GalnetNews3307年2月

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3307年2月26日- 歴史的会合・銀河サミット

 Sirius星系の外交会合に同盟・帝国・連邦の指導者らが集まり、史上初の対面会談が行われました。

 Conrad Sterling政治特派員から次のレポートがVox Galactica紙に寄せられています。

 「一つの会議室に多くの国家要人が集まっている、この時点で既に銀河サミットは歴史に残るものとなった。Anders Blaine帝国宰相とEdmund Mahon同盟首相から楽観的な開会宣言が行われ、拍手喝さいが行われた。対するZachary Hudson連邦大統領は、参加者各々の努力次第で何十億もの人々が煽りを受ける事を忘れないよう、と素っ気ない発言をしている。」

 「そして今後三週間の議題及び討論すべき主題が決定された。その多くは大使団によって水面下で行われる、小さな部屋での大きな決定に左右されることになるのだろう。」

 「全体的としてここまでは礼儀正しい雰囲気であったが、それが続かない可能性もある。予想された通りではあるが、帝国とMarlinist代表団の意思疎通は冷ややかなものであった。議論が行われる中、Denton Patreus帝国元老院議員は彼らの存在を認めない態度すら見せた。」

 「しかしMarlinist代表・Jenna Fairfax主席大臣は、Felicia Winters連邦野党大統領との好意的な話し合いを満喫していたようだ。その会話にはJasmina Halsey前連邦大統領まで参加している。Halsey氏はWinters氏の非公式要員として火星から同行したとみられる。」

 「欠席者の中で特筆すべきなのはJordan Rochester連邦大使だろう。兄であるJupiterの犯罪により、彼の一家は法的捜査の下にある。少なくともこの欠席により、元婚約者のAisling Duval皇姫と正式な挨拶を交わさなければならない事態は回避された。だが今後数週間、代表間の緊張に事欠くことはないだろう。」

3307年2月25日- 銀河サミット開幕に伴い防衛要請

 *パイロット連合より速報*

 連邦がSirius Corporationと合同し、外交会談防衛のためバウンティーハント事業を提案。

 Sirius星系のステーション、Patterson Enterpriseにて初の銀河サミットが正式に開始されました。これに伴って会談が実施される3週間、代表団及びCMDRにSirius星系の一時入星許可が発行されます。ただしこれはFleet Carrierには適用されない事をご留意ください。

 Sirius CorporationのLi Yong-RuiCEOから次の発表があります。

 「1月にご提供いただいたデータから予期せぬ脅威が明らかになり、弊社海軍や治安部隊の負担が増しております。連邦から寛大な支援を得られたため、また代表の方々の安全を守るためにも全指名手配船の懸賞金を提示いたしました。Sirius星系を守って下さるパイロットの皆様、弊社メガシップ・Spirit of Laelapsに懸賞金証票を提示いただければ報酬をお支払いします。」

 この合同事業は1週間実施されます。Sirius Corporationは今後需要と治安確保のため、帝国とも提携を行う予定です。

 関連ニュースをお伝えします。Core Dynamics、Gutamaya、Lakon Spacewaysの3社はこの三列強政治会合を記念し、今後3週間10%の船舶割引を行うとしています。

 代表団が到着し始め、多くのメディアが参加者正式紹介に注目しています。Zachary Hudson大統領、Edmund Mahon首相、Aisling Duval姫といった世界の著名人が一堂に会するのは初めてのことです。

3307年2月25日- 代表団用の希少品が到着

 *パイロット連合より速報*

 銀河サミット向けの様々な高級食材がSirius Corporationに到着。

 今回発注されていたのはEden Apples Of Aerial、Ethgreze Tea Buds、Gerasian Gueuze Beer、Giant Irukama Snails、Goman Yaupon Coffee、Karsuki Locusts、Lavian Brandyです。依頼に応じ、大量の希少品がLuyten’s Star星系Ashby Cityに到着しました。

 これらはまもなく外交会談が実施されるSirius星系に輸送されることになります。代表の何名かはこの希少品要請が達成された場合のみ出席するとしていたため、本計画は特に重要視されていました。

