西武9000系

Last-modified: 2023-11-05 (日) 22:32:35

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※画像は4両化後以外Wikipediaより引用

概要

西武9000系とは、西武鉄道が所有する車両。
池袋線の4ドア車両による10両編成化を推進するため、1993年(平成5年)から1999年(平成11年)にかけて10両編成8本計80両が西武所沢車両工場にて製造された。

走行機器などは廃車となった旧101系の電装品を再利用し、車体は当時の主力車両だった新2000系?と同等、車内などの接客設備は同時期に製造された6000系と同等といった仕様であった。

本系列最後の9108編成は西武所沢車両工場での最終新造車であり、また現時点で西武鉄道の通勤用車両の中で最後に製造された「黄色い電車」。
前述の通り新2000系とほぼ同一であるが、新製当初の新2000系との主な相違点を以下に示す。

2000系との違い

前面手すりと貫通扉下部の靴ずり部が黒色。
ローマ字(頭文字を除き小文字)併記の種別・行先表示器を備える。
全て10両固定編成。
そのため2000系にはない付随車(サハ)が存在する。
先頭車に電気連結器が装備されていない。
屋根肩部のランボードが6000系と同様の屋根一体型、かつ車体全長に渡って設置。*1
車内2か所に車椅子スペースを設置。
車内の連結面に空調機器の作動を示す「冷」「暖」表示灯の設置。
非常用車側灯の橙色化。
9107編成からは、新製時より車両間転落防止幌を設置したために妻面窓がやや縮小された。転落防止幌は後に全編成に設置された。

前面スカートは9101・9102編成では、電気連結器のある新2000系と概ね同一の形状で連結器部の切り欠きが大きいタイプだが、9103編成以降は切り欠きが小さい本系列専用設計となった。

運用

製造方法は、自社の西武所沢車両工場の製造能力から、当初は4両編成で落成し狭山線で運用された。数か月後に中間車6両を製造して10両編成で本線系統での運用に移行する方式が採用され、以下の配置となった。*2

  • 新製配置
    • 9101 - 9104編成:新宿線
    • 9105 - 9108編成:池袋線
      その後は1998年3月のダイヤ改正により、9101 - 9104編成が池袋線に転出。

しかし翌4月に9101・9103・9104の3編成は新宿線に再転出。

同年11月には池袋線の6000系の転属に関連し9104編成が再度池袋線に転出し、その後新宿線に残った2編成も20000系の登場により再度池袋線に転出した。これにより最終的に全編成が武蔵丘車両基地に所属し、池袋線・狭山線で運用されていた。10両固定編成であったため、一部を除き優等列車のみで使用されていた。

2017年度に3編成が廃車、2019年度から2020年度にかけて残る5本もワンマン化改造のため池袋線系統の運用を離脱。2021年2月末の9104編成の離脱をもって、池袋線での運用が終了した。

なお、4両編成化・ワンマン化改造車については全5編成が玉川上水所属となり、2020年10月1日から多摩湖線、西武園線で運用されている。
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特別塗装

RED LUCKY TRAIN(9103F)
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二代目「L-train」(9108F)
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SEIBU KPP TRAIN(9101F)
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9101F*3
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9103F*4
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9108F*5
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廃車

40000系の導入およびワンマン化改造に伴い、2017年度から廃車が開始され、現在までに60両が廃車となっている。

編成での廃車

9106編成 - 2017年10月31日に除籍。10月30日に横瀬車両基地へ回送されていた。
クハ9106・サハ9406・サハ9706-モハ9806-モハ9906-クハ9006の6両は上掲の西武トレインフェスティバルにおいて展示され、クハは連結された状態で展示、それ以外の4両は車両側面への寄せ書きが可能な「9000系廃車車両側面への寄せ書きコーナー」としてそれぞれ展示された。
9107編成 - 2018年3月16日に除籍。3月15日に横瀬車両基地へ回送されていた。しばらく車両基地3番線に留置されていたが、2018年5月に解体、搬出。
9101編成 - 2018年3月30日に除籍。3月27日に横瀬へ回送されていた。しばらく駅11番に留置されていたが、9107編成の搬出終了後に車両基地3番線へ移動、11月から12月にかけて解体、搬出された。
中間車のみの廃車*6

9108編成 - 2019年10月31日に除籍。11月の「西武秩父線開通50周年記念車両基地まつり in 横瀬」で展示された後、11月中に搬出された。
9105編成 - 2020年6月9日に除籍。同月末から7月にかけて搬出された。
9102編成 - 2020年8月18日に除籍。9月に搬出された。
9103編成 - 2020年12月1日に除籍。1月に搬出された。
9104編成 - 2021年2月24日に除籍。4月に搬出された。

扱い

初出は青梅酸辣のカオスバトル7。その時は9101Fで登場。カオスバトルmini10では、登場した時代に退化し、チートモード爆音抵抗制御を発動した。
カオスバトルmini13、mini18では特別塗装として登場したが、ここでもチートモード爆音抵抗制御を発動した。*7

  • 日立IGBT-VVVF
  • 非常ブレーキ音

チートモード

  • 爆音抵抗制御
    登場時に退化し、チートモード爆音抵抗制御を発動。*8

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*1 2000系は冷房装置およびパンタグラフ部分のみに板組みのランボード
*2 ただし、9101編成は、残りの6両が完成するまで車両基地に留置していた。
*3 廃車済
*4 4両化後
*5 4両化後
*6 3 - 8号車の6両
*7 性能は03系05系同様。
*8 特別塗装含む