
概要
PPD-34/38は、ソビエト連邦で開発されたサブマシンガン。
PPDはソ連初の短機関銃で、ここからあの有名なPPsh-41に系譜が繋がっていくこととなる。
これはその初期型で、25発マガジンを使用する。
距離毎ダメージ減衰率
| 距離によるダメージ減衰 (改修前⇒改修後) | |||||
|---|---|---|---|---|---|
| 距離(m) | 10 | 100 | 150 | 200 | 300 |
| 打撃力 | 5.2⇒6.3 | 2.6⇒3.1 | 2.5⇒2.9 | 2.3⇒2.8 | 2.2⇒2.6 |
| 貫徹力 (改修前⇒改修後) | ||
|---|---|---|
| 距離(m) | 300 | 1500 |
| 貫徹力(mm) | 1.0⇒1.0 | 0.1⇒0.1 |
性能
| 項目 | 初期値⇒最大値 |
| 口径(mm) | 7.62 |
|---|---|
| 打撃力 | 5.2 ⇒ 6.3 |
| 銃口初速(距離/秒) | 450 ⇒ 450 |
| 発射速度(発射数/分) | 800 ⇒ 920 |
| リロード時間 (秒) | 2.6 ⇒ 2.3 |
| 垂直反動 | 23 ⇒ 20 |
| 水平反動 | 13 ⇒ 12 |
| 供給システム*1 | 25発弾倉 |
| 重量(kg) | 4.0 |
| 弾倉質量(g) | 10.0 |
| 射撃方法 | セミオート/オート |
解説
特徴
PPD-34/38(box)は非常に高い発射レートを誇り、至近距離での戦闘では無類の強さを発揮する短機関銃。
一応セミオート・フルオート切り替え機能が付いている。
【火力】
一発当たりのダメージはライフルの半分にも満たないが、本銃は初期状態でも発射速度が730~800発/分と枢軸軍が使っている短機関銃と比べて2倍近い連射速度を誇っており、最大強化した本銃は至近距離での戦闘では無類の強さを発揮する。ただ、その非常に速い連射速度の割には1マガジンが25発しかなく一瞬にして弾切れになってしまうという弱点も抱えている。幸いリロード時間は初期状態で2.6秒・最大強化で2.3秒とボルトアクションライフル等と比べると短めになっているので室内戦では遮蔽物等を上手く使っていけばそこまで困ることは無いだろう。装填済みの25発マガジンと別に予備弾薬として25発マガジンを5個の計150発を一人の兵士が持ち歩くことができ、実はこの総弾数は後々アンロックできる71発マガジンを装備した短機関銃達よりも多かったりする。
【適正距離】
至近~近距離戦が推奨。中距離でも使えなくはないが、セミオートに切り替えたとしても1マガジンには25発しか入っていない上に敵との距離が100m離れただけで与えられるダメージが半減してしまうことから、中距離~遠距離での戦闘は不得意である。
【命中精度】
悪い、近距離であれば高い連射速度によってある程度はカバーできるが中距離~遠距離になってくると非常に厳しいものがある。
【総論】
非常に高い連射速度と100mで半減してしまうダメージから、PPD-34/38(box)はオールラウンダーではなく得意・不得意がはっきりしている銃と言える。近距離戦では無類の強さを誇るが、遠距離戦では全くと言っていいほど頼りになならない。このことから室内などの狭い場所に飛び込んで敵を制圧する様な立ち回りと相性が良いと言える。しかし1マガジンが25発と連射速度の割に少ないということは頭に入れておいた方が良いだろう。無駄弾を撃ちすぎたり変なタイミングでリロードしたりすれば一瞬で弾切れを起こす事になるからだ。
史実
概要
PPDはコブロフ工場(現デグチャレフ記念工場)のヴァシリィ・デグチャレフが開発した短機関銃。型番はPistolet-Pulemyot Degtyaryova(デグチャレフの機関拳銃)から。PPD-34として軍に採用され、のちにスペイン内戦での運用結果も踏まえて各部を簡略化したRPD-34/38が指定された。1940年には冬戦争で鹵獲したスオミ短機関銃を参考に改良したPPD-40が生産されている。
その後
軍用に設計された本銃だが大部分が削り出し加工でドラムマガジンやセミオート発射機構など生産性を低下させる点が多く高コストだったこと、生産を担当したレニングラードの工場ががバルバロッサ作戦による被害を受け1941年に生産停止したことから生産数はPPD-40を含めても9万丁程度と言われる。
小ネタ
豆知識
PPD-34/38(box)の隠れた長所として、後々アンロックされる短機関銃の71発マガジンと本銃で使っている25発マガジン、これらは別の予備弾薬扱いになっている。つまり分隊アップグレードでサブ武器スロットを解放していた場合は、71発マガジンを装備した短機関銃をメインスロットに装備してPPD-34/38(box)をサブ武器スロットに装備すると、(メイン武器の総弾数142発)と(サブ武器の総弾数150発)の計292発を1人の突撃兵が持ち運べるようになるというものがある。この状態になった突撃兵は非常に長い時間弾幕を無補給で展開出来るようになり、敵からすると非常に厄介な存在になる。もし71発マガジン装備の短機関銃でのリロード時間の長さや総弾数の少なさに違和感を感じるようなら試してみても良いだろう。
PPD-34/38(box)は強化に掛かる銅チケットの枚数も少なくすむ事からも、PPD-34/38(box)を最大強化して突撃兵のレベル上げ→サブ武器スロットを解放→71発マガジン短期間銃を解放と同時にサブ武器として移行、といったような事もできる。
出典/参考文献
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