FN Model 1930

Last-modified: 2025-09-27 (土) 09:52:50

FN Model 1930.png

概要

ベルギーのFN社がヨーロッパでライセンス生産したブローニングM1918自動小銃のバリエーションの一つ。
ヨーロッパやアジア諸国、特に中国に輸出された。日本とドイツ軍で使える金チケット武器。

BR・Tier

項目数値
Tier
BR
旧使用可能キャンペーン

使用可能キャンペーン

モスクワノルマンディーベルリンチュニジアスターリングラード太平洋戦争
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距離毎ダメージ減衰率

距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後)
距離(m)1010030040060010001500
打撃力12.0⇒13.210.8⇒11.99.6⇒10.68.4⇒9.23.6⇒4.01.2⇒1.30.1⇒0.1
 
貫徹力 (改修前⇒改修後)
距離(m)101500
貫徹力(mm)1.0⇒1.00.1⇒0.1

性能

項目初期値⇒最大値
口径(mm)7.92
打撃力*112.0⇒13.2
銃口初速(m/s)750⇒750
発射速度(発/分)700⇒770
リロード時間 (秒)2.5⇒2.1
拡散値32⇒27
反動制御(%)10⇒10
垂直反動32⇒32
水平反動19⇒19
供給システム*220発マガジン
重量(kg)9.2
スプリント係数(%)75
カートリッジの質量(g)26.2
射撃方法オート,低速自動
銃剣-

解説

特徴

7.92㎜弾を使用する自動小銃で、20発マガジンにその外見からも分かる通り、米軍のBARの派生型であり性能・運用面でも似ている。

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FN Model 1930 Ironsight.jpg

【火力】
そこそこのレートと高威力を誇り、敵対する『BAR』に近い性能を発揮する。

 

【適正距離】
近~中距離間での撃ち合いが望ましい。立ち回り次第では近距離での撃ち合いも可能であるが、自動低速モードでなければ中距離以降は厳しいものと思われる。

 

【命中精度】
高レートも相まって高反動だが弾道は素直で良好である。『低速自動モード』に切り替えることによりレートを抑え反動を低減できる為そちらも活用していきたい。

 

【総論】
現状、日本軍の金チケ武器の中では最上位の武器である。
本銃はBARの派生型である故、性能・運用面ではBARとさほど変わらない。基本的には弾数20発の制限上、弾幕を張るのではなく突撃銃のような運用が求められる。また、中距離以降は高レートに高反動の当て辛さから、弾薬の制約も兼ねて『自動低速モード』の活用を推奨する。
日本軍の軽機はサイトが見辛く癖の多い中で、本銃は比較的見やすいサイトで扱いやすく、日本軍の数ある金チケ武器の中でもトップクラスの性能を誇り、日本軍を強化したい諸君にオススメの一丁である。

史実

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概要

ライセンスを受けてベルギーのFN社で製造されたブローニング自動小銃(B.A.R.)のバリエーションの一つ。ヨーロッパやアジアの多くの国、特に中国へと輸出された。

開発

20世紀初頭、同じブローニング氏の設計を扱うベルギーのFN社とアメリカのCOLT社の2社は 英国を除く欧州市場をFN社が、北米市場をCOLT社が独占するという協定を結んでいた。
そして戦間期にはWW1の戦訓により「軽機関銃」の需要が高まっていたためFN社でも欧州や南米向けにBARの販売を行う事になる。当初はColt社製BARを転売していたが、1928年ごろから生産体制が整いFN社が直接製造販売を行うようになった。特に1930年以降に生産販売されたモデルがMle.1930あるいはMod.30軽機関銃である。
WW1後に輸出や民間販売を目的にCOLT社はBARに対する改良を何度か行っており、FN M1930は概ねR75と呼ばれる1925年の改良モデルの設計に基づいている。独立したピストルグリップや折りたたみ式の二脚などはR75から引き継がれた特徴だが、FN社独自でガスチューブのプラグ形状やリアサイトなど細かい部分の改良が行われた。
また1932年には戦闘時の銃身交換や平時の分解清掃を容易にした改良型のFN Mle.Dが開発されている。

中国における使用

中国国内における運用についての資料では多くの場合FN Mle.1930とMle.Dがあまり区別されておらず、写真等でも双方を確認することが出来る。どちらの数量が多かったかは不明。
民國22(西暦1933)年以降輸入が行われ、民國26 (西暦1937)年の抗戦開始までに9148丁のBARが配備されていた。更に民國27年には中央政府により8000丁追加で発注され、7412丁が実際に配達された。これらを合計すると、中国軍は少なくとも16560丁のFN社製BARを輸入していたことになる。
その導入数から日本軍による鹵獲運用も多く、一部は南方にも持ち込まれたようで米軍によるFN Mle.Dの鹵獲記録が残っている。

小ネタ

ーー加筆求むーー

出典/参考文献

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火器堂堂主. 抗戰時期國軍輕兵器手冊, 老戰友文化事業有限公司
Leland Ness, Bin Shih. KANGZHAN: GUIDE TO CHINESE GROUND FORCES 1937–45 , Helion and Company

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*1 hitPowerTotar
*2 銃本体に1マガジンで供給できる弾の総数