 物資を配送した全パイロットに対し、Li Yong-RuiCEOから直接謝辞が述べられています。また、Luyten’s Star星系Ashby Cityで報酬の受取が可能です。

 Sirius Corporationは向こう一か月、銀河サミットを開催する予定です。その間本拠星系への貨物輸送が増える上、セキュリティ強化にも追われることになります。ですがいま、開催の準備は完了しました。同盟・帝国・連邦各々の大使団も第一陣が移動中と伝えられています。

3307年2月23日- 同盟、選挙中止により抗議活動勃発

 新首相選出選挙の延期により、同盟星系全体で広範な社会擾乱が巻き起こっています。

 同盟総会での投票は2月25日木曜日に行われるはずでした。しかし銀河サミット開始日と重なったため、現職のEdmund Mahon首相から3か月の延期が提案されていました。

 そしていま多くの同盟惑星上で大規模な抗議デモ行進が行われ、現地警察部隊に圧力をかけています。Mahon首相は外交会談を自身の任期延長の口実にしている、市民リーダーの一部はそうした非難をも行っています。

 首相はこの混乱が『声だけは大きい少数の扇動屋』によるものとし、延期は同盟にとって最善手であると主張しました。

 一方、Mahon首相の主な対抗馬とみられるNakato Kaine議員は抗議活動を全面的に支持しています。同議員はこうした市民活動の象徴的存在になりつつあり、選挙が今週行われていたら彼女が勝利していたかもしれないとする政治評論家もいるようです。

 Alliance Tribune紙の取材に対し、Kaine議員はこのように語ります。

 「首相のしでかしてきた短絡的決断集、今回の延期はその最新版ですよ。同盟市民がもはや首相を信頼していないのは明らかです。ですからMahon首相の計略がサミットを支配することがないよう、私も会談への出席を決めましたわ。銀河サミットは実になるようなものではないと、私はそう考えておりますけれど。」

3307年2月22日- Hudson氏とWinters氏、サミット参加を承認

 Sirius星系で開催される外交会談にZachary Hudson大統領、及びFelicia Winters野党大統領両名の参加が決定しました。

 またいくつかの民間勢力や企業を代表し、連邦外交部(the Federal Diplomatic Corps)より大使の出席も予定されています。

 Federal TimesのSofia Trevino政治特派員がお伝えします。

 「Hudson大統領自ら銀河サミットに参加するとの事ですが、これは大統領がまだ政権の手綱を握り続けているというメッセージなのでしょう。帝国首脳陣と対決し、昨今のJupiter Rochesterスキャンダルから注意を逸らそうとする思惑が明白にみてとれます。」

 「大統領不在の間、議会の各問題をBrad Mitchell副大統領が担当するようです。次期選挙ではMitchell氏は共和党候補として、Hudson大統領と対決するつもりとの噂もあります。」

 「対する自由党、Felicia Winters野党大統領にとって今回の会談は大統領職を狙う絶好の機会です。昨年実施された人道的難民支援の立役者でもある同氏は、Marlinistコロニー代表団との会談に強く賛成しています。」

 「出席にあたり、Winters氏はIsolde Rochester野党副大統領に同行を求めなかったようです。恐らく彼女の息子、Jupiterへの風当たりのためでしょう。夫のTomas Turai氏から即座に発せられた離婚宣告、Jupiterの子ども二人の受け入れ。Isolde氏はRochesterの家名を守るため、必死の活動に追われています。」

3307年2月19日- Lakon Spaceways本社、Aliothに移転

 *パイロット連合より速報*

 同盟首都星系AliothにLakon経営本社が落成。Lakon船舶の5%割引を開始。

 現在Alioth 1 a上の惑星港Lakon Spaceways Centralへと、Lakon本社機能の移転が行われています。

 これに伴い、Alioth星系の全造船所でLakon船舶に5%の恒久的割引が適用されます。この割引の利用にはAlioth星系への入星許可が必要です。

 こうした動きは同盟が最近、同社株式の過半数を取得した事に関係しているようです。同社は同盟防衛軍(Alliance Defence Force)にとって主要請負先であり、主に同社を維持する狙いがあったのでしょう。

