ストーリー

Last-modified: 2013-02-08 (金) 16:28:25
 

ストーリー

プロローグ

~プロローグ~

 

閣下、大事な知らせがあります。
お伝えすることは心苦しいのですが・・・戦いの中で我らが王が命を落とされ、戦いはもうじき母なる祖国を再び蝕みます。
賢明な貴方様ゆえに、このようなことに至った理由を知りたいと思われるのは当然のことと存じますので、物事の始まりからお話いたします。

 

The Kingdom of Agatha(アガサ王国)は血縁に引き裂かれた歴史を持つ国の名の一つです。
辿ること6ヶ月、the Agathian Knights(アガサの騎士団)の王Argon(アルゴン)様は、史上初めて大陸を単一の法の下に束ねられました。
敵国はもちろん服従を拒否した貴族まで、陛下はあらゆる敵対者を打ち払い征服なされました。
陛下はまさしく真の王であり、戦場で勝るものは一人としておりませんでした。

 

しかし今になって考えれば、この名誉の渇望が御身を滅ぼす原因となったのです。
程なくすると、王は大陸の平和に満足なされなくなり、更なる領土の拡張と帝国の栄光を望まれました。
間もなく、アガサの兵団が一つの旗の下に再召集されました。
共通の敵であるTenosia(テノジア)に立ち向かうためです。

 

この不気味な南方の国は多くの謎に覆われており、その民は風変わりで、アガサのような法を持たない、ならず者たちだと考えられていました。
その戦力は未知数でしたが、アルゴン王は、野蛮なテノジアの抵抗など、百戦錬磨のアガサ戦士の相手にならぬと、心から信じられていました。

 

王は貴族の支援を集めるために、テノジアの首都Jahurdan(ジャフーダン)へのCrusade(聖戦)を宣言しました。
統一直後の時期に、また戦いを始めようとしていることに対しては、いくらかの疑問が持ち上がりましたが、治世が花咲いたばかりということもあり、アルゴン王に反対する勇気を持つ者はおりませんでした。
ほとんどの者もまた完璧な勝利に終わると考えていたのです。

 

そして間もなく、アルゴン王と軍団はテノジアの北に上陸しました。
一同は、聖戦の勅令が、この遠く、彼方の地にまで広がっていたことを知りました。
その噂をたっぷりと耳にしていたTenosian(テノジア人)は、隙のない守りを用意し、北の上陸地点から遠くない場所に拠点を築いていたのです。

 

アルゴン王は、謎の国テノジアが空想よりも遥かに上等な秩序と軍隊を持つ国であったことをお察しになられました。
しかし、既に聖戦が宣言されていましたし、この遠征は王として最初の大決断です。
引き返せば弱みを見せてしまいます。
王は、もっとも思慮深く信頼を置いていた忠臣の軍事顧問Malric Terrowin(モーリック・テロウィン)様の助言をも無視し、明け方の大攻勢を命じました。

 

戦いの朝、旅に疲れたアガサ軍は普段の勇ましさを保っていませんでした。
ほとんどの者は、統一式典の後の休息に故郷へ帰ることを楽しみにしていたし、またすぐに戦いへと出向くためになったことに辟易していたのです。

 

部隊の編成が終わり、テノジアの防衛軍が目に入った時、アルゴン王は演説を奮いました。
その古今無比の素晴らしい語りはアガサ兵士の魂に火を点しました。
演説は勇ましい突撃の号令によって締めくくられ、兵は敵へ向かって突き進んでゆきました。
貧弱な装備のテノジア部隊は押し崩され、後には骨しか残りませんでした。

 

アガサ軍の突撃は見事としか言いようがありませんでした。
しかしその栄光の直後、よそ者を憎むテノジアの空が我々の体力を奪い始めたのです。
ぎらめく太陽の下で、重装備かつ重荷のアガサ兵は急速に衰弱していき、戦況が傾きだしました。
アルゴン王は降伏も撤退も選ばず、怯み始めた兵士の魂を蘇らせようと、敵戦線の背後深くに入り込むことを決断しました。
そこで・・・敵に囲まれた偉大なるAlfonso Argon the III(アルフォンソ=アルゴン三世)は全ての終わりを迎えることになってしまったのです。

 

