787Bとは、マツダが開発したプロトタイプレーシングカーである。
概要
マツダがル・マン24時間耐久レースに出場するために、「グループC」規定に沿って製造したレーシングカー。
1990年に開発したレーシングカー「787」の改良版という位置づけであり、787と比較するとコーナリングと燃費が重視されている。
エンジンは「R26B」と呼ばれる4ローターのロータリーエンジンを搭載している。エンジンサウンドは聴く者すべてを魅了する素敵な音なので、気になった方はぜひYoutubeなどで調べてみてほしい。
1991年のル・マン24時間耐久レースに2台投入され、総合優勝を果たしている。(詳細は後述。)
ル・マン24時間耐久レースでの快挙
1991年に55号車と18号車の2台と、1台の787、計3台でル・マンに挑戦した。
その内、オレンジと緑で彩られた通称「レナウンカラー」をまとった55号車のドライバーはフォルカー・バイドラー、ジョニー・ハーバート、ベルトラン・ガショーの3名が担当した。
序盤はメルセデス勢3台(1号車、31号車、32号車)がリードしていたが、当時の新レギュレーションに基づいたマシンが相次いでリタイアする中、55号車は夜になって1周遅れの4位というポジションについた。
しかしその後メルセデスの31号車と32号車がトラブルで順位を大きく落としてしまい、レース終了3時間前にはトップを走っていた1号車がオーバーヒートによりリタイアしてしまう。
そして午後1時33分、遂に55号車は首位に上がった。その後は2位~4位を走るジャガー勢と首位争いを繰り広げるも、ジャガー勢はペースが上がらず55号車に置いてけぼりになってしまった。
その後トラブルが発生することはなく、見事55号車は首位を死守し、日本車として初めてル・マンを制した。なお18号車は6位で、787は8位で完走した。
同時にロータリーエンジン搭載車としても初優勝にして2022年現在唯一の総合優勝を飾ったマシンでもある。
しかしそれ以降日本勢がル・マンで総合優勝することはなかったが、2018年にトヨタが初の総合優勝を飾り、以後2022年までに5年連続で総合優勝を果たしている。
スペック
エンジン名 | R26B |
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エンジン形式 | 4ローターロータリーエンジン |
吸気方式 | NA(自然吸気) |
馬力 | 770馬力 |
排気量 | 2616cc |
回転数 | 9000rpm |
駆動方式 | MR |
トランスミッション | 5速MT |
シャシー | カーボンファイバーコンポジットモノコック |
サスペンション | ダブルウィッシュボーン プルロッド式インボード(前) |
ダブルウィッシュボーン トップロッカー式インボード(後) | |
全長 | 4782mm |
全幅 | 1994mm |
全高 | 1003mm |
重量 | 830kg |
カオスバトルでの扱い・性能
初出は不明だが、四季島モルガン氏が制作するEXTRA4「第二回Morgan's CUP」にて出場が確認されている。*1
このバトルにおいて、終盤にてエンツォフェラーリと激闘を繰り広げたが、最終的に両者両成敗となり、敗北を喫してしまった。
性能はおそらく車であるが故に弱めに位置すると思われる。
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追記・修正はル・マン24時間耐久レースで総合優勝してからお願いします。