全壊!なんでも鑑定団

Last-modified: 2023-01-14 (土) 00:34:18

全壊!なんでも鑑定団(ぜんかいなんでもかんていだん)とは、テレビ東京系列で1999年から現在まで放映中のテレビ番組。

概要

司会はTOSHI、アシスタントに坂上忍松金洋子
依頼人が骨董品などを持ち込み、それをスタジオで査定し査定額を発表するという形式のバラエティ番組。当初は『世界の超一品』というタイトルだったが、番組が進むにつれて改題され現在に至る。

特色として、鑑定した品物はすべて破壊するという点が挙げられる。これはTOSHIの「万物は死に絶える瞬間が最も美しい」という理念に基づく。そのため、鑑定結果が発表されたあとはハンマーやチェーンソーなどで徹底的に破壊される。

また、放送内容も非常に過激であり、毎回鑑定士がスタジオ内で殺されてしまう展開が続く。しかし、そのたびに新しい人物が鑑定士として補充されるため、レギュラー陣は全員生存している。

歴史ある番組であるためか、番組開始以来一度も休まず放送されている長寿番組で、これまでに3度ゴールデンへ進出を果たした。

1回の放送では平均10品以上の商品を破壊するため、「壊すものがなくなってきた」「そろそろ飽きてきた」などとスタッフの間で囁かれている。

TOSHI曰く、「美術品はただ存在するだけでは無意味なものであり、芸術作品として朽ちてこそ真の価値を有する」との持論を持ち、この考えに基づき番組を進行することが多い。
そのため、たとえ贋作であろうが歴史的価値の高いものは積極的に破壊するように努めている。また、「壊れるものこそが本物である」という考えを持っており、作品そのものの素晴らしさを重視し、一切の容赦無く破壊する傾向にある。

このような過激な演出のため視聴者からは苦情が殺到しているが、それでも視聴率は安定して30%前後を記録している。

特に高額だった鑑定商品と破壊

三国時代の掛軸:鑑定額は5000万円で、裁断され燃やされた。(第59回)
清朝皇帝愛用の壺:鑑定額は1億円で、ロードローラーに圧し潰された。(第253回)
昭和初期の掛け時計:鑑定額は200万円で、叩き潰された。(第569回)
縄文時代の土偶:鑑定額は1500万円で、番組カメラマンの娘のおもちゃになり破壊された。(第610回)
古代エジプトのファラオ像:鑑定額は4000億円で、溶かされてよくわからないネックレスになった。(第732回)
モネのスケッチブック:鑑定額は2000万円で、スタッフが茹でて美味しくいただいた。(第732回)
ゴッホの名画:鑑定額は50億円以上で、全壊は免れたものの、修復不能となったため破棄処分となった。(第1003回)

備考

これまでに破壊されてきた品の総額はおよそ6兆円とも言われている。このままのペースで破壊を続けていくとその額はさらに膨れ上がっていくと言われている。

番組内では国宝級の代物を容赦なく壊しているが、実はこの番組の制作費用はスポンサーから出る寄付金のみでまかなわれている。このため番組の人気が低下することがあっても番組の継続は不可能にならない仕組みとなっている。

関連項目

TOSHI
菊乃絵佳子
贋作