――Rは今日も宇宙を駆る。
――希望を翼に乗せて。
そう信じている者は、この世界にどれだけいるのだろう。
(本文冒頭部分より引用)
作品解説
- キョウヘイ・ソーンダイクという研究員によって書かれた日誌として綴られた物語。
- 八月から十二月までの四ヶ月間にわたって「あるもの」の観察が行われている。
- ただし、後半は文章として成立しているとは言いがたいものになっている。
- ただし、後半は文章として成立しているとは言いがたいものになっている。
登場人物
- キョウヘイ・ソーンダイク
日誌の著者である研究員。
彼のつけていた日誌は精神状態が悪化するにつれ文章が崩壊し、判読が困難になる。
(彼の精神が崩壊したタイミングには複数候補がある) - アーサー・カークランド
キョウヘイの親友であり、レイの父親。
敵地へ出撃し、地球へと帰還するもバイド化してしまい、当作品では「被験体」として観察対象とされている。
バイド化しても、キョウヘイのことを友人として認識することが出来ており、コンタクトをはかっていた。 - レイ・カークランド
アーサーに瓜二つの息子。
幼い子供とは思えぬほどに聡明だが、父や母を恋しく思うなど子供らしい面も持っている。
暫く生存が確定する描写がされているものの、幸福とはかけ離れた人生を歩む模様。 - リザ・ウェールズ
アーサーと行動を共にしていたパイロットの一人。
彼女もまたバイド化し、異形へと変貌する。 - アオイ
「魔女」と称される研究員。
可愛らしい容姿の女性であるが、その実力は確かなもの。
非情とも取れる行動をとるが、子供に対してはやさしさを見せる。 - 所長
舞台となる研究所の所長であり、キョウヘイの上司。
名前は呼ばれておらず、「所長」とのみ表記されていた。 - お姉さん(アリシア・T・パトルシェフ)
9月でレイとの出会いが描かれた少女。
彼女の正体は外伝の「黄昏の少女が見た景色」にて明かされると共に、日誌外の出来事が補完されている。
各種考察
キョウヘイ・ソーンダイクの精神状態について
キョウヘイが書く日誌が文章としての崩壊を始めるのは10月の後半からである。
これはアオイが直接行動を開始したことに起因し、精神が狂い始めたことが明確な描写として現れ始める。
しかし、彼の精神が崩れ始めたのはもっと早い段階であるのではないかという意見もある。
アーサー・カークランドの時間軸の捩れ
アーサーは当作品にて人間としての死が描かれているが、何故か彼はこれよりも後の時代の物語である「M.C.55-M.C.58」にも登場している。
時間軸が狂っているが、これについてキョウヘイ自身も言及しており、物語の終盤にて「研究員の観察日誌A」の時代ではアーサーが健在である可能性が示されている。
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- 日誌をつけてはいるものの、キョウヘイさんはすでに正気じゃない=内容のについてはお察しください、ってことなのね、やっぱり。 -- 2013-01-28 (月) 00:04:16