Seed-Crayon_6-180_4

Last-modified: 2008-07-06 (日) 14:23:15

もし、しんのすけ達が種キャラだったら
【ふぁいなる】

 

マサオ君「見えた……アークエンジェルだ!着艦しようぜアスラン」
風間君 「ああ。……ん?悪いキラ、先に行っててくれ」
マサオ君「え?お、おい!」

 
 

しんのすけ(以降しん)「お?あれは……おお~ジャスティスだゾ!へ~い、タクシー!」
風間君 「む…何が『へいタクシー!』だよ……ほら2人共、ジャスティスの手のひらの上に乗れ」
ネネ  「あ、ありがと」

 

風間君 「それでお客さん、どちらまで?」
しん  「ん~、そんじゃオーブまでお願い」
風間君 「オーブ?何しに行くんスか?」
しん  「ま、戦争も終わったし、いい機会だからちょっとお墓参りに行こうと思って」
風間君 「へえ~愁傷な心がけっスねえ~~。」
しん  「いや~、それほどでも~~~。えへへへ……」

 
 

ネネ  「……だめ。もう私、この2人についていけないわ……」

 

          *          *          *

 

 ~オーブ~
ネネ  「……じゃあお墓、ないの?」
しん  「うん。ちっちゃな慰霊碑があるだけだゾ」
風間君 「そうか……周りの花畑もひどい状況だな。みんな吹き飛ばされてしまって……」

 

ネネ  「あの。アスラン……メイリンは?本来ならここに居るハズなんだけど」
風間君 「ああ、一人二役の関係でな……ここには来れないそうだ」
ネネ  「そ、そうですか……あら?しん、どうしたの?さっきから黙り込んじゃって……」

 
 

しん  「おら…ずっと、ここがイヤで……でもずっと気になってた。
     誤魔化せないって……どんなに綺麗な花が咲いても人はまた吹き飛ばすって。
     でも……こんなのは、こんなのはもっとイヤだ!」

 
 

ネネ  「しん……ふう。おそなえ物を盗み食いしながら言わなければ、感動必至のセリフだったのにね」
しん  「いやあ~~考えてみたら、おらずっと何も食べてなかったもんで~」

 

??? 《トリィ!》

 

風間君 「ん?……キラ」
ネネ  「あ……」

 

マサオ君「……来てたのか」
風間君 「しん。……彼がキラだ。キラ・ヤマト。フリーダムのパイロットだ」
しん  「ッ!……こ、この人が……ふむ。思ってたよりずっとオニギリですな」
マサオ君「オニギリ言うな!」
??? 「うん。初対面の人に、オニギリ言うのは、よくない」

 
 

マサオ君「え……?うわあああ!おばけぇぇぇ!
風間君 「レ、レイ!?お、お前……なんでここに居るんだ!メサイヤごと潰れて死んだんじゃなかったのか?!」
しん   「おお~レイ!ご無事だったんですな?」
ボーちゃん「うん。お母さんが、助けてくれ、た」
ネネ   「お母さん……?」
ボーちゃん「タリア、艦長の、こと。天井が落ちる直前、僕を思いっきり突き飛ばしたの。だから、僕、死なずにすんだ」
風間君  「じ、じゃあ俺達がお前を見た時は……」
ボーちゃん「うん。気絶してた、だけ。……で、2人が逃げた後に脱出したの」

 

しん   「ふ~ん……で?レイはこれからどうする気?」
ボーちゃん「ギルも、ラウも、死んじゃったけど……僕も、まあ生きられるだけは生きよう、かなと思って」
しん   「おお~ご立派な心がけだゾ!レイ、えらい!」
ボーちゃん「えへへ……そ、それほど、でも」

 

          *          *          *

 

しん   「うん!それにしてもレイが生きていたなんて、こんなに嬉しい事はないですな!」
???  「……うん。そうだね」
しんのすけ「お?……うおう!ス、ステラ?!」

 

マサオ君 「うぎゃあーー!今度こそ、おばけーーー!
ステラ  「ステラ、おばけじゃないよ。だって足あるもん」
ボーちゃん「でも、君の場合は、しんちゃんが死亡を、確認しているんだけど」
ステラ  「うん。だからねステラ、昨日を貰ったの」
しんのすけ「それ、おらが気絶している時にも聞いたゾ。どういう意味?」

 

ステラ  「ステラ、いっぺん死んでみて初めて分かったの。自分の過去とか……忘れさせられた記憶とか。
      で、自分のことが全部分かって完全ステラになってからどうしようかと思ったの。
      このまま成仏してもいいんだけど……なんか、ステラの魂が体に戻れば生き返るような気がして。
      それでやってみたの」

