SIN IN ONEPIECE 82氏_第16話

Last-modified: 2013-12-24 (火) 03:56:29

 足が突き刺さって動けない。

 その事実がルフィの口から告げられた時、衝撃を受けたのは仲間達だけではない。魚人海賊団の幹部一同も同様だった。もっとも、『戸惑い』の性質は大きく異なり、仲間達が抱いたのが諦めのと納得の混じった諦観であるのに対し、魚人達のそれは九割がた事実に対する戸惑いで構成されていた。

 自分で足突き刺しておいて、抜けない?
 彼らは等しく人間を見下し、下等な種族だと思っている。思っているが……いくらなんでも、そんな度し難い馬鹿が居るとは思っていなかったし、想像もしていなかったのだ。

「……はっ! 馬鹿が!」

 一番早く事実に『納得』したのは、クロオビだった。今の状況を考えれば、とるべき行動はたった一つだ。
 クロオビはいち早くその衝撃から立ち直ると、あからさまな嘲笑を浮かべて、ブロームを見上げる。そして、腕に引っかかったルフィの首を興味深げに眺める巨大な幼児に対し、命じた。

「ブローム! その馬鹿の首をねじ切ってしまえ!」
『……』
「なっ!?」
「ゴムといえども、限界まで引き伸ばせば引きちぎれるはずだ」

 余りに残酷な物言いに、麦わらの一味は顔色を変えて絶句する。人間の首をねじりきるなど、まともな輩に出来る発想ではないのだから。
 当たり前である。サンジがクロオビの発現を残酷と感じたのは、それが自分と対等の存在に向かって放たれた言葉だという前提があったからなのだが……魚人達にはそんな前提は存在しないのだ。人間という生き物は下等生物であり、料理人にとっての食材のような、いや、それよりもなお格下の存在なのである。サンジのようなコックは、調理する食材に対して必ず感謝の念を抱くものだが、クロオビにはそれすらないのだ。
 その証拠に、愉しそうに言うその表情に浮かぶのは、愉悦と優越感の混合物であった。

「てめえ! このサカナ野郎!」
「さあ! 早くやれブローム!!」

 サンジは目の色を変えてクロオビに向かって突進した。クロオビの体が間合いに入った瞬間に、突進の勢いを足に載せ鋭い蹴りを放つ。

 がしぃっ!

 体重も勢いも申し分のないその蹴りを、クロオビは腕から生えた『鰭』で受け止めた。
鰭というより、翼といったほうがいいのだろうか。肩から肘にかけて生えたそれは、黒い靴底との接触によって重い音を立てる。

(うわ、すげえ音)

 響いたその音を聞き、ドニールは片眉を跳ね上げてサンジを見た。クロオビの鰭が硬い事については、それほど驚くべき点ではない。エイの魚人の鰭は鍛えればいくらでも硬くなるものだし、鍛えぬいた魚人のそれは、下手な鉄砲の弾ならはじき返せる程度の強度があるという。
 注目すべき点は、一般人には聞き分けられない音の性質だった。小型魚の魚人ゆえに五感の発達したドニールには、今の重低音を発した蹴りが生半可な重さでない事が分かったのだ。

「人間にしちゃあ少しはやるようだな」

 人間差別主義で凝り固まったクロオビも、鰭から伝わる重さに考えを改めたらしく、そんな事を口にする。

「ちっ!」
「おおっとぉっ! お前の相手はこのタコのはっちゃんだぁっ!」

 ゾロも舌打ちしつつルフィを救出しようと駆け出すが、その進路をさえぎるものが居た。
六本の腕を持つ蛸の魚人、ハチだ。

「このタコ……!」

「間に合うか……!?」
「くそっ!」

 シンは駆け出しウソップはパチンコを構え。
 それぞれがそれぞれの思惑でルフィを救出しようとする中。
 ブロームは……

「何をしてるブローム! さっさとやれぇっ!」

「お!? お前、いい奴だなー」
『…………ぶろぉ~♪』

 ……何故か引っかかったルフィの首を丁重にはずしていた。

「んがっ!?」
「にゅ!?」
「は?」
「へ?」

 クロオビ、ハチ、チュウ、ウソップのマヌケな声が唱和して。後の船上に居たものたちは、絶句してブロームとルフィの二人を眺めやる。

「あ、そっか」

 しばし固まってから、ドニールはぽんと手を打って、つぶやいた。
 思い当たる節があったのだ。ブロームが力の限り命令違反やらかす理由に。基本的にドニールのいう事しか聞かない奴が、嫌いな奴の命令なんぞ聞くわけがないわけで。

