい!」
レイ 「待つんだシン肉マン! 君が行けば怪人と一諸に防衛軍の攻撃を受けることになるぞ!」
シン 「……大和魂が守ってくれるさ。いくぞシート!」
しん 「お~~♪」
レイ 「…………大和魂、か…………俺もいくぜ~~~!」
そして野原家には、ひろしとすみっこで見ていたひまわり以外、誰もいなくなった……
ひろし 「なんだよこれ……」
ひまわり「た~い!」(←実は諸悪の根源)