フランツ・キューブ・ゲーム(Franz Cube Game)は、ペテ・グレモッショニナーが開発したキューブ状の玩具から成るパズル。
概要
立方体の各辺を斜めに切断した形状のブロックが1×1cmから5×10cmまで計20個あり、これらを縦横に積み重ねて消していく。
各ブロックには縦横3列の穴があり、ブロック同士を重ねて穴に差し込むと、その部分が消えていく仕組みとなっている。ただし、ブロックの縦の長さは横の長さより長いため、ブロック同士の差がなくなると消すことが不可能になる。また、ブロックを積み上げる際には、必ず2段目以降の高さが同じになるようにしなければならない。このルールにより、単純な積木のような「積み方」だけでなく、「積み上げたブロックをスライドさせて移動する」「ブロックで壁を作る」など、様々な遊び方ができるようになっている。なお、同じブロックでも重ねる高さを変えることによって複数の形に変化させることができる。
日本では、主にバンダイやセガトイズといった日本の玩具メーカーが販売している他、日本国外ではGunn's Blocksという商品名で販売されているものもある。
バリエーションとして、2×2×2マスの正方形に切り取られたブロックがある。これは、同じブロックを4つ並べて消すことができるほか、最大6つのブロックを同時に移動させることもできる。また、2×2×2マスの長方形状に切り取られているものも存在し、こちらは一度に多くのブロックを移動させることができる。これらの四角形に切られたブロックは、ブロックの形状を変化させずに使用できる。
主な解法
最もポピュラーな方法は、次の通りである。
・2個のブロックを連結させ、それを左右にずらしながら動かしていくことで、一気にすべてのブロックを消し去る。初心者にも簡単にできる方法である。
・まず最初にブロックの頂点に近い位置から1つずつブロックを重ねていき、頂点に達した時点でそれらのブロックをすべて左へ移動させることで全てのブロックを消すというものである。
・先に2段目以降のブロックを重ねた状態で、下段にあるブロックを左右へ交互にスライドさせることによってすべてのブロックを消す。
・ブロックの角から順番に上下方向へスライドさせることによってすべてのブロックを消す。
・ブロックを横に積み上げた状態で、上段から順にブロックを差し込んでいくことですべてのブロックを消す。
・上記の方法で消せなかったブロックがある場合に、それらをすべて一度手前側へと引き戻して、再度手前側からスライドさせて消す。
・ブロックの角を下にして立て掛けておき、それを倒して裏返しにすると同時に、ブロックの上部分だけを手前側に引き寄せることですべてのブロックを消す。
・前述の方法で消せなかったブロックがある場合に、それらをすべて右上もしくは下方向にスライドさせることによってすべてのブロックを消す。
・ブロックの側面部分を押し潰すようにして並べ、一気に全てのブロックを消す。
上記の方法以外に、側面部分を押えつけたまま、上面部分のブロックのみをスライドさせる方法なども存在するが、2009年に公式のルールが改訂されたことにより禁止となった。