壊死性表裏一体出血

Last-modified: 2022-05-09 (月) 14:18:10

壊死性表裏一体出血 (えしせいひょうりいったいしゅっけつ 英:Necrotic Epidermal Homogenization、NEH、NEOH)もしくはネクロシス症候群と呼ばれる場合もある。

症状

壊死性表裏一体出血(NEH、NEOH)とは皮膚表面の毛細血管からの滲出によって、静脈血あるいは皮下脂肪組織内のリンパ液が外に流れ出る症状、この状態が長期に渡る場合、多量出血に因る失血死やショック症状などの重篤な疾患を招く可能性がある。また同時に血小板の機能低下により創傷が治癒する事も不可能になり、感染症を引き起こさないように注意が必要になる。
症状が進行するにつれて血液が凝固した状態ではなく半固形状へと変質していくため、これを血栓症(血の塊を全身に作る不治な疾病)の一種だと誤認を引き起こす可能性がある。

原因

原因ははっきりとは分かっておらず、「ストレス」、「アレルギー」、「ウイルス感染による免疫疾患」と様々な説があり、また個人差があるため一概には言えない。
ただし一般的には、女性よりも男性の方が発症しやすい傾向にある。
またこの病気を発症した患者の大半は子供か年寄りである事が多いため「血餅」「赤鬼病」「死斑」と呼ばれることもある。

治療法

現状では原因が特定出来ていない為、治療方法が確立されておらず、輸血以外に対処法は無いとされている。ただし、血液製剤に含まれている赤血球等の造血幹細胞を用いる再生療法については有効性が認められており、現在臨床試験が実施されている段階である。しかしその一方で副作用による合併症が引き起こすリスクが極めて高い事が判明して問題視されるようになりつつあり、今後の研究次第によっては更なる危険性が増す可能性が指摘されている。

関連事項

血液粘塊性状変成
黒死疹様表皮病変型
桜花病
テラン・カグヤ症候群