エリー・コニファー対アフリカゾウ

Last-modified: 2022-06-19 (日) 22:42:14

エリー・コニファー対アフリカゾウ(えりーこにふぁーたいあふりかぞう)とは、花の妖精であるエリー・コニファーが、身長198cm体重210kgの大型動物であるアフリカ象と戦うという試合のことである。この試合は、アメリカ南部で毎年1回開催される恒例行事であり、その勝敗によってその年の豊作不作の吉凶を占う風習があると言われている。試合は、エリー側が勝利すれば豊作となり、逆にアフリカゾウが勝利した場合は不作となるとされている。

概要

この決闘は当初、主にアメリカ南部の黒人と白人のハーフの女性(通称、「エリー」)が、白人の女性や有色人種の男性などと対戦するという内容だったため人種差別的ではないかという指摘が長年に渡りあった。全米エリーエレファントマッチ委員会は実際にはそのような意図はなく、あくまでも娯楽のための余興として行われているものであると主張していたが、近年の風潮を重く見て、2012年からエリーと同名の花の妖精、エリー・コニファーをリングに上がらせることにした。

この対決でエリー側が勝利した際には観客から大きな歓声が上がり、反対にアフリカゾウが勝利した場合にはブーイングが起こるといった具合に両極端な反応しか見られないため、一種のショー的な側面が強いといえる。ちなみに試合の勝敗を決める要素としては、まず第一に体格差があることがあげられる。そして第二の要素として挙げられるのが、両者の間に吹く強風だとされる。というのも、試合開始前に両者が向かい合ってお互い睨み合うのだが、この時に両者の頭上には相当な風速を持つ突風が発生するらしいのだ。そのため、仮に体格的に不利な者が挑んでも勝負にならないのではないかという意見もあるようだ。しかし、一方では体格に勝る者でも全く歯が立たないほどの実力差があり、両者はまさに互角の戦いをしているのだという見方も存在するようである。

このような歴史的背景があるため、エリー・コニファーのような女性に対して偏見を持っている人々からは反感を買っているものの、その一方で多くの男性ファンを獲得しており、中には彼女を応援するためにわざわざフロリダまで遠征してくる者もいるほどである。また、彼女が出場する試合には必ずといっていいほど大量の花束が届くことから、彼女もまた人気者であることがわかる。さらに、彼女たちの試合の模様を撮影したビデオテープの売上枚数はアメリカのみで100万本を越えており、これは全米における格闘技のメディアでアメリカンフットボールやプロレスに並ぶ売り上げを記録している。

このように非常に人気のある選手であるため、彼女らはしばしばテレビ番組に出演することがある。特に有名なのは、2001年6月16日に放映された"Braves vs Buffs"(日本の番組で言うところのNHK教育テレビの番組のようなもの)において、エリー・コニファーが試合中にゾウの顔面を踏みつけながら勝ち名乗りを上げるシーンが放送されたことである。これを見た視聴者の中には、相手選手が可哀想だからもっと手加減してあげるべきだったのではないかとの意見もあったが、一方で、あの場面を見て興奮したという意見もあったようで賛否両論が巻き起こった。ちなみに、この回は番組史上最も高い瞬間視聴率35.8%*1

2019年にアメリカのスポーツコミュニティサイト『Techchruch』調べで、エリー・コニファー対アフリカゾウのファンの間では2015年度の対戦が伝説の試合だとされている。この年、身長190cm体重110kgの大ゾウと小柄なゾウの2頭が同時に挑戦した異例のマッチであった。エリー・コニファーは試合前に巨大な岩を持ち上げゾウ達を威嚇、また、試合中に相手が降参してもゾウの背中に乗りクレヨンでモナリザらしき絵を描く残忍性を見せて勝利した。しかし、その後のインタビューではエリー・コニファーがチャンピオンベルトを横ではなく縦に巻いた姿で応じたため勝利の笑顔が見ることはできなかった。これらのエピソードを聞く限りにおいては、一見あまり関わり合いになりたい人物ではないような気がするが、それでも一部の熱狂的な支持者がおり、リング外のエリー・コニファーはとても可愛い事もまた有名である。

そんなこんなで、エリー・コニファーの人気は高い。しかも、試合の結果によって豊作不作の吉凶を占う風習があるともされているために、ますます人々の関心を集めているようだ。

(参考文献:ウィキペディア日本語版他、各種書籍等)


*1 ニールセン・リサーチャー調べ