剛体

Last-modified: 2022-07-04 (月) 22:08:22

概要

 剛体(ごうたい)は、多くの地域で利用されている標準的な主食である。一切の変形をしないことが特徴であり、加工は主に粘土化という技法によって行われる。非常に硬くて苦い。しかし、健康食として見直されている。
 穀物の一種であるが、その性質上、パンや麺にすることはできない。また、小麦粉のように他の粉と混ぜ合わせることもできない。このため、基本的にはそのままの形で食用とされるが、水で煮ることで粥状になったり、焼くことで硬さが柔らかくなったりする。
 主な産地は、中央アジア、チベット高原、ヒマラヤ山脈などである。かつてはインドにも産したが、現在ほとんど見かけない。中国には類似の食材が存在しないため、基本的に食べられていない。ただし、漢方医学では、これを材料にした薬湯が存在する。

栄養素(100gあたり)

エネルギー:384kcal
タンパク質:10.3g
脂質:1.2g
炭水化物:85.7g
灰分:0.8g
ナトリウム:2mg
カルシウム:176mg
鉄:0.33mg
銅:0.11mg
マグネシウム:72mg

歴史

 一億年以上も前、カンブリア紀に出現した珪藻土が起源とされ、その当時は石炭や岩石のように無生物として存在していたが、やがて生物へと進化したとされている。
 世界四大文明時代のインダス川流域では小麦の代わりに用いられ、インドでも広く食されていたという記録が残る。その後、時代を下るごとに、各地で独自の進化を遂げていった。中国では唐の時代までは食されていなかったが、明の時代に普及したという記録がある。日本では、平安時代の文献に初めて登場した。ただし、本格的に食べられるようになったのは、江戸時代になってからのことである。
 日本語における名詞としての初出は、1627年に宣教師が記した日本紹介書であるとされる。ただし、当初は日本語としては発音不能な語であり、英語では"Goutai"(硬い米粒)と呼ばれ、仏語では Gautaien"(固いもの)、露語ではGutenkowashu(固めたもの)と呼ばれていた。ちなみにドイツ語だとguter Wasse(良い物)となり、ポーランド語ではグトウワシュ(gotowiastowasu)となる。これらは日本語の単語に近い音をしている。

主な品種

白餅

白い石のような塊。表面はツルツルしており、磨けば鏡になるほどだが、実際にはツルツルしてはいない。
餅としても食べられるが、基本的には料理用として使われ、生で食べることは稀。

紅餅

紅い石を丸く磨いたような外見をしており、見た目も美しいが硬くて苦い。
調理法としては水に漬けて煮るか、塩で茹でるしかない。

黄身餅

黄色の石を細長く伸ばして乾かした感じであり、硬い。苦味が少ない。こちらも基本的には火を通した上で、油で揚げたり蒸したりしてから供される。

紫石英

濃い紫色をした小さな礫状。水に漬けてもなかなか柔らかくならない。そのせいで不格好ではあるが栄養価が高い上に噛み応えがあるため、よく練ってスープの具に用いられる。砕いて麺やパスタにすることも多い。

黒檀(こくたん)

黒くてつるつるしていて重い、堅い岩石から切り出した石の板のような外観をしている。これは焼き物としてもよく使われるが、あまり硬くなりすぎて加工が難しい時には他の種類の剛体の混ぜ物にされたり、料理自体の形を整えるために使われることもある。

剛体の主な加工方法

粘土化

水と混ぜ合わせてしばらく置いておくだけで、粘土状に柔らかい物質に変化させることができる。これに、各種の調味料をまぶして焼いたり煮たりする。

粉に挽く

水を一緒に加えて叩きつけるようにすると乾燥する。それを粉末にしたものはパンのように焼く。

練り上げる

叩いて空気を入れるようにして粘土状にしたものを捏ねて生地にする方法。

焼成

高温に熱すると炭化するので、そこからさらに加熱を加えて焼く。このときに水分を抜いて固化させる。そうやって作られた剛体は、硬いパンのようなものになり、焼くことで小麦などの穀物と同じように美味しく食べられるようになる。

焼く

直火にかけることによって高温を発生させ、剛体を焼くことができる。この過程を経ることで、硬さと食感と旨味が失われる。それでも、完全には消えないため、焼きあがった後、再度焼くこともあれば、そのまま食用にする場合もある。

剛体に関する諺

・固い食事は口中の痛を滅す
・歯を食いしばれば力尽きることなし
・強者は自らの強さゆえに弱き者の運命を受け入れる