1-2
キアナ | 姫子……飛行機、壊れちゃった…… |
姫子 | 言い訳は後で聞くわ。すぐに新しい無人機を手配するから。 |
蒼海市に危機が迫ってる。3000万人の市民のため、 | |
制御不能になったこの戦艦を私たち「天命」が止めないと! | |
※クリア後 | |
姫子 | 近くに戦闘機が到着したわ。先に進んでちょうだい! |
1-3
キアナ | あれ?なんかデカいやつが来るみたいだよ。 |
姫子 | キアナ。 |
キアナ | 大丈夫だよ!姫子!このデカいやつ片付けたら報告するね! |
姫子 | 目標の戦艦はもうすぐそこよ。ここで戦いを続ける必要はないわよ。 |
もうすぐ無人機が最大速度で戦艦に近づくけど、うまくタイミングを見計らって乗り移ってちょうだい。 | |
キアナ | 任せて。速戦即決ね! |
※CG | |
キアナ | 姫子、崩壊獣は倒したわ。ムーンライト・スローンが見えてきた! |
姫子 | 了解。キアナ、着艦用意! |
1-4
姫子 | キアナ、状況を報告なさい。 |
キアナ | もう甲板にいるわ!何もかも順調よ、姫子! |
姫子 | 何度も言ってるけど、「姫子」じゃなくて「姫子少佐」ね…… |
コホン、戦艦の墜落までまだ30分くらいあるわ。 | |
何としても戦艦の制御権を奪って、蒼海市の壊滅を阻止するのよ! | |
援軍も各自予定の場所に到着してるわ。やがて連絡があるはずよ。 | |
キアナ | 芽衣先輩ね!芽衣先輩のことでしょ?!もうすぐ合流できるのね! |
姫子 | 落ち着きなさい、芽衣、芽衣って、頭の中はそれしかないの? |
さっき戦った帝王級の崩壊獣、もう行方が分からなくなったわ。警戒して。 | |
キアナ | フーン、あいつが戻ってくる前に、とっくに戦艦で家に帰ってるわ! |
※クリア後 | |
姫子 | 目標は解除されたわ。前方の甲板に向かって! |
1-5
芽衣 | キアナちゃん、こちら芽衣。無事に目標エリアについたわ。 |
キアナ | 芽衣先輩!良かった、すぐにそっちに行くね! |
芽衣 | え、待って、作戦プラン通りにやらなきゃ…… |
キアナ | だって私たち最高のコンビなんだから、一緒にいなきゃ。ほら、二本の矢は折れにくいとかって言うじゃない! |
芽衣 | それを言うなら「三本の矢」ね…… |
キアナ | まあまあ、何だっていいじゃない!作戦プランにも「状況に応じて臨機応変に」って書いてあるし。そこで待っててくれればいいから! |
※戦闘中 | |
キアナ | 1秒だって耐えられない!もう2時間27分38秒も芽衣先輩に会ってないんだから! |
キアナ | 面倒なやつだな。芽衣先輩に会いに行くのを邪魔しないで! |
※CG | |
芽衣 | ふぅ……これで大体片付いたわね |
キアナ | 芽衣先輩!芽衣先輩がいてくれれば百人力だわ! |
芽衣 | ひゃ、百人力って……私は超人なんかじゃないのよ…… |
キアナ | いいえ、芽衣先輩さえいてくれれば、百倍のパワーを手に入れたも同然よ! |
芽衣 | ほんと、そんなこと言うのキアナちゃんだけよ |
1-6
姫子 | はいはい、分かったわ。キアナ、今度こんな「臨機応変」をやったら、出撃禁止にするわよ。 |
キアナ | あ、あれ? |
姫子 | 今回なぜあなたと芽衣を組ませたか、覚えてる? |
キアナ | え?そりゃ、二人の心が通じ合ってるからでしょ? |
芽衣 | キアナちゃん、真面目に答えて。 |
出発前に、姫子少佐に念を押されたでしょ。お互いの相性をうまく利用するようにって。 | |
戦乙女の装甲によって制圧できる敵のタイプは違うからって。 | |
キアナ | あー……そ、そのくらい、もちろん分かってるわよ! |
姫子 | ハァ……だといいけど。芽衣、悪いけどもうしばらく面倒みてやってくれる? |
芽衣 | 任せてください、姫子少佐。 |
キアナ | 姫子!あんまりバカにしないでよね!へーんだ! |
※クリア後 | |
キアナ | 芽衣先輩、どうしてわざわざ装置をシャットダウンするの?ブローニャみたいなハッカーじゃあるまいし、時間の無駄じゃない? |
芽衣 | キアナちゃん、「転ばぬ先の杖」ってことわざ知らない? |
キアナ | ころばぬさきのつえ?何それ? |
