ある愛の物語(シン編)・第2話
昨日僕は素敵な女の子に出会った…名前はステラ
彼女は野原さんの家から少し離れた大きな家で、お手伝いさんをやっているといっていた…
僕と似たり寄ったりの感じだ(笑
彼女も一昨日のことを気にしていたらしく、それがあの奇跡を呼んだみたいだ
今日は、彼女と近くの公園で会うことになった…いわゆるデートだ。やばっ、緊張してきた…
~公園~
シン 「少し早すぎたかな…でも遅く来るよりはいいか…」
ステラ「シン!!シ~~ン!!」
シン 「ステラ! どうしたの?そんな走ってきて・・まだ待ち合わせの時間まで」
ステラ「はやく…会いたかったら…」
シン 「!?(えっそれって)」
ステラ「ステラ…今まで…お友達いなくて…だから…シンに会えてうれしい!!」
シン 「は、ははそうか(だよな~~~そんな急にうまくいくとかはないよな・)」
ステラ「ね、どっかいこ?シン!」
そう言うとステラはシンの腕を両手で捕まえ、彼を引っ張っていった
シン 「ちょ、ちょっと」
慌てふためくシン
そうしてシンたちが歩き出すと、茂みの中からしんのすけとアンディが頭をだした。
しん 「シン兄ちゃんなんかいい感じだぞ、アンディ」
アンディ「確かに。最初にしては上出来だね…しかし、もう1アクション起こさないとだめだな
…あれでは友達で終わってしまう」
しん 「ほ~う、流石アンディー。読みが深いゾ」
アンディ「少しベタだが、僕たちがアシストすべきだな…やるか、しんちゃん!!」
しん 「ブ・ラジャ~!!」
~噴水のあるところで~
ステラ「でね~そしてら、そしたらね!」
シン 「うんうん(はぁ何か違うな…ステラはわざとやってるのか?)」
シンの思考はステラが狙ってるのか、天然なのかの議論の真っ最中で、彼女の話は半分聞いていなかった…
アンディ「フフフ、やはり辛そうだな少年…待ってろ、今僕が…(作戦:定番のカップル襲撃急接近である)
ん?…やめろしんちゃん、君は見張りをしてろと…ん?」
??? 「おい、おっさん!そこで何やっとんのじゃあ~~!!」
アンディ「!!?えっえっこ、これはね~(しんちゃんはどこに?…)
しん 「へ~いおねさ~~ん」
アンディ「やっぱり!!」
男 「ちょうどいいや、おれさ~お金に困ってんのよ、悪いけど貸してくんない?」
アンディ「え!?いや、それは…」
男 「あ~~!!やだってのか!?なめてんのかおっさん!!」
アンディ「ひ~~~~~!!」
思わずシンとステラの前に飛び出してしまったアンディ
シン 「アンディさん!? 何やってるんですか?こんなことで」
男 「あ~お前知り合いか?ならお前でもいいや、金かしてくれよ金」
シン 「へ!?」
ステラ 「シン…怖い…」
そう言うとステラはシンの後ろにそっと隠れた…
シン 「…おいお前、そういうことやめろよ!!格好悪いぞ!」
男 「は~?てめぇ、やんのかグゥレイト~~!!」
シン 「(種割れ)!!あれ?あいつのパンチが遅く…やれる!!」
その瞬間、シンは男のパンチをいなし、自分の拳を男のあごへヒットさせた!!
男 「ヘブシ!!…(ばた)…お、覚えてろよ~~」
そう男は捨て台詞をはくと、そそくさと退散していった…
シン 「なんだろ?この感じ…頭がクリアになる感じだ…」
しん 「シン兄ちゃん強いぞ!!見直したぞ!!」
ステラ 「…シン…カッコイイ!!」
シン 「…あ、あはは(照れ笑」
アンディ「予定は狂ったが、終わりよければ全て良しか…僕…カッコ悪いね」
シンがステラと出会ってから、数週間が経った。
今日二人は遊園地に行くことにしていた。
~遊園地~
シンとステラを少し遠方から野原家族は見守っていた。
みさえ 「シン君も隅に置けないわね、あんなかわいい子と付き合ってるなんて…」
ひろし 「そうだ、そのとおりだ!!くそ~~うらやましい」
みさえ 「キッ!!(殺意のある眼差し)」
ひろし 「あ…すいません」
ひまわり「た~い」
しん 「まぁまぁ、おあついお二人」
シン 「ステラは何が好き?、ジェットコースターとか?」
ステラ「ステラ…シンと一緒なら何でもいい」
シン 「赤面)…あ、あは…じゃ、じゃあ適当に乗ろうか?」
ステラ「うん!」
そうして二人は色々な乗り物に乗ったり、話したりして瞬く間に時間は過ぎていった…
しかしその間、ステラの顔色は少しづつ悪くなっているように見えたが、彼女はそれをシンに悟られまいと少しうつむき、隠していた。
最後に二人は観覧車に乗っていた…
シン 「今日は楽しかった?ステラ?」
ステラ「うん…でもなんか疲れた…」
シン 「今日は一日中遊んたからね…あれ?ステラ、顔色悪いよ?」
ステラ「!?う、うん大丈夫…」
ばれたのが気になったのか少し驚いたようだったが、また軽く頷いてシンに見られないようにしていた。
シン 「そうか…なら、いいんだけど…」
ステラ「あ、あのね、シン…」
その状態で彼女は不意にシンに話しかけた。
シン 「ん?何?」
ステラ「ステラ…シンに言いたいことがね…」
明らかに先程より顔色が悪くなりながらも、彼女は弱弱しい声で何か言わんとしていた
シン 「何だい?」
シンは外をぼんやり見ながら相づちをうった
ステラ「ステラね…シンのこと…」
…どさ…
ステラは何か言いかけた途端、意識を失って力なく席に横たわった…
シン 「!!?す、ステラ!!ステラ!おい、しっかりしろステラ!!」
彼女の顔はますます青ざめていく…
シンは観覧車を降りると、すぐに彼女を抱えて、出口へと一目散に走り出した
シン 「誰か救急車を!!はやく!!」
ひろし「シン君!一体どうしたんだい」
出口付近にいたひろしがシンを呼び止める
シン「ひろしさん!!ステラが!!ステラが!!」
シンは完全に困惑し、取り乱していた
ひろし「お、落ち着け!!な?救急車はオレが呼ぶから、君はここで待ってるんだぞ!」
シン 「は、はい!」
みさえ「あなた一体…」
ひろし「とにかくはやく救急車を!!」
――数分後、ステラは救急車で近くの病院に搬送された――
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