痛いバレンタイン
その日、スーパーミネルバの休憩時間にて
ヴィーノ 「いよいよ明日はバレンタインか・・・」
ヨウラン 「俺たち彼女いない歴が長い男にはつらい日だよな。」
シン 「そうそう。そんで独身男にゃ毎年お決まりの空しいバレンタインになるんだよな。」
ヴィーノ 「・・・・・ほう。例えば?」
シン 「そうだな。俺の経験を鑑みるに・・・」
あまりにも痛いバレンタインその1、家族からチョコを貰う!
マユ 「お兄ちゃん、マユからバレンタインチョコだよ~~はい♪」
みさえ 「じゃあ私も♪スーパーで特売の麦チョコだけどね~。」
シン 「とほほ・・・ありがとうみんな。」
あまりにも痛いバレンタインその2、メイド喫茶のメイドさんからチョコを貰う!
ステラ 「はいご主人様。メイドからの愛のこもったバレンタインのチョコです。(セリフ棒読み)」
シン 「はは。あ、ありがとう嬉しいなー・・・・・・はあ。」
ムウ 「ふむふむ。チョコとステラの愛情込みで料金は200%増し、と。」
あまりにも痛いバレンタインその3、職場の同僚から義理チョコを貰う!
ルナ 「ほらチョコ!言っとくけど手作りじゃないからね!コンビニでテキト―に買った奴なんだから!
そこらへん勘違いしないでよ!」
メイリン 「私からもあげるねー♪5円があるよチョコだけど。さーてアスランにはこの徹夜して作った特製チョコを・・・」
アビ― 「チョコが欲しいのですか?ではミネルバの地下倉庫にどうぞ。ここには賞味期限切れのチョコレート商品が山ほどありますので・・・・どれで好きなのをもっていっていいですよ。お腹こわしても知りませんけど。」
シン 「涙があふれて止まりません。」
あまりにも痛いバレンタインその4、自分で買う!
ミッチー 「(ひそひそ)ねえ・・・あの子、この時期にチョコ買ってるわよ?」
よしりん 「(ひそひそ)きっと誰からも貰えなくて自分で自分を慰める用に買うんだよ。可哀想にね~。」
シン 「ぐッ・・・・なんか久しぶりにチョコが食べたいなーって思ってコンビニで買おうとしただけなのに。な、なんでこうも周りの視線が痛いんだ!」
シン 「・・・と、まあ過去にこんな事があってさあ。もてない男にゃバレンタインってつらいよな~。」
ヨウラン 「今あげた例の中では、少なくともシンに対して約2名は本命チョコのようだが?」
ヴィーノ 「てめえ俺たちにケンカ売ってんのかよ。」