芽衣 | つまりね、ここで用心しておけば、この先でもうこんな装置に悩まされずにすむでしょ。 |
1-7
芽衣 | キアナちゃん、いい機会だから、新しい戦闘方法を試してみようか? |
キアナ | 新しい戦闘方法? |
芽衣 | つまり最近特訓した「連携攻撃」よ。 |
1-8
芽衣 | 前に見えるのがこの戦艦の艦尾ね? |
キアナ | うん、姫子は艦尾に集合して、それから集中突破しろって言ってたよね? |
芽衣 | でも……何だか不安だわ。 |
キアナ | 芽衣先輩ってば心配してばっかなんだから。この私が入れば、敵なんか全滅よ! |
※クリア後 | |
キアナ | よし今だ、一気に突破しよう! |
芽衣 | 待って! |
※CG | |
芽衣 | キアナちゃん、危ない! |
キアナ | こいつ……私が倒したやつじゃないの? |
1-9
※CG | |
キアナ | チクショウ……どうしてこんなに強いの…… |
芽衣 | こんなところで……倒れるわけには…… |
少なくとも、キアナちゃんに…… | |
システム音 | 第三律者の活動反応を検出 |
制限プログラム起動 | |
第三律者 | 地獄に落ちるがいい……ザコが! |
※クリア後 | |
※CG | |
ブローニャ | 芽衣姉様……キアナ…… |
ブローニャ……もっと急がなくては…… | |
システム音 | 解読完了 |
芽衣 | ブローニャちゃん……よかった、あなたも無事だったのね……(バタッ) |
ブローニャ | 芽衣姉様! |
1-10
姫子 | 状況は理解したわ。ブローニャ、芽衣のことは頼んだわよ。 |
ブローニャ | 姫子少佐、安心してください。芽衣姉様の容態はもう安定して、キアナがおぶっています。敵はブローニャに任せてください。 |
キアナ | そうそう、姫子、芽衣先輩のさっきの「制限プログラム」ってどういうこと?それにカウントダウンって何よ?聞いた事ないけど? |
姫子 | それは話せば長くなるわ。任務が終わったら、きちんと説明しましょう。 |
1-11
※クリア後 | |
芽衣 | んん……キアナちゃん、わたし……? |
キアナ | 芽衣先輩? |
ブローニャ | 芽衣姉様! |
芽衣 | ブローニャちゃん……あ、戦艦内に入るのを手伝ってくれたの?作戦はまだ順調? |
ブローニャ | 万事順調です、芽衣姉様。戦艦内の防護システムは以前見たものばかりです。ハッキングには何の問題もありません。 |
芽衣 | キアナちゃんは?怪我してない? |
キアナ | 平気へーき!このまま芽衣先輩をおぶって、フルマラソンだってできるよ! |
芽衣 | ブローニャちゃん、「以前見た」って……「ネゲントロピー」にいたときのこと? |
ブローニャ | はい。ここの設計スタイル、設計理念、それにバッジやマークにも、ネゲントロピーの特徴が強く現れています。 |
でもどうしてこんな無人戦艦が出現したのか……ブローニャには分かりません。 |
1-12
芽衣 | キアナちゃん……おろしてくれる?もう大丈夫だから。 |
キアナ | ええー?もう? |
ブローニャ | 芽衣姉様、どうか無理はせず…… |
芽衣 | 本当に大丈夫だから……心配してくれてありがとう。 |
ブローニャ | 芽衣姉様、くれぐれも無理をしてはいけません。ブローニャは芽衣姉様のおかげで、ネゲントロピーの支配下から抜け出せたのです…… |
ですから今度は、ブローニャに頼ってください。 | |
キアナ | あっ! |
ブローニャ | どうしたんです、キアナ? |
キアナ | 芽衣先輩ったら、太ったことがバレるのが嫌で、早くおろしてって言うんでしょ? |
芽衣 | キアナちゃん…… |
1-13
ブローニャ | (芽衣先輩はやはり無理をしているのですね……) |
芽衣姉様、ブローニャに提案があります。 | |
芽衣 | 何か見つけたの?ブローニャちゃん。 |
ブローニャ | ここにある機甲を……存分に利用してやろうと思います。 |
キアナ | んん?どういう意味? |
※CG | |
ブローニャ | パスワードロック、解読完了。操縦権限、開放。戦闘システム、起動。 |
トロイの木馬ウイルス?いえ……おそらく崩壊エネルギーが漏出しているだけ…… | |
異常ないはず | |
ネゲントロピーの特殊戦闘機甲、解読完了 | |