 
 

ネネ   「……そんなバカな。肉体が完全に死んでいるのに……」
ステラ  「ううん。ステラ完全に死んでなかったの。
      体は『仮死状態』だった。それに、しんが私の体を極度に低い水温の湖の底に沈めてくれたから、
      肉体の保存状況はおもったより良かったみたい」
風間君  「そ、それで…生き返った、てのか?」
ステラ  「うん。生き返った瞬間、溺れそうになったけど」

 
 

ボーちゃん「それ、なんて、火事場のクソ力?」
マサオ君 「……七千万パワーが全部揃えば生き返れるってか?」
しん   「じゃあ明日ってのは?」
ステラ  「生き返れば、また明日……しんに会えると思って」

 
 

しん   「いや~、それにしても嬉しい限りですな!レイもステラも生きてたゾ!」
風間君  「ハイネやミーアとかは……無理か。やっぱり」
ネネ   「後ろからズバーッ!と、目の前でバキューン!だからね」

 

マサオ君 「ま、まあ……話が横にズレちまったけどよ……ほら(しんに向かって握手を求めた)」
しん   「お……?」
マサオ君 「……ダメか?やっぱり?」
しん   「ジャンケン?」
マサオ君 「違う!……その、なんだ。いくら吹き飛ばされても俺達はまた花を植えられるだろ?……きっと」
しん   「花はまた植えられても、吹き飛ばされた花は2度と戻らないと思うけど?

 

マサオ君 「ぐっ……!(時々鋭いことを言うなコイツ……)」
風間君  「ま、まあ何だ、それが俺達の戦いってワケだ!そ、そうだろ?(うまくまとめようと必死)」

 

          *          *          *

 

マサオ君 「一諸に戦おう!(強引に決めにかかった)」
しん   「いいよ~~?おらは別にどっちでも」
マサオ君 「ぐッ……か、軽いヤツだな?」
ネネ   「すいません……こういうヤツなんですよ、しんって」

 

しん   「うん。それじゃ新たな誓いをする意味でも、いっちょやりますか!
      全員、朝日に向かって横一列にせいれ~つ!」
風間君  「え?しん、お前なにを……」
しん   「整列!さっさとする!」
風間君  「は、はい!(な、なんなんだ……?)」

 
 

しん   「それじゃみんな、朝日に向かって……
      気をつけー!(ばっ!)
      足を開けー!(ざっ!)
      ポーズをとれー!(ばばっ!)」

 
 

マサオ君 「な、なあ……これってやっぱり?」
風間君  「………だな」
ネネ   「結局、最後はこうなるのね……」
ボーちゃん「まあ、まあ。これは、これでクライマックスには、最適かも」
ステラ  「ステラ、これやるの初めて。……わくわく」
酢乙女あい「私……セリフ少ないですわ」
しん   「それじゃみんな!平和の誓いも新たに、いっせーの、せっ!」

 
 

一同   「ワ~ハッハッハッハッ!ワ~ハッハッハッハッ…………!」

 

 

よしなが「ふたば幼稚園、全員参加演劇『新訳SEEDデスティニー』いかがだったでしょうか?
     これにて全ての演目を終了致しました。
     みなさん、お帰りの際にはお忘れ物のないようにお願いします」

 
 

ラクス 「ああ、面白かったですわ。私たちの物語にあんな解釈もあるんですのね……それじゃ帰りましょうか?」
ルナ  「あの……それが、シン達がしかばね状態で動かないんですよ。どうしましょう?」
カガリ 「しょうがない男どもだな!まったく……しょうがない。私たちが担いで連れ帰るしかないようだな」
フレイ 「もう……ほらキラ、しっかりしなさい!」

 
 

キラ  「……ああ、僕にはまだ帰れる所があるんだ。こんなに嬉しいことはない……
     フレイなら分かってくれるよね……?
フレイ 「はあ?とうとう酸素欠乏症にでもなったの?キラ」

 

アスラン「我が生涯に……数え切れない程の悔い、あり……
カガリ 「何をいまさら」

 

レイ  「ああ……パト○ッシュ、見える……見えるよ。
     あれが夢にまで見たルーベンスの絵なんだね……
ラクス 「う~ん。天使が舞い降りて昇天寸前ですか?レイさん」

 

シン  「へへ……燃え尽きちまったぜ……まっ白によ……
ルナ  「いや、私にボロボロのグローブ渡して燃え尽きられても、困るんだけど」

 
 

 ―終劇―

 
 

 戻る