 Lakon取締役会のNaomi Landseer会長はこのように発表しています。

 「昨今の出来事は波乱万丈な道のりではありましたが、私ども一同同盟との提携を大変喜ばしく存じます。高い評価をいただいている数々のLakon船舶ですが、今後も従来通り銀河各地でお買い求めいただけます。」

 Core DynamicsによるLakonの敵対的買収は、Jupiter Rochester前CEOの不正発覚により無効となっていました。連邦系ニュースソースによると連邦情報局(Federal Intelligence Agency)の捜査と並行し、Core Dynamics内部でも急速な再編が行われているとの事です。

3307年2月18日- 銀河サミットへ向け希少品調達要請

 *パイロット連合より速報*

 来たる外交会談に向け、Sirius CorporationよりLuyten’s Starへの消耗品配送依頼。

 銀河サミットはSirius星系で行われ、2月25日(木)から三週間に渡って開催される予定です。これには同盟・帝国・連邦の首脳陣と、独立星系の代表者団が参加します。

 会談に向け、Sirius Corporationでは指定希少品調達依頼を発表しました。品目は次の通りです。

Eden Apples Of Aerial

Ethgreze Tea Buds

Gerasian Gueuze Beer

Giant Irukama Snails

Goman Yaupon Coffee

Karsuki Locusts

Lavian Brandy

 これらをLuyten’s Star星系Ashby Cityに配送してください。配送された商品は会談開始前にSirius星系に輸送される予定です。

 あるメディアイベントでは、Li Yong-RuiCEOがこの準備活動について言及しています。

 「名誉ある代表の皆様には快適かつ、豪奢な環境をご提供する所存です。これは銀河各地の最高級料理をお出しするという点も含めてでございます。」

 取材陣からはこのような指摘もありました。サミット開催地は連邦宙域の深部であり、同盟・帝国の両者が公式に不満を露わにしているというものです。

 「皆様、Sirius星系は政治的に中立領域であると断言いたします。さらにSirius Corporationは連邦からの独立を維持しております。社としてではなく私個人としましても、会談に出席される皆様方の安全と外交特権を確約いたします。」

3307年2月18日- 連邦軍、Jupiter Divisionに勝利

 *パイロット連合より速報*

 HIP 54530の戦いでCore Dynamicsからの離反勢力・Jupiter Divisionが敗北。

 同勢力は独立系船舶の援護を受けた現地勢力・Silver Legal Groupの武力抵抗に遭遇、そこに輝かしい勝利は待っていませんでした。Theodore Sullivan取締役からの発表は次の通りです。

 「奴らはクーデター紛いの違法行為を背景に軍を展開していたが、多くのパイロットのお陰で無力化に成功し星系奪還も叶った。感謝する。」

 Silver Legal Groupを支援した全パイロットに対し、Ts'ao Tach星系に停泊中のメガシップ'Iron Wings of Justice'で報酬が支払われています。

 連邦資産にこれ以上の被害がないよう、Silver Legal Groupには星系への入場制限を行う権限が与えられました。HIP 54530星系へのアクセス権限を希望するパイロットは上記メガシップで同勢力ミッションを遂行してください。

 Jupiter Division残党も敗北を喫したものの戦闘を援護したパイロットに補償を行うとしています。こちらはHIP 55014星系のメガシップ'Victory’s Forge'で実施中です。

 連邦情報局(Federal Intelligence Agency)はJupiter Rochester氏を確保・拘束しており、3301年のStarship One轟沈事件に関与した罪で起訴の予定です。さらに彼に忠実な支持者たちも続々逮捕され、その数は数千とみられます。Core Dynamics社から盗難されていた船舶や備品についても返還手続きが進められているとの事です。

3307年2月16日- 同盟、Lakon Spacewaysに財政援助

 同盟総会が造船企業Lakon Spacewaysの過半数株の購入を承認、これにより同盟は同社の部分所有権を取得しました。

 連邦企業Core Dynamicsによる買収は、Jupiter Rochester前CEOの違法行為により無効となっていました。そこで同盟は政府資金によりLakon株式を購入した上、さらに投資額をも増やしたようです。破産の可能性すらあったLakonは同盟の手により救われた事になります。