キアナ | わお、かーっこいいー!私が操縦していい? |
ブローニャ | だめです。 |
キアナ | ええー?なんでよぉ!こんなチャンスめったにないのに! |
ブローニャ | 機甲を正しく操縦するには10000時間以上の訓練が必要です。 |
それに電磁気学、流体力学、空気力学の基礎知識を身につけていないとだめです。 | |
キアナ | はぁ?冗談でよ。こんなの、自転車に乗るより簡単そうじゃない! |
芽衣 | キアナちゃん、無茶しないで! |
1-14
キアナ | へっへー、どう、私の操縦テクは?ネゲントロピーじゃ何番目くらいの腕前かしら? |
ブローニャ | 何番目というと……下から数えてですね。 |
キアナ | 何でよ、こんなにいっぱい敵を倒したじゃない! |
ブローニャ | しかし唯一ハッキングに使える機甲が、こうしてキアナに壊されてしまいました。 |
キアナ | じゃあ他にどうしろっていうのよ?これだけの敵を倒したのよ? |
ブローニャ | その後、うっかり自爆スイッチを押しました。 |
キアナ | うっ、なぜそれを…… |
芽衣 | あの……機甲は動かなくなっちゃったんだし、もう言い争いはやめましょ? |
芽衣 | そういえば、艦内の見取り図によると……前にあるゲートをくぐれば、艦橋のはずよね? |
ブローニャ | はい、芽衣姉様。 |
芽衣 | それじゃ、まずは一気に、艦橋の支配権を確保しましょ。 |
※クリア後 | |
※CG | |
ブローニャ | 艦橋はクリアー……重装ウサギ19c、メインコントロールシステムの解読を開始 |
ログインパスワード無し……全操作権限を開放……そんな、どうして? |
1-15
姫子 | 変だわ。これじゃ、戦艦をこちらにタダでくれるようなもんじゃない? |
ブローニャ、操作はくれぐれも慎重にね。トロイの木馬が仕組まれてるかもしれない。 | |
ブローニャ | 姫子少佐、ホストコンピュータに、怪しいメールを見つけました。 |
姫子 | メール? |
ブローニャ | 「キアナへ。元気かい?この戦艦、ムーンライト・スローンを、14年の時を経てついに帰すときがきたよ。」 |
「王座について、新しい世界を創造するんだ。でもその前に、4本の"鍵"を探さないといけない。」 | |
「征服の雷、疫病の炎、渇望の嵐、静謐の死。そうそう、航行システムのパスワードは君の誕生日だからね。」 | |
キアナ | ちょっと待って、このメール、どうして私のことが書いてあるの?! |
姫子 | キアナ、何か心当たりは?こんなメールを出しそうな知り合いはいる? |
キアナ | ううん……見当もつかない……そんな戦艦をプレゼントしてくれるお金持ちの友達もいないし? |
それに、家を出ていったクソパパならこんなもったい付けたりしないだろうし。 | |
姫子 | 「征服の雷」……「渇望の嵐」……待って、どこかで聞いた気が…… |
キアナ、ブローニャに誕生日を教えて。 | |
※CG | |
キアナ | えー!嫌よ!あんなスパムメール誰が信じるもんか! |
芽衣 | 仕方ないわね…ブローニャちゃん、キアナちゃんの誕生日は12月7日よ |
キアナ | あっ、芽衣先輩! |
システム音 | アクセス情報、目的地を聖フレイヤ学園に変更します |
キアナ | へー…パスワードって本当に私の誕生日だったんだ… |
芽衣 | 聖フレイヤ学園に戻って戦艦を解析すれば、すべてが明らかになりそうね |
今のところ、戦艦を送ってきた人に悪意はなさそうだけど… | |
姫子 | 何が起きたの?ブローニャ…… |
ブローニャ | 戦乙女システム、強制コントロールシステム、再起動 |
最高権限指令、入力確認 | |
周囲の敵を排除します | |
※戦闘終了 | |
※CG | |
芽衣 | ブローニャちゃん!しっかりして! |
ブローニャ | 芽衣姉様…どうかしましたか? |
キアナ | よかった。目を覚ましたのね! |
ブローニャ | ブローニャ……まさかブローニャのチップが制御不能になったのでは…… |
姫子 | 通信が回復したの?ブローニャ、大丈夫? |
ブローニャ | ブローニャは大丈夫です…… |
ですが、姫子少佐、学園に戻ったらブローニャに精密検査をしてください | |
ブローニャはもうみんなの足を引っ張りたくありません |