第1話 ソレスタルビーイングって何だよ、それ
俺の炒飯店は今日も大忙しだ。
どうやら近くにオフィス街があるらしく、ランチタイムには店に入りきらないほどのサラリーマンのお客が来てくれる。
いつものように開店前に店のTVを付けるとニュースが流れた。
軌道エレベーター襲撃事件・・か。
この世界にもMSってヤツがあるんだな。
俺はアスランとイザークと組んでテロリスト達を迎撃したことを思い出していた。
そして・・・ニコルのことも。
TVを聞きながら朝の仕込みを始めていたら、妙な話が始まった。
俺はあわててTVの前に移動してボリュームを上げた。
ソレスタルビーイング?ガンダム?懐かしい名前だな。
バスターもそういわれていたっけな。
戦争根絶・・ね。あいつらもそんなこと言っていたっけ?
戦争への武力介入か・・俺たちフリーダムにはやられっぱなしだったよな。
まあ、いろいろとおもしろそうだけど、今の俺には関係ないな。
俺はただ、目の前にある中華鍋をふるうだけだ。
俺は店の鍵を開け、のれんを掲げると、今日の最高の炒飯を作るために仕込みを再開した。
まもなく一人目のお客が・・って、何だぁ?
そいつはスーツ姿にグラサンと明らかに怪しい格好をしていた。
そいつはいぶかしむ俺の事をよく知っているようだった。
ディアッカ・エルスマンさんですね?あなたのもう一つのお仕事をお願いしたい。
俺はどうやらただの炒飯屋じゃないようだぜ。