 Naomi Landseer会長も取締役会に復帰し、このような発表を行いました。

 「私ども一同、同盟と緊密なパートナーとなれることを嬉しく思います。今回の件は、以前協力させていただいた事業の成功を加味しても自然な成り行きと見ております。私個人としましては弊社の船づくりを今後も続けられるとお客様にお伝えできる事、それが何よりの喜びでございます。」

 この決定に対し、首相選におけるMahon首相の対抗馬・Nakato Kaine氏を含め一部の議員は反対票を投じましたが、国民や産業界からは幅広い支持が得られたようです。同盟軍の主要防衛産業請負先が他列強や企業傘下となる恐れがなくなったため、提督評議会(Council of Admirals)からも感謝の意が伝えられました。

 Lakonの人材やリソースの多くは同盟宙域へ移ることになりますが、Lakon船舶の販売は従来通り銀河全体で続けられる模様です。Alioth星系にLakon Spaceways本社を建てる計画も打ち出され、順調な進みを見せています。

3307年2月15日- 汚職と陰謀、揺らぐ連邦

 Starship One爆沈は増収を目的とするCore Dynamics前CEOの陰謀であったことが明らかになり、連邦では市民の混乱が起きています。

 お伝えしていた通り、Vincent元帥裁判の証拠からJupiter Rochester前CEOの暗躍が発覚。Jasmina Halsey氏からZachary Hudson氏に大統領を交代させ、連邦海軍との軍事契約を確保しようとしていたことがわかりました。

 これを受け連邦情報局(Federal Intelligence Agency)が数名の共謀者逮捕に踏み切る一方、Core Dynamicsから離反したJupiter Rochester支持者の抵抗のため捜査が妨げられている状況です。彼らは独立勢力Jupiter Divisionを名乗り、HIP 54530で連邦軍と戦闘状態にあります。

 Hudson大統領はこの暗殺計画を知らなかったと主張しているものの、世論調査では彼の率いる共和党への信頼低下がみてとれます。その多くは事件で明らかになった連邦中枢部の腐敗に対する怒りや、政府に影響を及ぼし得る企業実力者へのさらなる捜査を求めるものです。

 さらにあのJupiterはIsolde Rochester自由党副総裁の長男であり、政治的困惑が自由党にまで広がりつつあります。そのためIsolde氏は息子と距離を置こうとしているようです。

 「Jupiterの蛮行は彼の全くの独断であり、一家の誰も存じませんでした。彼が凶行に走ったことで皆愕然としています。Rochester家としては彼に法の裁きを受けさせるため、当局に協力を申し出ております。」

3307年2月12日- 帝国とMarlinist、銀河サミット準備へ

 来たる外交会談に向け、帝国とMarlinistコロニーでは代表団が結成されています。

 Arissa Lavigny-Duval帝自身の出席は無いようですが、重臣であるAnders Blaine宰相が代表として直接参加するようです。その間はZemina Torval元老院議員が一時的に宰相職を務め、元老院の長も兼任することとなります。

 さらにAisling Duval姫とDenton Patreus元老院議員の参加も予定されています。彼らには帝国外交部(the Imperial Diplomatic Corps)の熟練大使が同行する模様です。

 Marlinistコロニーでも、Jenna Fairfax主席大臣及びAaron Whyte大臣を含む代表団が結成されました。Marlinist議会の広報担当者はこのように発表しています。

 「銀河サミットは我々に帝国と外交会談を行う機会を提供してくれました。帝国が我らの意思を聞いてくれるよう切に願っております。また他政府とも相互に有益な関係を築くことも今回の目的であります。」

 Marlinismという民主イデオロギーに従ったために迫害され、ついには逐電に至った元国民たちに帝国がどのような対応を示すのか、様々な憶測が広がっています。ですがMarlinistコロニーの殆どの社会は共和制にも関わらず、文化的には実質帝国式を保ったままです。

