XXXIスレ288 氏_CE7X年6月15日

Last-modified: 2009-06-28 (日) 21:38:08

wiki見たらオーブ開放戦って6/15だったのか。 折角なんで浮かんできた妄想ぶん投げる。

 
 

CE7X年6月15日 オーブ慰霊碑

 

「父さん、母さん、マユ……久し振り。 何年か振りに帰って来たよ」

 

崖に作られたオーブ解放戦の死者を奉る慰霊碑の前に男はいた。
季節外れなトレンチコートを纏い、帽子を被り、サングラスを掛けている為、男の表情は窺い知れない。

 

「多分、やっと自分の中で整理が付いたんだと思う」
男はしゃがむと造花の花束を供える。 海沿いに面している為、生花では直ぐに枯れてしまうのだ。
「俺は元気で……まぁ、毎日何とか生き延びてる。 家族って言っても良いような奴もできた」
「……恋人じゃないけど。 なんて言ったら良いのかな? 
 姉か、妹か、叔母か、親友か、クライアントか……まあいいや、兎に角大切な人だよ」
しゃがみ込んだまま苦笑する男。

 

「俺は今も戦っている。 あれから、あの日から戦い続けてる。
 救えないよな。 だから俺は、死んでも皆と同じ所には行けない
 俺が逝くのは、きっと……」

 

首を振り、何かを否定すると男はゆっくりと立ち上がる。

「そろそろ帰るよ。 生きてる限りはまた来る。 今度はあいつも連れてくるからさ」

 

男、シン・アスカはサングラスを外し、真紅の瞳を露わにすると、サングラスを造花の横に置く。

 

慰霊碑に背を向けたシンの瞳から知らない内に流れた涙が、潮風に流されていった。

 
 
 

あいつは誰かって? 後が怖いからみんなの想像に任せr

 
 

戻る