「クロオビが命令したから逆の事やったのか」
「なんじゃそりゃぁっ!?」

 チュウ、思わず力の限り突っ込みいれるの図。
 いくら相手が嫌いだからって、こんなあてつけのような事をやるとは……飼育係のドニールとしても、頭の痛いことではあったが……正直な事を言えば、ブロームが人間引きちぎる場面なんぞ見たくもないしやらせたくもなかったので、ほっとしていたりする。

「ビビらせやがって……!」
「ったく」
「ウソップ!」
「わ、わかった!」

 サンジは苛立ちを、ゾロは呆れを声ににじませ吐き捨てて、それぞれの相手を睨みすえ、シンはウソップにルフィの回収を託した後、ブロームの眼前に立った。
 ゾロとハチ、サンジとクロオビの間に起こる殺意の衝突、それによって起こされる緊迫感を肌に感じながら、シンは槍を握る手に力をこめた。

「足速いなあ兄ちゃん」

 いつの間にそこに居たのか――ブロームの肩の上で首の甲羅から突き出した突起につかまりながら、ドニールが言葉を投げた。あの一瞬でブロームの前まで移動したその脚力に、純粋に感心しているようである。

「鍛えてるからな」
「いやいや、謙遜はするもんじゃねえよ。じゃないと、俺みたいなのはたつ際がなくなるぜ。俺なんか、子供の頃は腕力がないのがコンプレックスでねえ。色々鍛えて試したんだが全く実らなくて……」
「悪いが、あんたの自分語りに付き合うつもりはないんだよ」
「あら」

 にべもなく言い切られて、滑り落ちそうになるドニールだったが、シンはそれすらも無視して槍を構える。
 なんとか体をブロームの肩に残し、ドニールは気を取り直して言葉を紡ぐ。

「一つ聞いていいかい? いや、自分語りとかじゃないんだけれども」
「…………」
「沈黙は肯定ととるけど、いいか?」
「…………」
「気のせいなら謝るけどさ、なんかあんたの方からそこはかとなく俺に対する嫌悪感が……
そこまで嫌われるような事したか?」
「アーロン一味はすべからく嫌いだけど、どうかしたか?」
「いや、俺はアーロンさんたちとは大分違うつもりなんだけれど」

 コレは恐らく、ノジコやゲンゾウ達ですら認めることだろう。
 ノジコしか知らない事だが、一味でへまをやって殴られそうになったナミをかばった事もあるし、蜜柑を法外な値段で買うという形で彼女の借金返済にも一役買っている。今回の発端となった海軍の一件にもかんでおらず、アーロン達とは一線を画しているつもりだった。
 にもかかわらず。
 シンからドニールに対して向けられる嫌悪感はドニールにしか分からないながらも、かなり深刻なものだった。下手をすれば、アーロン達よりも深い憎しみを感じる。

「こんな話がある」

 それに返ってきた言葉は、昔話。

「一人の少女と一人の男が居た。少女は周りの大人の手で体中を弄繰り回された戦闘のための『道具』、男は少女と敵対する軍の人間」

 彼が体験した、この世界の人間にとっては夢の話でしかない、そんな話。

「男は少女と出会い惹かれあい、何とか少女を周りの大人たちから助け出し、保護した……
だが、少女の体は弄られ過ぎてた。特定の薬がないと生きていけない程に、周りの大人の悪意は少女を蝕んでた」

 けれども……シンにとっては、たった一つの真実。

「少年は悩んだ末に決断する。少女を、元居た場所に返して生かす事を。
 少年は、少女がいつも口にしていた少女が唯一信頼できる大人と直接交渉して、少女を二度と争いのない世界へ導いて欲しいと約束してもらった」

 シンはネオ・ロアノークという男を深く知っているわけではない。ネオも、シン・アスカという男を知らないだろう。

「そして、少年と少女は再会することになる……戦場の敵味方という、最悪の形で。
 少女が信頼した男は、少女を裏切って約束を破ったんだ……いいや、違う。その男にとって、少女は確かに大切だったんだろうが、そこまでして守るほどの存在でもなかった。
ペットの子猫かなんかと同じで、命を欠けて守るほどでもなかったのさ」

 シンはネオの葛藤を知らない。ネオの心を知らない。その思いを知らない。
 身も蓋もなく言ってしまえば、シンの論理はただの八つ当たりであり、逆恨みというほどではないにしろ、状況が見えていない事には代わりがないという、そういう類の代物である。少なくとも、ネオと同じ軍という組織に所属し、その体質や非道徳性を知る人間が抱いていい感情ではなく、『割り切らなければならない』事なのである。
 シンはルフィたちと会って確かに成長したが、それでも、割り切れない思いというものがある。

「あんたと同じだよシュールストレミング野郎」

 シンの槍の穂先が持ち上がり、ドニールに……正確にはその首筋に向かって突きつけられた。

「……」
「本当にナミを思いやってるんなら、何でアーロンに逆らわない? 何でナミを助けようとしない? なんで、『かわいそうだけど仕方がない』で済ませようとする?
 ……あんたは、ナミや足元のそいつをペット扱いしてるだけだ。他の魚人と、何一つ変わらない」