 銀河サミットはSirius Corporation主催のもと、3307年2月25日木曜から開催されます。

3307年2月12日- 改良ミサイル計画終了

 *パイロット連合より速報*

 採鉱資源納品により、エンジニア・Liz Ryderの限定船舶モジュールが広く利用可能になりました。

 この装備はClass 2 Seeker Missile Rackの"Lightweight"と"High capacity"のフル改造を両立、さらにThermal Cascadeの効果まで付属したものです。3306年10月の短期間しか入手できなかった本品ですが、現在各Human Technology Brokerからの入手が可能です。

 多数のパイロットにより新鮮な採鉱資源が納められ、その量が多かったために購入客に求められる初期資源数が一時減少しています。

 Demolition Unlimitedの工房からLiz Ryder氏の声明も届きました。

 「みんな、手伝ってくれてありがとう。えぇと……そう、モジュールは無事市場に送り出されたよ。エンジニアとテックブローカー、今後も手を取り合って皆の手元にもっと多くの装備を提供できるようになれたらいいね。」

 物資納入により計画を支援したパイロットに対し、Eurybia星系Awyra Flirbleにて報酬の支払いが行われています。

3307年2月11日- 連邦軍とJupiter Divisionが衝突

 *パイロット連合より速報*

 HIP 54530星系にてJupiter Division船舶が敵連邦艦艇と戦闘状態に突入。

 Core Dynamics元CEO・Jupiter Rochesterの支持者により、HIP 54530星系には独自の離反勢力が築かれつつあります。FIA(Federal Intelligence Agency)によると、Jupiter Divisionの工作員は数年前からHIP 54530 Gold Universal Groupに潜入しており、入星制限は内部からの乗っ取りを隠すためであった可能性があるとの事です。

 自称'Supreme Executive'こと、Jupiter Rochesterはこのような宣言を発表しています。

 「連邦は窒息し、死に至ろうとしている。それも自身の古臭い官僚主義のために……これを救えるのは他でもない、企業統治だけなのだ!だがまず、銀河コミュニティにはぜひとも私の支持者を守って貰わねばならない。それが成されれば今後に向け恒久基地を確立できよう。」

 対するSilver Legal GroupのTheodore Sullivan取締役からも発表がありました。

 「本星系を違法に支配している犯罪者を我々は決して許しはしない。この戦いで勝利を収めれば、連邦はかのRochesterを司法のもとに引きずり出すことができるのだ。」

 Jupiter DivisionはHIP 54530星系での立地確立を支援したパイロットに十分な報酬を支払うとしています。一方Silver Legal GroupもJupiter Divisionの兵力低下を狙い、連邦予備役に援護を求めているようです。

 パイロット連合はこの紛争に参加する全船舶に対し、HIP 54530への一時入星許可を付与する事に同意しました。これは3307年2月18日(木)早朝に期限切れとなります。

 艦載能力により各入星船舶の感知・許可プロトコルの回避が可能なため、Fleet Carrierは恒久・一時許可を問わず入星が認められない事をご留意下さい。

3307年2月10日- Lakon Spaceways買収は違法

 違法行為の発覚を受け、Core DynamicsによるLakon Spacewaysの買収は無効となったようです。

 独立市場平等委員会(The Independent Commission for Market Equality)は調査の中で、Core Dynamicsの前CEO・Jupiter Rochester氏は『贈収賄や恐喝を含む不当な方法を用い、Lakon株主に大きな影響を与えた』としています。こうした違法行為を通じ、敵対的買収に賛同する事で利益を得られる人物を取締役員に着任させたとの事です。

 このような調査結果となった理由には最近連邦高裁で行われた裁判で、3301年のStarship One事件におけるJupiter Rochesterの有責性が認められた背景もあります。いずれの事例でも同氏は未登録の銀行システムを通じ、ダミー会社に莫大な資金を流していました。

 この資金流用についてCore Dynamicsはコメントを拒否していますが、同社法務部は送金手続きの停止措置を行ったとしています。複数の部署がJupiter Divisionを名乗り、独立勢力として出奔した事で会社全体が混乱状態にあるようです。

