機動新世紀クレ種X・前編
ジョージ・グレンD.O.M.E(以下DOME)「シン・アスカ」
シン 「はい」
DOME 「君は野原一家と出会い、初めて他人のために自分の力を求めたね。
『他人のために強くなりたい』とすら思ったろう?」
シン 「皆と生きる未来を、悲しい時代にしたくなかったから…」
DOME 「今も、自分の力を認めているかい?」
シン 「仕方のないことだと思う。でも…出来ることなら、普通の人間として暮らしたい」
DOME 「ならば、『コーディネイター』『seedを持つもの』という言葉を捨てればいい。それで願いは叶うはずだ」
………
……
…
DOME 「これで、『コーディネイター』『seedを持つもの』と呼ぶべき者は、この世界にはいない。
そして、僕も元いた場所に帰る」
キラ 「ま、待ってくれ! これほどまでの力を見せながら!」
ラクス「行かないでください!『コーディネイター』『seedを持つもの』が無ければ、わたくし達はどうなりますの!?」
ひろし「やめねぇか!」
キラ 「むっ?」
ラクス「うっ!」
ひろし「そんなモノは無かったんだよ!始めから…そうだろう、シン」
シン 「…はい!」
DOME 「しんのすけ、シン、ひろし、みさえ、ひまり、それにみんな…! 古い時代は、これで終わりだ」
………
……
…
キラ 「さぁ、やろう!ラクス!」
ラクス「私たちのの世界に栄光あれ!」
キラ 『待って、ラクス』
ラクス「えっ?」
キラ 「あれを見て」
(近くに議長率いるザフト軍と、カガリ率いるオーブ艦隊が)
ラクス「フフフッ。作戦変更ですわ…」
(ストライクフリーダム、両艦隊に全砲門をを向ける)
カガリ「ど、どういう事だ!? 戦闘は一時中断のはずではなかったか!?」
しんのすけ(以降しん)「あっ! あれはぁ!」
ひろし「なんということだ!」
ギル 「謀ったな、オーブ軍!主砲回頭!目標、敵旗艦!」
オーブ軍オペレーター 「敵旗艦、こちらに砲口を向けています!」
カガリ「何ぃっ!?」
(ストフリ、ザフト旗艦に砲撃)
ギル 「ナチュラル共め!」
ザフト軍オペレーター 「高エネルギー体、接近!!」
ギル 「何っ!?うわぁぁぁぁっ!!」
………
……
…
カガリ「でかしたぞ。あの二人か」
ラクス「フフフ…」
(ストフリ、今度はカガリの乗るクサナギに砲身を向ける)
カガリ「バ、バカな?味方だぞ!!」
オーブ軍兵士「ひぃっ!! ひぃぃっ!!」
カガリ「うわぁ……っ!」
………
……
…
キラ 「やったね、ラクス」
ラクス「勝利者はギルバートでもカガリでもありません。わたくし達です…むっ?くっ!」
(ストフリに向かってくるダブルカンタムエックス)
しん 「おまえらぁぁぁっっ!! いっぱい死んだんだゾ!みんなも!カガリ姉ちゃんも!」
シン 「なぜ沈めた!? 味方の船まで!!」
ラクス「彼らはここに来てなお、『seedを持つもの』『コーディネイター』に拘っっていました。だから殺しましたの!」
キラ 「そういう愚民は、僕らにとって天敵だからね。もちろん、君達も同じだよ」
しん 「お前達も『D.O.M.E』に触れたんだろ。おかしいゾ」
ラクス「そんな妄言!」
シン 「くっ!みんな!」
(カンタムの元に駆けつけるみさえとひろしのガトル、アスランの∞ジャスティス、ルナマリアのインパルス)
キラ 「ラクス!」
ラクス「最後の最後まで邪魔をしてくれますわね!むっ?」
(ストフリに接近するアークエンジェル&エターナル)
キラ 「やっと後続部隊が突破して来たか」
ラクス「奴らの相手には丁度いいですわね」
キラ 『命を捨てて阻め!』
(カンタム、ストフリを追いかけるもMS群に阻まれる)
シン 「待てっ!ぐわぁっ!」
しん 『しんにぃちゃん!!』
ひろし 「シン!」
シン 「奴らは、血のバレンタイン以上の悪夢を再現しようとしている!」
アスラン「何だって!?」
ひろし 「だったらボサッとしてんじゃねぇ!」
みさえ 「『過ちは繰り返さない』! でしょ!」
ルナ 「ここは私達に任せて!」
アスラン「早く!あいつを止めてくれ!」
しん 「分かったっゾ!」
ひろし 「頼んだぞ!シン、しんのすけ!」
………
……
…
キラ 「さぁ、やろう、ラクス! 僕達の時代の幕開けだ」
ラクス「マイクロウェーブ、照射!」
(ストフリに月からマイクロウェーブが照射される。と、その時…)
キラ 「むっ!?なんなんだ、あのぶさいくなMSはっ!」
ラクス「あれは! ダブルカンタムエックス!」
シン&しん「過ちは、繰り返させない(ゾ)!!」
(ストフリに照射されたいてたマイクロウェーブが、今度はカンタムに照射される)
ラクス「バ、バカな!! レクイエム送電システムはこちらの手中にあるはず!!」
キラ 「うっ! ラ、ラクス!!」
ラクス「ダブルカンタムエックスを撃ちます!」
キラ 「でも、チャージが!」
ラクス「構いません、撃ちなさい!」
(両者、発射体勢に)
シン 「しんのすけ…これでお別れだ。脱出しろ」
しん 「そんなの、ずるいぞ!シン兄ちゃんだけ置いてオラ、逃げれない!」
シン 「困らせないでくれ、しんのすけ…お前たちは、ここの世界の人間じゃない。
ケリは俺たちがつけなきゃいけないんだ…
いろいろありがとな、ひろしさん、みさえさん、ひまわり、シロによろしくな…たのしかったよ、本当に」
しん 「兄ちゃん…死ぬ気なの?」
シン 「俺が死ぬわけないだろう?…そうだ、帰ったら嫌がってたアクション仮面ごっこやってやるから」
しん 「ぜったいだそ!うそついたら許さないゾ」
シン 「ああ、約束だ…じゃあな」
しん 「うわっ!!シン兄ちゃんー!約束、約束だゾ」
(後部座席から射出されるしんのすけ)
シン 「ごめんな、しんのすけ。初めておまえにうそついちゃって…」
(ストフリとダブルカンタムエックスの大出力ビームが交差する)
ラクス、キラ「うわぁっ!!」
シン 「マユ、今いくよ…待たせて悪かったな…」
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