王の御旗が倒れると、アガサ軍は崩壊し、体力が少しでも余っていた者は、生きながらえようと海岸の近くの野営地へと落ち延びました。
混沌とした空気が漂う野営地において、秩序はもはや成り立っていませんでした。
これは野心家にとっては主導権を握り権力を広げる絶好の機会でした。
メルリックはこの状況を生かし、指揮官としての地位を利用して兵士たちの信頼を得ました。
彼は部隊をアガサで再編成し、今後訪れるであろうテノジアの逆襲に備えるために、すべての齢の男子から成る徴集兵を軍に組み込むことを宣言しました。

 

大半の者はモーリック様に同意し、故郷へと帰国しはじめました。
一部の者は、しかしながら、王はまだ生きておられて、テノジアの囚われの身になっていると願い、テノジアに留まることを選びました。
一行は、戦士の手本と称えられたFeydrid Kearn(フェドリッド・カーン)に勇気付けられ、彼となら王を救出できるやもしれぬと信じました。
この軍の分裂において、お互いの衝突はなく、端から見れば軍の再編成のようでした。
この騒動が、Meson Order(メイソン・オーダー)を誕生させ、アガサにまた大戦をもたらすことになるとは、誰一人として、モーリック様自身ですら、予想していなかったはずです。

 

モーリック様は憔悴し飢えた軍隊を操るうち、この強力無比な司令官こそがアガサの国々の支配者だと考えるようになりました。
共に船で帰国する者たちに忠誠を誓わせ、反抗した者は甲板から叩き落しました。
彼は、この敗北は国家の生まれ変わりには必要不可欠だったとし、より逞しく、より屈強な軍を作るべしと考えました。
その為に、権力が確立するまでの間、a iron fist(鉄拳支配)が支えとして必要となりました。
かつて王に従っていたモーリックは、法を従わせるようになってしまったのです。

 

モーリック様はアガサ大陸に帰還すると、フェドリッド・カーンと彼の盟友を国家の反逆者とし、自分たちの名をメイソン・オーダーと改めました。
これまでの印象を一掃し、我々は聖戦に失敗した者たちとは違うと主張するためです。

 

モーリック様は周辺の村々から男を徴集し始め、また必要に応じてフェドリッドとその仲間の忠実なアカサ騎士の失敗の噂を広めることもしました。
モーリック様は、テノジアや、彼に歯向かう愚か者たちを打ち負かす大軍団の組織を決断したのです。

 

一方その頃、フェドリッドとその騎士は、王が天に召されていたことを確認し、故郷へと向かうところでした。
そこで待ち構えていたのは、彼らが想像もしなかったであろう事態でした。
最初に到着した町を通る際、兵士たちは”負け犬の聖戦士”として嘲られ、文字通り唾を吐きつけられました。

 

フェドリッドはすぐにモーリック様の裏切りに気付き、アルゴンの甥で、王位の正当な継承者であるDanum(ダナム)様に手紙を送り、自分たちへの援助と王位の宣言を呼びかけました
ダナム様はキング・アルゴンの犠牲を強欲なモーリック・テロウィンの手駒にはさせぬことを誓われました。

 

アガサの有力な貴族と兵士に、再び分裂の危機が訪れました。
ある者がメルリック様の新たなメイソン・オーダーに参加すると、またある者はフェドリッドの部隊と同様に"loyalists"(国王軍)を名乗り、"rightful"(正しき)後継者であるダナム様に忠誠を誓いました。
どちらかが主張を取り下げることはあり得ません。戦いがアガサの運命を決するでしょう。

 

これから始まる戦いが終わる時、どちらがアガサの大地の守護者となり、その冠を受けるかによって、力を貸した貴族の地位は激変するでしょう。
もう時間はありません。
こんなことは言葉にしたくもないのですが、お尋ねしなくてはなりません。
偉大なる戦士のため、貴方様にはこの呼びかけに答える義務があるのです。

 

閣下、どちらの為に戦われるのですか?

 

(以上、公式マニュアルの1-4ページを翻訳)
翻訳や文体の間違いが多々あると思われるので、修正お願いいたします。

キャラクター

King Argon

Malric Terrowin

Feydrid Kearn

コメント

  • 翻訳おつかれさまです、クオリティの高い翻訳ですばらしいとおもいます。英語名詞のカタカナ化についてはブレもあるでしょうし、原文+(カタカナ化したもの) などと併記するのはいかがでしょうか。 例:Agatha Knights(アガサ騎士団) -- 2013-02-08 (金) 03:22:55
  • そうしてみます! -- 2013-02-08 (金) 16:08:11