 Lakon SpacewaysでもTrent Delaney会長をはじめ、数名の取締役員が辞任する事態となりました。緊急会議が行われる中、株主の過半数がNaomi Landseer前会長の復帰を認めています。

 株価が急落し造船業界への信頼も失墜したいま、同社の将来は不透明なままです。一方Sirius Corporationでは、予備案としてLakon子会社化の申し出を行ったと発表しています。

3307年2月9日- Jupiter Rochester、Core Dynamicsから離反

 お伝えしていた通り、Core DynamicsでもCEO派として知られていたいくつかの部署が同社から離脱。Jupiter Divisionと呼ばれる独立企業共和国を構築しつつあります。

 先日行われたVincent元帥の裁判で、Jupiter Rochester氏はStarship One破壊工作の黒幕として告発されました。Core Dynamicsから多くの船舶や人員を引き抜くこの逃亡劇は本来長期プランとして計画されたようですが、裁判により前倒しとなった模様です。

 入星制限が設けられているHIP 54530星系ではHIP 54530 Gold Universal GroupがJupiter Divisionに改名しており、Rochesterシンパの同勢力への長年の浸透が推測されます。

 そのような中でJupiter Rochester氏は'Supreme Executive'を新たに自称し、全連邦メディアチャンネルを通じてこのような声明を放送しています。

 「長年に渡り、私はCore Dynamicsをこの銀河最強の企業に育て上げてきた。だがつまらぬ法と狭量な官僚どもはいつも邪魔をしてくれる。常々感じていたのだが、人間は政治家に支配されるべきではないのだ。支配すべきなのは真に経済の力を握る者、企業だ。」

 「この私の商業計画を実現できるようになるまではまだしばらく時を待たねばならない。しかし企業統治こそが連邦にとって最も有益な統治システムである事をいずれ証明してみせよう。」

 同氏は野党副大統領(Shadow Vice President)であるIsolde Rochester氏の長男であり、有力なRochester家でも重要な立ち位置にあります。しかし母親やきょうだいからの公式声明は未だ伝えられていません。

3307年2月8日- Fleet Carrierでの誘拐に注意!

 *パイロット連合より速報*

 独立系パイロットへ緊急速報。HR 6828星系付近で誘拐犯が活動している模様。

 パイロット連合(Pilots Federation)では、パイロット免許を取得したばかりの新米が怪しい誘いを受けたとの報告を受けています。

 これはDrake-class Fleet Carrierのオーナーが新米パイロットに船への採掘作業装備の取り付けを促すというものです。そして新米より大きな船がドッキングしてくるより前に、彼を載せたまま800光年かなたの星系へとジャンプしてしまうのです。

 連れてこられた新米はFleet Carrierの収入のためにホットスポットでの採掘を勧められます。そして彼は自船のジャンプレンジが限られているために事実上孤立してしまい、Fleet Carrierに帰路を頼るほかなくなってしまいました。

 そのためHR 6828星系やその周辺宙域への呼び込みに注意するよう、全パイロットへ注意喚起がなされています。また所有者不明のFleet Carrierへのドッキングには細心の注意を払ってください。

 パイロット連合は公共チャンネルを通じ、この速報を全会員に周知するよう求めています。Alliance TribuneやFederal Times、Imperial Herald、Vox Galacticaといった主要ニュースフィードでも配信が行われているとの事です。

3307年2月8日- Vincent元帥に有罪評決

 連邦高裁で行われているLucas Vincent元帥の裁判ですが、陪審は殺人及び反逆の共謀で有罪評決を下しました。

 法廷証言によると被告人はCore DynamicsのJupiter RochesterCEOと共謀しStarship Oneの破壊工作を実施、当時の大統領であるJasmina Halsey氏の暗殺によりさらなる軍事契約の増加を画策したとの事です。

