↑0番台
↑50番台
西武鉄道の鉄道車両。
概要
西武池袋線及び西武有楽町線(以下、西武線)と営団有楽町線の相互直通運転用として1992年に導入。
従来の「黄色い電車」のイメージから大きく変わり、車体には青帯を巻くという全く斬新なものとなった。
西武の車両では初の10両固定編成で、本系列の投入以後、西武線における日中の優等列車の10両編成化が進行した。
車体構造
- 東急車輛製ステンレス車体
- 1次車(1991年度・1992年度製) 6101F・6102F
→量産先行車。 - 2次車(1993年度製) 6103F~6107F
- 3次車(1994年度製) 6108F~6112F
- 4次車(1995年度製) 6113F~6117F
- 1次車(1991年度・1992年度製) 6101F・6102F
- 日立製作所製アルミニウム車体
- 5次車(1996年度製) 6151F~6155F
- 6次車(1997年度製) 6156F~6157F
→6156F以降は軽量化のため戸袋窓を廃止。 - 7次車(1998年度製) 6158F
前面は西武の車両で初めて左右非対称構造を採用した。前頭部は0番台はFRP成形品、50番台はアルミニウムの削り出し品で、どちらもシルバーメタリックに塗装されている。前照灯・尾灯は角形コンビネーション化され、排障器を備え、密着連結器を装備する。
↑量産先行車(6101F)
当初の制御方式は日立GTO-VVVF。
車両の番号
車両番号は新しい方式を採用した。1000の位で車両形式を、100の位で連結位置(号車)を、下二桁で編成番号を表すもので、営団地下鉄(現・東京メトロ)で採用していた付番方式。飯能・西武新宿寄りから6100形・6200形~6900形・6000形。
例)6101Fの場合、6=6000系の6、1=連結位置、01=編成番号
直通運転
1994年に6108F~6111Fが暫定的に有楽町線への直通運転を開始し、1998年に本格的に直通運転を開始した。6156F以降は当初より直通対応とした。
東京メトロ副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線への相互直通運転に使用するため、2006年度より対応工事が実施された。副都心線への直通運転は2008年*1から、東横線・みなとみらい線への直通運転は2013年*2から開始。2次車以降の全編成(6103F~6117F・6151F~6158F)を対象に改造を行った。
各種改造
2011年度~2015年度に本格的に車内液晶ディスプレイ(スマイルビジョン)の設置が実施された。1次車には実施されていない。
2014年度から2023年度にかけて、全編成に対して主回路装置の更新が行われた。
- 東芝:制御装置はIGBT-VVVF。主電動機は190 kW出力のPMSM(永久磁石同期電動機)となる。純電気ブレーキ装備。
- 三菱:制御装置はSiC-MOSFET-VVVF。主電動機は170 kW出力となる。オール電気ブレーキ装備。
- 東芝IGBT-VVVF
- 2014年度:6157F
- 三菱SiC-MOSFET-VVVF
- 2014年度:6156F
- 2016年度:6110F・6104F・6158F
- 2017年度:6111F・6106F・6114F・6103F・6113F・6117F・6105F・6107F・6116F・6115F
- 2018年度:6108F・6112F・6151F・6152F・6153F
- 2019年度:6109F・6154F・6155F
- 2022年度:6102F
- 2023年度:6101F
2023年3月、6151Fを皮切りに全編成へ前照灯のLED化が実施。コイト製の白色LED(多灯式)が用いられている。
*5 - 東芝IGBT-VVVF
運用
- 西武池袋線、西武有楽町線*6
- 東京メトロ有楽町線、副都心線
- 東急東横線
- 横浜高速鉄道みなとみらい線
東武東上線と接続する和光市駅に乗り入れる運用もある。
尚、0番台のうち、6112Fと6115Fは落成後新宿線に配置され、その他の15本は落成後池袋線に配置された。したがって、全編成が池袋線で運用に就いたことがある。6107Fは池袋線で1か月間だけ使用された後、2007年1月まで新宿線で運用していた。池袋線所属車両の新宿線への貸し出しは以前にも行われており、50番台でも6151Fが唯一新宿線で運行された実績がある。
ラッピング
- 黄色い電車(6157F)
2015年4月に、西武鉄道の前身となる「武蔵野鉄道」が開業100周年を迎えたため、6157Fに「黄色い電車」をイメージしたラッピングが施され、「黄色い6000系電車」として4月18日から運行開始。
ラッピングは側面が2000系、前面は3000系をイメージしたデザインとなっている。
運行期間途中にスマイルビジョン設置の改造を実施したため、当初2016年3月までの運行予定を延長し4月まで運行された。 - デビュー30周年記念ヘッドマークを掲出(6101F)
デビュー30周年記念ヘッドマーク
6000系のデビュー30周年を記念して、2022年6月4日から6101Fに施工された。 - 西武有楽町線開通40周年記念車両(6117F) 6117Fに、開通当時西武有楽町線を走っていた営団地下鉄有楽町線7000系?をイメージしたカラーを2023年10月1日からラッピングしている。また、2023年11月からは池袋方先頭車(クハ6017)にヘッドマークの掲出を行う。
カオスバトルでは
初出はムスカ大佐破壊神。
技
- 日立GTO-VVVF(1次車)
- 三菱SiC-MOSFET-VVVF(6157F以外の更新車)
余談
- 前面が白色になった6103F以降は一部ファンから「バカ殿」と呼ばれている。尚、志村けんの出身地は西武線沿線でもある東村山市である。
- 6157Fの「黄色い電車」ラッピングならびに小手指→池袋への送り込み回送の様子がテレビ朝日『タモリ倶楽部』で2015年5月29日に放送され、10号車の中吊り広告のうち1枚がタモリ倶楽部仕様。ロケ時には出演者直筆のサインが書かれ、現在も残っている。