wiki見たらオーブ開放戦って6/15だったのか。 折角なんで浮かんできた妄想ぶん投げる。
CE7X年6月15日 オーブ慰霊碑
「父さん、母さん、マユ……久し振り。 何年か振りに帰って来たよ」
崖に作られたオーブ解放戦の死者を奉る慰霊碑の前に男はいた。
季節外れなトレンチコートを纏い、帽子を被り、サングラスを掛けている為、男の表情は窺い知れない。
「多分、やっと自分の中で整理が付いたんだと思う」
男はしゃがむと造花の花束を供える。 海沿いに面している為、生花では直ぐに枯れてしまうのだ。
「俺は元気で……まぁ、毎日何とか生き延びてる。 家族って言っても良いような奴もできた」
「……恋人じゃないけど。 なんて言ったら良いのかな?
姉か、妹か、叔母か、親友か、クライアントか……まあいいや、兎に角大切な人だよ」
しゃがみ込んだまま苦笑する男。
「俺は今も戦っている。 あれから、あの日から戦い続けてる。
救えないよな。 だから俺は、死んでも皆と同じ所には行けない
俺が逝くのは、きっと……」
首を振り、何かを否定すると男はゆっくりと立ち上がる。
「そろそろ帰るよ。 生きてる限りはまた来る。 今度はあいつも連れてくるからさ」
男、シン・アスカはサングラスを外し、真紅の瞳を露わにすると、サングラスを造花の横に置く。
慰霊碑に背を向けたシンの瞳から知らない内に流れた涙が、潮風に流されていった。
あいつは誰かって? 後が怖いからみんなの想像に任せr
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