 Federal TimesのEthan Takahashi犯罪特派員がお伝えします。

 「被告人が終身刑となった数分後、連邦情報局(Federal Intelligence Agency)は海軍及び政府高官数名を共謀容疑で逮捕しました。」

 「ですがJupiter Rochester氏は逮捕から逃れ、HIP 54530星系へ脱出した模様です。お伝えしていた通り同地にはRochesterシンパが集結しており、Jupiter Divisionを名乗るCore Dynamicsの離反勢力が結成されています。業界アナリストらはこの会社分割は以前から計画されており、裁判によって前倒しになったと考えているようです。」

 「あのStarship Oneの悲劇を引き起こしたRochesterの責任には多くの疑問が投げかけられることとなりました。Rochester一族は有力者であるため猶更でしょう。権力を持ったフィクサー達が軍産複合体の利益を得るために様々な事象を操っているという陰謀論は、今回の事件で勢いを増すに違いありません。」

 「ですがそれ以上にまことしやかに語られてきたZachary Hudson現職大統領の有罪説、これについては今では否定されつつあるようです。法廷に提出された資料の中に大統領が暗殺計画に関与、あるいは予め知っていたことを示唆する証拠はありませんでした。」

3307年2月5日- スターシップ・ワン裁判、Jupiter Rochester氏告発される

 Core DynamicsのJupiter RochesterCEOが告発されました。同氏は3301年のStarship One爆沈を指揮したVincent元帥との共謀を疑われています。

 Federal TimesのEthan Takahashiがお送りします。

 「法廷に提出された財務データによるとVincent元帥と政府及び連邦海軍関係者の数名は、Jupiter Rochester氏の支持者が作ったダミー会社を通じ巨額の献金を受け取っていたとの事です。」

 「検察の主張はこうです。Rochester氏とVincent被告人は当時大統領であったJasmina Halsey氏の軍事費削減政策を知り、Core Dynamicsへの打撃を危惧した。そうして彼女の暗殺を目論み、Zachary Hudson氏が政権を得られるような下地を作った。彼の政策ならば海軍からさらなる契約が見込めるためである。」

 「弁護人はHalsey氏の証言には信憑性が欠けており、財務データも不適切な方法で入手されたものであり効力を持たないと反論しました。Rochester一族には敵も多く、その名声を傷つけたい者がいると強調しています。」

 「裁判が進む一方、‘Jupiter Division’の名で知られるCore Dynamicsの複数部門がHIP 54530星系に船や人員を移動させつつあります。陪審員団は評決を決定するために現在隔離状態にあり、このメディア報道も知らされていません。」

 他情報筋により、HIP 54530 Gold Universal Groupが正式に‘Jupiter Division’を名乗っていることが確認されました。これは同勢力へのRochester氏支持者の著しい浸透を意味しているのでしょう。同勢力はHIP 54530星系への入星制限を維持し続けています。

3307年2月4日- エンジニア発、改良ミサイル計画

 *パイロット連合より速報*

 かつてないユニークな船舶装備を広く利用可能にするため、エンジニアのLiz Ryder氏から採掘資源の調達依頼が出されています。

 この装備はClass 2 Seeker Missile Rackの"Lightweight"と"High capacity"のフル改造を両立、さらにThermal Cascadeの効果まで付属したものです。これは3306年10月に起きた帝国軍のEurybia星系侵攻事件で、防衛に貢献したパイロットに配布されました。当時の帝国はLiz Ryder氏にテログループNMLAの武器供給嫌疑をかけていた背景があります。

 Ms Ryderによると今回の目的は、この特殊改造兵器を全てのHuman Technology Broker窓口で入手可能にする事のようです。

 「パイロットのみんなが採鉱資源を提供してくれれば計画の弾みになるってワケ。ミサイルラックが欲しい客からはマテリアルを取る事になるんだけど、計画が勢いに乗ればその量も一時的に減らせるはずさ。それから計画を凄く手伝ってくれた人にはこの武器もあげる。ボーナスね。」

 「テックブローカーの奴らと組んでこいつを市場に流せるなんてね。嬉しいよ。銀河の皆にもっと何かできるんじゃないか、大体のエンジニアはそう思ってるからね。これはその第一歩さ。」

