XXXIXスレ926 氏_(現時点での)ボツネタその二

Last-modified: 2011-10-26 (水) 18:42:06
 

「…………っ!」
意識を失っていたシンが目を覚ましたのは見知らぬ部屋の中だった。
「ここは、それに俺は?」
パイロットスーツを脱がされインナーだけのシンは周囲を見渡した。 
上半身を起こすと節々が妙に痛む。
「ああ、そうか。 俺は……」
その痛みに自分の身に起きた事を思い出す。
テロリスト殲滅任務の帰還途上に友軍機、あの歌姫の騎士団から後ろから撃たれ
文字どうりの蜂の巣にされたのだ。

 

「良く生きてるもんだ、奴らが下手なのか?」
こうして生きている事から察して友軍(歌姫の騎士団ではない)が拾い上げてくれたらしい

 

「……ああ、目を覚ましたのか」
礼を言わなければとベットから立ち上がったとき、扉が開き、右手で松葉杖を付いたツナギ姿の、
ロングストレートの黒髪で顔を隠すように前髪も長い女性が入ってきた

 

「ああ、お陰様で。 ……もしかしてここザフトじゃない?」
女性のツナギがザフトの物でないものに気付いたシンは首をかしげた。
「宇宙開発初期の廃棄されたコロニーだ、買出しに出ていたときに君が流れ着いてな
 それにしても良く生きているものだ、まあ、死にぞこないは私も同じだが……飲みなさい」
そういうと女性は左側の腕で水の入ったボトルを渡した。
「ありがとうございます……」
女性の左手は冷たかった。 おそらく義手なのだろう、それも相当高精度な。

 

「思ったよりも驚かないのだな……初対面の人間の驚く顔を楽しみにしているのだが」
シンが義手に触れて驚かないことに少しだけ嬉しそうにした女性は笑う。
「知り合いに全盲でパイロットやってる人もいますし」
シンはコーディネイターでありながら眼鏡をつけた世話になった人物の顔を思いだしていた。
「……ああ、聞いた事がある。名前は確かリーカだったか。
 しかし君達プラントの技術力はすごいな。
 全盲の人間を見えるようにしたり、精巧な義肢を作り上げるのだから」
女性は何処か感心した様子で左手を見ていた。
「貴女はコーディネイターなんですか?」
「いや、私はナチュラルだよ……元連合軍のね」
シンの質問に女性は首を振り答えた。

 

「連合軍?……あの失礼ですが貴女の名前を聞いても良いですか?」
「プラントでは自分が名乗らずに女性に名前を聞くの?」
「シン、シン・アスカです」
「そう、貴方が……私はナタル。 ナタル・パジルール」

 
 
 

※実は生きてたナタルさんネタ。
 右足、左腕は義肢で顔や体に大きな傷が残ってる設定。
 シン×ナタルという意味不明誰得な上、プロット時点でなんか凄い救いのない
 暗い話になりそうだったのでボツ