カレンダー恐怖症

Last-modified: 2022-02-16 (水) 01:01:06

カレンダー恐怖症は心理的に異常な恐怖を感じる症状である。

説明

この症状は、特定の日付を過剰に怖がるもので、その程度はさまざまであるが、全般的に言って、日常生活に支障が出るほど強いものであることが多い。たとえばある人にとっては一年の内の何日かが非常に不安になるからといって、必ずしもそれが精神的な異常を意味するものではない。また逆に、特に理由はないのだが、その日になにかしら不吉なことが起こりそうな気がして、その日になるといつも以上にびくついてしまうということもあるだろう。
この現象は、何かの記念日などをきっかけに、それまで意識していなかった日付が急に特別な意味を持つようになることに起因すると考えられている。

症状の一例

・1984年5月23日が天皇誕生日であったことから、多数の国民が重度のパニックに陥り日本では5月29日と6月12日の二回に分けて国民の休日となった。

・2003年11月26日は自衛隊イラク派遣開始日であり、日本中が大騒ぎになった。

・1999年7月21日(海の日)は新世紀エヴァンゲリオン劇場版の公開初日であったため、日本全国が大変なパニックに陥った。

・2004年2月16日は円周率3.14の日だったため、全国で多くの電卓が売り切れた。

治療法

原因となっている心理的な問題を解明し、それを取り除くことによって治療する。
たとえばその日に何らかの事故や事件が起こることを予知したとか、あるいは自分の命が失われる運命にあることを悟っているなどの理由で、無意識のうちに死に対する過剰な恐れを抱いている場合には、その原因を取り除いてしまえばよいわけだが、実際にはこうしたことはそう簡単にできるわけではない。

参考文献

任天堂DS「もっと脳を鍛える大人のトレーニング」シリーズほか(2005/02)