Story0369

Last-modified: 2022-01-18 (火) 01:09:03

エリクシルについて
注意:以下の文書は2000/12/12の異種間調停理事会傘下の明峰大学にて行われた、科学哲学第二の講義を文書化したものです

 エーテルとは、宇宙に遍在する無限のエネルギーである。水のような流動性、火のような発現性、土のような固定性、風のような運搬性を有し、霊魂が放出する「霊波」の媒質となり、思考、感情、意思に応じてその魂の望む現実改変現象を起こす。このエーテルは通常、宇宙空間を流動しているが、第三者の意思によって撹拌、発現、固形化、波動放出のプロセスを経て素粒子を生成する。
 この素粒子が形成する物質的最高位のものが結晶鉱石と金属鉱石、そして星間ガスであり、この三形態の総称の総称を"エリクシル"という。結晶質のエリクシルをエリクス・クリスタルと言い、通常はこれをエリクスという。これは虹色に輝く水晶のような外見を有する。
 エリクス・クリスタルは地球で多く産出し、意思(陽性精神構造物)を有しており、精神感応が可能である。またエリクス・クリスタルは宇宙の中心(大いなる源)からエネルギーを引き出すことが出来、知性体が意思を伝えることで現実改変を行う。
 金属質のエリクス・メタルは天然の状態でビスマス人工結晶に酷似する外見を有する。火星では金属質のものと鉱石質のもの、二種類が産出することが知られている。自我(陰性精神構造物)を有し、こちらも精神感応が可能である。エリクス・メタルは生命体の精神の核(通常、"心"と呼ばれる、複合精神構造物)から不明な原理でエネルギーを引き出し、集合意識体の主人格(宗教学的には"創造主"と呼称される)の意思を生命体に伝えることで意識に変革をもたらす。
 星間ガスの一種であるエリクス・ガスには不明な点が多い。主成分からその性質まで、一切分かっていないと言われてきたが、近年になってエリクス・ガスの主成分は通常の星間ガスと同様、水素やヘリウムといった通常物質であることが分かった。
 通常ガスとエリクス・ガスの二つを分けるのが何かについて、人は歴史の中で長らく論争を繰り広げてきたが、現在ではエリクス三態の研究家である胡蝶蘭博士の"意識を持つかどうかがそれを分ける"という学説が一般的である。
 エリクス・ガスは陰性の自我、陽性の意思とも異なる第三精神構造物"存在"を有する。この形態のエリクスが持つ性質は[データ削除済み]第三精神構造物"存在"にその秘密があるのだとされる。