不審者を見分ける合唱隊

Last-modified: 2023-01-19 (木) 18:25:40

不審者を見分ける合唱隊とは、不審者に扮した人物が侵入してくると、その人物の周囲を囲み、「あなたが怪しいです」と歌い出す集団である。

この集団は滋賀県など一部地域では「見守り隊」という名で呼ばれており、主に高齢者や障がい者が暮らす地域において、近隣住民によって構成されている場合が多い。また、不審者だけではなく、不審者に扮装した犯罪者にも反応し、周囲にいる人間に知らせる役割も果たしている。

不審者を見分ける合唱隊は、主に地域の防犯ボランティア団体や自治体から要請を受けて出動するケースが多く、地域によっては警察と共同で不審者の捜索に当たることもある。不審者を発見した場合、不審者は直ちにその場から離れようとするため、不審者を逃さないよう取り囲むことが重要であり、不審者を取り囲んで歌を歌い続けることで不審者の動きを封じることが期待されている。しかし、中には不審者を取り押さえるための武器を所持しておらず、ただ単に大声で歌っているだけの場合もあるという。

歴史

1970年代に東京都で起きた事件をきっかけとして、不審者に対して地域住民による監視体制が敷かれるようになったと言われている。この事件では犯人グループが老人ばかりを狙った通り魔事件が発生しており、犯人グループは老人に対して強い憎悪を抱いていた可能性が高いとされる。この事件は後に犯人グループ全員が逮捕されたことで解決したが、その後も同様の手口の犯行が各地で相次いで発生したことから、1980年代から不審者対策の一環として不審者を見分ける合唱隊が組織されたと言われている。

1990年に起きた横浜市のマンションにおける連続児童殺害事件の際には、不審な男を目撃した住民からの通報により、複数の警察官が現場に向かったものの、既に不審者の姿はなく、住民が目撃したのは警察官ではなく、警官の制服を着た男だった。そのため、警察は住民の通報を信じず、結局捜査を打ち切ってしまったという過去がある。このことから警察に対する不信感を強め、2000年に神奈川県警本部が発表した報告書の中で、不審者に関する情報の提供を求めると共に、不審者を見分ける合唱隊を可及的速やかに組織することを推奨している。

2003年には大阪府の小学校で発生した教員殺人事件の際にも不審者を見分ける合唱隊が組織され、不審者の似顔絵を描いたポスターが学校内に掲示された。この事件をきっかけに不審者を見分ける合唱隊の知名度が高まり、不審者や痴漢などに対する抑止力として一定の効果があったとされている。

2004年に発生した東京都の中学校での放火事件で、同校の生徒指導担当教諭であったO氏が不審火に気付いた際には、教職員は既に帰宅した後だったため、消火活動が遅れた結果、校舎の一部が全焼してしまった。この時に生徒指導担当教諭であるO氏は火災に気付きながら何もしなかったとして、校長及び教頭らと共に懲戒免職処分となった。また、不審火の前日に当時同校に在籍していた男子生徒が不審者を見分ける合唱隊に助けられたという証言もある。

不審者を見分ける合唱隊員だった有名人

・なーごん
・とくちゃん
・はるみ
・⚔きょうすけ⚔
・ひぃろたん
・おしゃけさん
・さっちん
・かっぱくん
・りょっす
・こーへいさん
・ゆうすけ
・ふぁるせれん
・ゆーた
・まっちゃん
・ぽてちん
・ぴ
・はんぎょじん
・ほたるいか
・とぅいんくる
・うぱるんぱ
・きゅーじぇい
・ちっくまん
・ぷりんちゃあ
・あいば
・たいが
・今川義元
・ござる
・らびっと
・はにゃーん