Seed-Crayon_3-470_1

Last-modified: 2008-06-17 (火) 19:06:59

タマネギ料理王誕生!
 
アズラエル(以降アズ)「手持ちのγ-グリフェプタンも残り僅か・・・どうすれば・・・
    代替物質にしても・・・・・・硫化アリル・・・硫化アリル・・・くそ。
    こちらも生成には大規模な化学プラントが必要だったものだ・・・こんな世界の設備では・・・」
 
???「きゃっ」
 
アズ 「・・・っとと失礼。少し考え事を・・・ああ これはしんのすけくんとお母さん」
みさえ「あらアズラエルさん。やぁねえ 考え事しながら歩いてると危ないわよ?」
しんのすけ(以降しん)「やっムルタのおじさん。よそ見しちゃだめだぞぉ」
アズ 「ええ・・・すみません・・・。て、あ! メモ!どこに!」
しん 「いつもなら『まだお兄さんです』って かえってくるのにおかしいゾ?」
みさえ「ああメモ・・・落ちてる。これね。お夕飯の?
    ・・・あら?アズラエルさんも、今日のみのさんのテレビ見たの?」
アズ 「・・・・・・・・・・・・はいぃ?」
みさえ「あら だってこれ。メモでマルがついてる・・・硫化アリさん・・・でしたっけ?
    今日のお昼に、みのさんが体に良いっていってたもの~」
アズ 「ええええええ!? どっ どこに。どこにこれが?CEでも特別なものなんですよっ!?」
みさえ「どこにって・・・コレよ」
 
しん 「かあちゃん・・・それは・・・」
みさえ「そう。た・ま・ね・ぎ よ。アンタに食べさせるために買ってきたのよ?」
しん 「ひぃぃん」
アズ 「たま・・・ねぎ・・・?
    こっちにきて初めて食べたけど マズくてそのあとずーーーっと避けてた・・・これ・・・?」
みさえ「あらやだ。ウチのしんのすけじゃあるまいし。
    健康のためには好き嫌いしちゃだめよぉアズラエルさん?・・・アズラエルさん?」
しん 「ムルタのおじさん・・・?」
 
アズ 「はは・・・・はははは・・・・・・・・・・・・・・・・
 
 
    い・・・・・・ぃやったぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!
 
 
    奥さんっ、すみません!ちょっとこれいただいていいですかっ?お返しはあとでっ!」
 
みさえ「ええ、いいですけど・・・どうしたんです?急に」
アズ 「あぁ、すみません。急いで帰るので。本当に・・・本当にありがとうっ!」
 
・・・・・・
・・・
 
みさえ「・・・行っちゃった・・・なんだか喜んでたわねえ」
しん 「ムルタのおじさん・・・玉ねぎ切ってる時のかあちゃんみたいな顔してたゾ?」
 
 ・・・夕焼けに染まった街に、ゲンコツの音が、響いた・・・
 
 ――その日のアズラエル家の食卓。
  アズラエル(エプロン装備)が吠えている――
 
アズ 「さぁ君たちっ!話したとおり、今日の夕飯はこれですっ!食べなさい」
クロト「えー これってあのまっずーい奴じゃん。それならクスリのほうくれよ」
オルガ「そうそう」
シャニ「・・・激マズ」
アズ 「・・・君たちねぇ・・・」
クロト「そんなにいうならオメーが先に食えよ。そしたら食ってやるよ」
シャニ「そうそう」
オルガ「自分に出来ねぇこと 人に言っちゃいかんよねえ」
アズ 「ぐ・・・わかりました、食べてみせましょう」
3人 「「「おー?」」」
アズ 「死の商人をなめちゃあいけませんっ!味覚なんてただの目安です。あとは勇気で補いますっ!!!」
オルガ「おおっ!? なんだかわからんがすごい気迫だ」
アズ 「アズラエル・フォォォォクッッッッ!!!」
 
 
 ・・・これが後の料理王・爆誕の瞬間である。ただしタマネギ専門・・・
 
 
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