海部金麿

Last-modified: 2010-03-05 (金) 14:23:56

 海部金麿(あまべの かねまろ、平安時代の漁師、出雲国の縦縫郡の人)
 877年9月2日 海部金麿(あまべのかねまろ)は同じく漁師である海部黒麿(あまべのくろまろ)と海で漁をしていて、一枚の石を引き上げました。延縄(はえなわ)による引き上げです。

 その石には赤黒い生木が3株と茎が3株生育していました。茎の2つは青色、1つは赤色です。これは珍しい石なので中央に報告し、901年成立の日本三代実録に記録されました。
参照ホームページの第三十二の中程、五十余丈で始まる行に説明があります。色などもっと詳しいことが書かれています。雰囲気しか読めませんが。
 http://www013.upp.so-net.ne.jp/wata/rikkokusi/sandai/sandai.html

 金麿と黒麿、おもしろい石を引き上げて名が遺りました。この石が珊瑚礁なのかどうか。出雲の漁師がかりに初めて珊瑚礁を発見したとしても、中央は既に珊瑚礁がどのようなものであるか知っていたでしょうから、個人的にはおもしろい形の鉱物に植物が生育して神仙風景が感じられる石だったのではないかと思います。水石(すいせき)的な感動の最初の記録か。   (玉手山古市)