 昔の彼ならば、数十倍の音量と感情、数十分の一の理性で紡がれたであろう言葉の羅列だ。シンの放った言葉と、その内容……それらは無論、背後に居並ぶココヤシ村の人間たちにも届いていた。
 水を打ったように静まり返るココヤシ村の住民達をよそに、ドニールは、傷ついた様子をみせなかった。ただ、こう返しただけだ。

「――そいつは、体験談って奴かい」
「……ああ、そうだ。だから俺は、お前をぶっ飛ばすんだ」
「んー、泣ける話だ。が、訂正しておこう」

 ドニールはぽんっ、と自分がもたれかかっているブロームの肌を叩き、

「俺は今までの人生でブロームをペットだなんて思ったことはないし、これからもありえない。こいつは俺の大事な、『弟』だ」
「どうだか」
「わー、傷つく物言いだね」

 言いながら、ドニールは右腕を動かす。右腕を曲げた状態で腕の前にかざし、人差し指と中指だけを接触させて、でこピンのような形を作る。

「それともう一つお前に言っておく事がある」
「なんだよ」
「ナミの事はいい。俺にとっても反省すべき点だからな。だが、ブロームのことは余計だったな」

 嘆息して、ドニールにしては珍しい動作をした。
 ナミやココヤシ村の住民はおろか、アーロン一味でさえ認める人畜無害のニシン男が。
とことんヘタレで争いが嫌いな腰抜けが……シンを、睨みつけたのである。それに伴うように、ブロームもシンを睨みつける。
 それを見たシンの率直な感想は、こうだ。

「うちのブロームはペット扱いが大嫌いなんだよ」

(あ、こいつ『キレ』てる)

『 ぶ ろ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ む っ ! ! ! ! 』

 ブロームの咆哮が大気を揺るがし、ドニールが何かをつまみ出す動作をした瞬間、

 ざ ば ん っ ! ! ! !

 水しぶきを上げて突き出されたブロームの腕が真の目の前にかざされ、その指は……でこピンの形をしていた。

「――っ!」

 シンはブロームが指をかざした瞬間には既に動いていた。シンが横っ飛びに回避した瞬間、この上なく乱暴にでこピンをぶちかまされる!

 ず ご ん っ ! ! ! !

 押さえつけられた力に抵抗し、解放された指先は……比喩揶揄抜きで、洒落にならない破壊力を発揮した。
 地面は衝撃の余波でひび割れ、空中にはかき乱された空気が暴風を作り、指先に接触した瓦礫の破片がふっとばされて、大砲の弾のように壁を粉砕する。

「~っ!! ~っ!!!!」

 ウソップが表記不能の悲鳴を上げるのも無理はない。そのせいで、今まで引っ張っていたルフィの体を手放してしまったが……

 ざっ!

(まるで拳銃のクイックドロウだ!)

 海中から腕が現れてから攻撃までのタイムラグの少なさに、シンは学生時代に教官から見せられたブラスターの早撃ちを思い出した。早い割に命中精度が低く、宴会芸にしかならないようなお粗末な技だったが、こちらは破壊力正確性共に比べ物にならない……!

「ブローム、スイング!」
『ぶろぉっ!!!!』

 肩の上のドニールが右腕を横に振り、ドニールもそれに応えて右腕を振りぬいた。

 ぶ ぉ ん っ ! ! ! !

 既に一度見た上に、肩に載ったドニールの動きで予測が出来るため、シンは危なげなく伏せて回避し……

「っ!」

 豪腕が過ぎ去った直後、伏せた体勢のまま、すばやく真横に転がった。
 瞬間……!

 ど が ぁ ぁ ぁ ぁ ん っ ! ! ! !

 数瞬先までシンのいた場所に、ブロームの左のでこピンが炸裂し、足場を粉々に破壊した! 破片がシンの体を打ち、砂埃を巻き起こして視界を覆う。

「……あーんどでこぴーん」

 右腕を開き、左手をそれに添えるような形で保ちながら、ドニールはにやりと笑った。
 彼は自分の動作が敵に攻撃を悟らせる事は十分に知っている。だからこそ、罠にも嵌め易いのだ。たとえば、先ほどシンの位置からは見えない位置ででこピンをしたのだが、普通の奴ならスイングをよけた時点で安心して、でこピンで粉々になる。

「いやー、凄い凄い。
 まさか、よけられるとは思わなかったな」

 土煙の向こうにいるであろうシンに向かって賞賛の言葉を吐くドニール。土煙でさえぎられて見えないが、彼はシンの無傷を疑っていなかった。

「けど、もう『積み』だ」
「なんだと?」
「状況を良く見ろよ」

 ドニールの側から土煙の中のシンが見えないように、シンのほうもドニールたちの姿が見えない。ウソップの悲鳴やら走り去る音やらを聞き流しながら、何処から攻撃されてもいいようにと槍を握り締めて身構える。

 警戒しているうちに、辺りを包む煙が晴れて……

「――っ!」

 シンは思わず息を呑んだ。

 シンが立っていた場所は、アーロンパークのプールに船の停留所のように突き出した突起の一つ。ルフィたちが居る建築物側へ続く道はブロームのでこピンによって砕かれ、そこに水が流れ込んで……

(って、おいまさか!)