 希望パイロットはBromellite、Lithium hydroxide、Osmium、SamariumをEurybia星系Awyra Flirbleに配送して下さい。

 

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3307年2月3日- 帝国、秘密抑留施設を否定

 *パイロット連合より速報*

 R CRA Sector AF-A d42星系で帝国諜報部の抑留施設が発見されましたが、帝国はこれを否定しています。

 この施設はSerene Harbourと呼ばれており、最初に調査したCMDR Andee-X-によると捕虜の脱走により全ての職員が死亡していたようです。

 帝国保安庁(Imperial Internal Security Service)とは異なり、帝国情報機関(Imperial Intelligence organisation)には広報部や公式チャンネルといったものが存在しません。しかしこの発見を受け、Karl Nerva元老院議員はメディアにこう述べています。

 「無登録基地で警戒度の高い捕虜やテロリストが情報目当ての拷問を受けている、と。虚言も甚だしい。‘Serene Harbour’などという場所は存在しない。」

 「独立パイロットらは帝国の弱体化を図る連邦の計略に陥れられたのだ。我々はそう考えている。劇的な効果を狙い、偽造基地やログまで使うとはな。私は全ての市民に保証する。帝国諜報部のあらゆる活動は法に基づく範囲で行われており、彼らがいかなる脅威に対しても警戒を怠らぬ存在である事を。」

 基地の残存ログから割り出されたGabriel De Luca指揮官についても質問が投げかけられ、このような回答がなされました。

 「確かにDe Luca大尉は帝国諜報部のエージェントだった。しかし数年前、職務中に殉職している。尊敬されるべき英雄の識別データが盗まれ、反帝国を狙う偽報に信憑性を持たせるため利用されたのは明らかだ。」

3307年2月2日- Core Dynamics、スターシップ・ワン事件に関与か

 Vincent元帥の裁判で提出された証拠が、被告人と連邦造船企業Core Dynamicsとの金銭的な繋がりを示唆しているとして波紋を呼んでいます。

 この一大事件についてFederal TimesのEthan Takahashiがお送りします。

 「えー、検察からはStarship One轟沈について初期調査の概説が述べられました。連邦検事局(Federal Attorney’s Office)が過去のデータを再調査したところ、連邦外の銀行システムを経由して送金した痕跡が発見されたとの事です。」

 「FAOはWallglass Investigations Agencyの専門家を招集、これらの取引はCore Dynamicsのダミー会社を経由して行われていたことがわかりました。Vincent元帥や他複数の海軍将校らはこのダミー会社からの献金を申告せず、数十億クレジットを受け取っていたことになります。」

 「Vincent元帥はこの証拠に関する質問を受け、回答を拒否しました。大統領職を得ようとするFelicia Winters氏の陰謀に自分は巻き込まれただけだとの主張を再三繰り返しているようです。」

 報道機関からの問い合わせがCore Dynamicsに相次ぐ一方、同社からのパブリックコメントは発表されていません。同社経営陣の中枢で何か大規模な動きがあるとの未確認情報も入ってきています。

 

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3307年2月1日- 同盟選挙、銀河サミットに向け延期

 来たる銀河サミットとの衝突を避けるため、同盟総会では新首相選出の遅延が決議されました。

 この選挙延期案はEdmund Mahon首相から提出されたものです。

 「外交会談が確定した今、我々はこの歴史的出来事を生かすべく適応しなければなりません。銀河サミットと同時に指導者が交代されれば混乱が起こり、同盟の存在感が損なわれることになるのですから。」

 Mahon首相の提案は僅差で可決されましたが、議員の多くはこのような日程変更には反対しているようです。首相選に立候補しているNakato Kaine議員はこう断じています。

 「サミットを任期延長の口実にするなど言語道断です。加盟星系の利よりも同盟を一つの超大国として喧伝する、首相はまたしてもそんな事に腐心しているんですよ。堕落した皇帝や大統領がどんな行いに手を染めてでも権力にしがみ付こうとするのとどう違うというんですか。」

 同盟総会は選挙を3か月後、3307年5月に延期するとしていますがこれはまだ暫定措置に過ぎないようです。