Sin-Jule-IF_101氏_第32.5話

Last-modified: 2007-12-26 (水) 20:10:14

 ミネルバ撃墜やらピンク襲撃やらデストロイ様降臨やらで本国で忙しいはずなのに唐
突に現れたワカメヘッドの出現に、基地で休んでいたジュール隊の面々は大慌てだった。

 

「ところでこの新型機を見てくれたまえ。こいつをどう思う?」
「どうって、その、すごく……大きいです」

 

 えらーい議長様が賜るというありがたいプレゼントを目の前に、ジュール隊の面々は
言葉に困った。ちなみに、特にツナギを着ているわけでもなければ股間を指し示してい
るわけでもない。阿部さんスレはよく見てたけどね。
 まず、他のMSと比べて明らかに形状の様子が違う。言ってしまえば鉄(くろがね)
の城といった風味、そして何故か頭部は髪を模した装飾が施されている。髪型は金髪の
オールバックだった。

 

「この新型“ディアッガー”を君たちに使ってもらおうと思ってね」

 

 真っ先に顔をしかめたのはシンとシホだ。並んだだけで明らかに浮いている。
 逆にイザークは瞳を輝かせていた。オカッパな髪型といいどこかセンスがズレている。
 お守り大好きなこの人は、かつてシンが単独派遣された任務の折にも水牛の角で作ら
れた部族のお守りを授けたりしていた。お守りとあれば目が無いためか装着部位までは
頭が回らなかったらしい。シンは困惑し、シホは顔を真赤にし、ディアッカは笑いを堪
え切れなかった。
 まあそれは別の話。

 

「装甲には新素材である超合金Zを使っている。ちょっとやそっとの攻撃では倒れんよ」

 

 ジュール隊をガン無視し、議長はベラベラと新型機の説明に勤しんでいた。対するは
いやアンタ超合金て。とつっこみたいのを我慢する面々(一人除く)。途中から頭から
マジにワカメでも生えたんじゃなかろうか、とさえ思えていた。
 一段楽したところで、デュランダルは疲れてきた隊員の一人に目を向けた。

 

「これは君なら使えると思うのだがね、ディアッカ・エルスマン君」
「げっ……じゃなくて、自分、ですか?」

 

 一歩デュランダルが近寄ると、ディアッカは一歩後ずさる。一歩、また一歩。

 

「君は優秀な砲撃主なのに前に出がちだそうだね。そのせいで被弾することもあるとか」

 

 遠回しに「一話目から真っ当な狙撃やったロックオンを見習えよバーカ」と言ってい
るのがひしひしと伝わってくる。ついでに横で嫉妬してるイザークの念も。

 

「いやホラ、俺、自分にはバスターもありますし……」
「ああ、あれなら先の戦いでのダメージが酷かったから処分しておいたよ」
「なんですとッ!?」

 

 グゥレイトな男の明日は、どっちだ。

 

戻る

 
 

  • このネタになった流れ


    382 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/10/08(月) 02:23:11 ID:???
    あの下りもディアッガから言い出すなら別に異常でもない。
    ディアッガはそう言う奴だ、と思うだけ。

383 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/10/08(月) 07:10:45 ID:???
ディアッカだよ、名前くらいきちんと覚えてやれよ遺作厨

384 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/10/08(月) 16:01:08 ID:???

>>383
ごめん素で憶え違いしてた。

385 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/10/08(月) 16:13:17 ID:???
カに濁点が付くだけで何となくMSの名前に見えてくる不思議。

386 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/10/08(月) 19:34:54 ID:???
ディアッガーと最後に伸ばすと、主人公メカにだってなれそうだw

387 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/10/08(月) 19:45:40 ID:???
必殺砲撃グレイトディアッガー

00の次はこれで決まりだな

388 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2007/10/09(火) 00:12:00 ID:???

>>385-386の理由を本気で考えてみた。
三秒で分かった。マジンガーだ。

397 名前:101[sage] 投稿日:2007/10/10(水) 23:04:01 ID:???

>>385-388
(本文へ)

 

戻る