「そして追い討ちっと……ブローム」

 ドニールの狙いに気付き、絶句するシンを更に追い詰めるべく、ドニールは右手を振り上げ……振り下ろす。

「ハンマー」
『 ぶ ろ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ む っ ! ! ! ! 』

 ブロームはその動作を忠実に再現し、右手を振り下ろして……

 ど が ぁ ん っ ! ! ! !

 陸地側に続く土台をさらい打ち砕いた!

「わざと外した……なんのつもりだ!?」
「くそっ!」

 この状況でシンを攻撃しないという判断に、ヨサクがついていけずもらしたつぶやきを背に、シンは海側に向かって走り出す。

「ほい、はんまはんまはんまはんまー!」
『ぶろっぶろっぶろっぶろぉぉぉぉっ!!!!!!』

 がぁんがぁんぐしゃぁぁっ!!

「あ、あの野郎……! シンの兄貴で遊んでやがるのか!?」
「シンの兄貴ぃっ! 」

 そのシンの後を追うように、ブロームの腕が次々と土台をぶち砕き、シンを追い詰めていく。
 ……轟音と粉砕の重奏が終わった時には、シンは足場の先端まで追い詰められていた。

(不味いな)

 槍を構え、ブロームから目をそらさずに、シンは歯噛みした。今、自分が置かれた状況は、想像以上にヤバイ。
 自分を侮って遊んでいたとヨサクとジョニーは叫んでいたが……真相は真逆の位置にあった。シンを過小評価していないからこそ、こんな手段をとったのだ。

 ドニールは、シンの戦闘スタイルを見破り、そのスタイルを封じるために最適な方法をとったに過ぎない。
 回避して攻撃を当てるスピードファイターであるシンを拘束するために、ドニールは足場の少ない場所へとシンを追い詰めたのである。足場が少なくなれば、スピードを生かした回避という持ち味は半減してしまう。
 ならば、攻撃してでも相手の行為を妨害すべきなのだが……

 更に奥歯をかみ締め、歯の軋む音が頭蓋を通して鼓膜を揺らす。
 ドニール、ブローム両名の体は足場を削っている最中ですらシンの間合いの外にあり、届く範囲に存在するのは高速で振り回される腕のみという状態だったのだ。巨体のリーチを生かしたのである。高速で迫ってくる大質量に攻撃するなど、シンにとっては自殺行為だった。
 では、回避する方向を変えるという選択肢はどうか。
 答えは不可能……いや、可能ではあったのだが、シン自身が罠に嵌る選択肢を選び取ってしまったのである。理由は、ブロームのでこピンと、ドニールの指示の巧妙さにあった。
 でこピンという攻撃は、あえて分類するならば奥に向かって突き抜ける打突系の攻撃に近い。後ろに飛んで回避する選択肢は確かに存在するのだが、ここに思考の落とし穴がある。100%の確立で無傷ですむ回避と、致命傷にはならないがダメージを受ける回避。どちらを選ぶかといわれれば自明の理だろう。
 加えて、ドニールはブロームに、でこピンを放つ時に『回避させたい方向と逆側寄りにでこピンを打て』と指示を出していたのだ。コレによって、シンは無意識のうちに打点の存在しない方向へと誘導されてしまったのである。
 飛び移るなんぞ論外。無防備な空中ででこピン食らっておしまいである。

 シンには、ドニールがどうやって自分を陥れたのかまではわからない。だが、相手が意図的に自分を足場の少ない場所に誘導し、追い詰めた事は感覚で理解できた。
 たとえ気付いて対策を採っていたとしても、ドニールは二の手三の手でシンを追い詰めていただろう。事は才能ではなく経験や蓄積の問題であり、ドニールの頭脳に展開された戦術は、余りにも老獪な代物だった。
 この老獪さこそが、ドニールをして一味の幹部に押し上げたのである。

「さて。チェックメイトは目前だ。気楽に行こうぜブローム」
『ぶろぉっ!!!!』

 余裕をにじませて語り合う二人に、歯噛みするシン。

「――じゃあ、こういうゲームはどうだ?」
「うおっ!? なんだなんだ!」

 ルフィの状況が激変したのは、ちょうどその時だった――

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