ストッパー&初代LCT男の話

Last-modified: 2024-01-26 (金) 13:11:56

元スレ
【育成SLG】セカンドールマスター 3世代目
http://engawa.5ch.net/test/read.cgi/gameama/1220671502/


261 :245:2009/02/26(木) 19:22:00 ID:VfDDik57
流れ的に書き込みにくかったんだが、うpっていいかな?
とりあえず、ストッパーと初代LCT男の話を書いてみた。

LCT男の名前は、
父:ドゥボン 母:スポレンチ
より、ドゥレンチってことで。


262 :245:2009/02/26(木) 19:30:23 ID:VfDDik57
ここは昼下がりの商店街。買い物をするドールで賑わう中、2人は出会った。

ストッパー「おーい! ドゥレン!」
ドゥレンチ「ん……」
ストッパー「よぉ! 久しぶりだな!」

彼らが最後に出会ったのは阿鼻叫喚典。去年の12月の大会だった。

ドゥレンチ「……何か用か?」
ストッパー「こんなとこ歩いて、余裕だな? 闘神本戦を控えてるってのによ」
ドゥレンチ「お前もだろ」

時は710年 第2期 5月の初頭。2人は当然のごとく闘神列伝に登録していた。

ドゥレンチ「それより、アレはどういう事だ?」
ストッパー「アレ?」
ドゥレンチ「前哨戦のことだ…!」

ドゥレンチの眉間にしわが寄る。
それに対しストッパーは少し考えた後、「あぁ!」と手を叩いた。

ドゥレンチ「なぜ出なかった?」
ストッパー「別に……オーディン様にでも聞いてくれよ。」

とは言いつつも、ただ面倒だっただけだ、と顔には出ていた。
それが不愉快だったのか、ドゥレンチは嘲笑して言った。

ドゥレンチ「俺が恐くて逃げたのか?」
ストッパー「お前がオレに勝ったの1回だけだろ!」
ドゥレンチ「……ふん、次の闘神では勝つ。」
ストッパー「オレだって負けねぇよ! なんせ……」

ストッパー「なんせ、オレ達の最後のチャンスだからな……」
ドゥレンチ「……あぁ、そうだな…」


263 :245:2009/02/26(木) 19:32:01 ID:VfDDik57
「最後のチャンス」とは、格闘最強称号「闘神」の取得を意味していた。
2人は共に「神への挑戦」の称号を取得している。この戦いで、闘神が決まるということだ。
彼等は短命なライカンスロープ。三十路を目前にし、あと少しで現役時代へ別れを告げなければならなかった。
そうなると、この闘神列伝が最後の格闘大会となる。レベルの低い大会ならまだあるが、そこでは闘神は得られない。

ストッパー「オレは絶対獲るぜ。ガキの頃からの夢だったんだ……
      ずっと、想ってた。フジミロックみたいになるんだって……」
ドゥレンチ「……」
ストッパー「……くだらねーって、思うか? お前なら……」
ドゥレンチ「……何か勘違いしているようだな。 俺だって同じだ…。
      いつからか夢見ていた。いつかフジミロックのようになる事。いつか超える事を。」
ストッパー「…ははっ、意外だな! あのドゥレンチが夢見てる~、なんてよ!」
ドゥレンチ「うるさい…。」
ストッパー「頑張るか! お互いの夢の為に!!」
ドゥレンチ「ふっ…そうだな。」

2人は互いに拳を突き出した。
こうしてまた1つ、また1つと伝説は創られていく。
伝説となるであろう彼等は、次の世代へとそれを受け継がせていく。
それがセカンドール。これがこの世界に続く伝説。
ただ、ドール達はそれだけに生きているのではない。

ストッパー「来年の休暇、どっか遊びにいかね~か? いいトコ見っけたんだよ!」
ドゥレンチ「お前と? 断る。前みたいな目に遭いたくないんでな。」
ストッパー「大丈夫だって! 今度は阿修羅のバカ4人組も連れて行くから~!!」
ドゥレンチ「尚更だ!!」

束の間の、伝説の休息であった……

   END