骨折り祭り

Last-modified: 2022-02-18 (金) 02:00:34

骨折り祭り(こつおりまつり)とは、日本各地で行われている祭りである。

概要

骨折り祭りの起源は江戸時代にさかのぼる。かつての農民たちは娯楽を求めていたが、幕府により多くの娯楽が禁止されていた。その中で編み出されたのがこの「骨折り(こつおり)」という遊びだったのだ。まずは、参加者全員に割り箸を配る。そしてその割り箸には番号が書かれている。参加者はその割り箸を手近な人の手に握らせる。こうして順番に割り箸を取っていき、自分の割り箸に書かれた数字と同じ番号を持つ人を探し出す。同じ数字の割り箸を持っている者同士は手を握り合い全力で攻撃しあう。どちらかが骨折するまで攻撃するのがしきたりである。もちろん相手を殺すことは御法度だが、腕や足などを折るのはよくあることだったらしい。現代でも全国各地で行われる祭りであるが、特に茨城県土浦市ではこの「骨折り祭り」が盛んであり、「土浦全国花火競技大会」「土浦市民花火大会」と並んで日本三大花火大会の1つに数えられている。

現代における骨折り祭りの是非

戦後、骨折り祭りは全面的に廃止すべきという声が非常に多くなっている。原因の一つにあげられているのは、死者が出るほど危険な遊びであるということが挙げられる。しかし一方で、現在でも毎年行われている地域もある。それはどのような理由によるのか? 実は、骨折り祭りは単なる娯楽ではなく一種の神事であった。すなわち、祭りによってその年の豊作・凶作などを判断する儀式でもあったのだ。そのため現在では祭り自体が行われなくなったとしても、神主などの関係者だけは参加する場合が多いようだ。
また、怪我をしても治療するだけの金銭的余裕のない人たちにとっては、骨折り祭りに参加することは一つのステータスになっていた。つまり、骨折り祭りに参加するということは、それだけ生活が苦しかったことの裏返しでもあるわけだ。そういった背景がある以上、骨折り祭りの廃止に反対する声も多くあるだろう。

現在骨折り祭りがおこなわれている主な自治体

・茨城県土浦市
特に土浦市の骨折り祭りは日本三大花火大会の1つに数えられる。
・群馬県高崎市
・埼玉県春日部市
・茨城県古河市
・茨城県龍ケ崎市
・千葉県成田市
・東京都葛飾区
・埼玉県草加市
・神奈川県厚木市
・岐阜県中津川市
・愛知県小牧市
・三重県鳥羽市
・福岡県柳川市
・鹿児島県指宿市
・長崎県大村市
・佐賀県唐津市
・熊本県天草郡
・宮崎県西都市
・沖縄県宮古島市
・愛媛県今治市
・高知県高知市
・岡山県津山市
・大分県宇佐市

骨折り祭りに参加したことのある主な著名人

・筒井康隆
骨折り祭りに参加した経験をもとに書いた小説がベストセラーになったことで一躍有名になる。他にも数々の著書を発表している。最近では「家族八景」シリーズが話題となっている。
・松任谷由実
音楽グループ「ユーミン」のメンバーとして有名だが、その一方で骨折り祭りにも参加していたことがある。
・松田優作
テレビドラマ「探偵物語」の主人公としてあまりにも有名な俳優。
・山下達郎
日本を代表するミュージシャンであり、骨折り祭りにも参加していた経験がある。
・小林旭
映画俳優としても活躍している俳優だが、骨折り祭りに参加していたことが話題になったこともある。
・山口百恵
歌手としても有名だが、骨折り祭りにも参加していた。
・郷ひろみ
ジャニーズ事務所所属のアイドルでありながらも骨折り祭りに参加し、優勝したことも話題となった。
・沢田研二
昭和を代表する歌手の一人で、骨折り祭りに参加していたことが話題となる。